[[艦種別リスト>キャラクター/艦種別]] > ''翔鶴''
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#contents
*基本情報 [#o602c0d6]
|CENTER:450|CENTER:84|CENTER:90|CENTER:84|CENTER:90|c
|~No.228|>|>|>|~プロフィール|
|&attachref(翔鶴.jpg);|~名前|>|>|翔鶴|
|~|~レアリティ|>|>|SSR|
|~|~艦種|>|>|空母|
|~|~陣営|>|>|重桜|
|~|~建造時間|>|>|04:30:00|
|~|~CV|>|>|種田梨沙|
|~|~イラスト|>|>|Enka|
|~|~耐久|B|~火力|E|
|~|~雷装|E|~回避|C|
|~|~対空|B|~航空|S|
|~|~航速|>|>|0|
|~|~SD|>|>|&attachref(翔鶴.gif);|
|>|>|>|>|~自己紹介|
|>|>|>|>|先輩たちが先にいなくなったせいで、航空部隊の要を担当しました。&br;妹と先輩達以上頑張ったのに、何故か弱い印象がついっちゃって……改めまして、&br;重桜艦隊の「被害担当」・翔鶴です。よろしくお願いしますね。うふふ♪|
|>|>|>|>|~入手方法|
|>|>|>|>|期間限定建造(2017.10.27-2017.11.9)|

|>|>|>|>|>|>|>|>|~ステータス(MIN/MAX)|
|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:95|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:95|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:96|c
|~耐久|1152|5954|~装甲|>|中装甲|~装填|44|104|
|~火力|0|0|~雷装|0|0|~回避|14|36|
|~対空|66|310|~航空|79|370|~消費|4|13|

|~装備枠|~初期装備|~補正(MIN/MAX)|~最大数((各行動時に攻撃を行う砲座数や艦載機数))|
|CENTER:120|CENTER:369|CENTER:160|CENTER:160|c
|戦闘機|[[零戦21型]]|110%/110%|2|
|爆撃機|[[九九式艦爆]]|110%/110%|3|
|攻撃機|[[九七式艦攻]]|120%/150%|3|
|設備|-|-|-|
|設備|-|-|-|

|>|~スキル名|~効果|
|CENTER:60|CENTER:150|LEFT:610|c
|&attachref(img/五航戦_icon2.jpg,nolink,70%,五航戦);|五航戦|[[瑞鶴]]と一緒に出撃する時、自身の航空性能が12.0%(30.0%)アップ、&br;受けるダメージが4.0%(10.0%)アップ|
|&attachref(img/守護の鶴_icon2.jpg,nolink,70%,守護の鶴);|守護の鶴|航空攻撃後、12秒間味方の与えるダメージが4.0%(10.0%)アップ、&br;受けるダメージが4.0%(10.0%)ダウン|

//スキルアイコン→&attachref(img/スキル名_icon.jpg,nolink,70%);
//改造時に習得するスキルは色変え→BGCOLOR(#e9eefd):

|>|~上限突破|
|CENTER:60|LEFT:771|c
|~初段|攻撃機数+1/攻撃機補正+5%|
|~二段|攻撃隊上限+1/爆撃機数+1/攻撃機補正+10%|
|~三段|艦載機数+1/攻撃機補正+15%|

|~航空攻撃|~特殊弾幕スキル|
|CENTER:415|CENTER:416|c
|&attachref(翔鶴弾幕.gif);|-|

//&attachref();

上記情報の参照元:[[http://wiki.joyme.com/blhx/>http://wiki.joyme.com/blhx/%E7%BF%94%E9%B9%A4]]

//▼改造が実装されたら公開する
//**改造 [#f306c885]
//|CENTER:100|CENTER:200|CENTER:250|CENTER:70|CENTER:100|CENTER:120|c
//|~改造内容|~詳細|~必要な設計図その他|~費用|~必須レベル|~必須レアリティ|
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
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//|||||||
//|||||||
//|||||||

//▼改造が実装されたら公開する
//***改造後MAXステータス
//|CENTER:216|CENTER:216|CENTER:216|c
//|>|>|~改造後MAXステータス|
//|~耐久|~装甲|~装填|
//||||
//|~火力|~雷装|~回避|
//||||
//|~防空|~航空|~消費|
//||||

//▼改造が実装されたら公開する
//***改造後のキャラ絵 [#m8d9d507]
//#region(改造後のキャラ絵を開く)
//|&attachref();|
//#endregion

//▼ケッコン衣装が実装されたら公開する
//*ケッコン [#cb880be9]
//#region(ケッコン衣装の絵を開く)
//|&attachref();|
//#endregion

//▼着せ替え衣装が実装されたら公開する
//*着せ替え
//#region(着せ替え画像を開く)
//|>|~○○○|
//|&attachref();|&attachref();|
//|>||
//#endregion
*ボイス [#q0d1e494]
#region(クリックでセリフ一覧を開く)
|~入手時|第五航空戦隊旗艦、翔鶴です。……一航戦の先輩たちについて?…「先輩たちを目標に頑張ります!」ってどう?うふふ♪今のはわ・ざ・とですよ?|
|~ログイン|知性は女の魅力と言いますけど……おかげさまで「先輩方」とはよくギスギスになっちゃいます−−うふふ、困っちゃいます♪|
|~詳細確認|この笛の調は、亡者を鎮める鎮魂曲……指揮官、一曲いかがでしょうか?うふふ♪|
|~メイン1|一航戦の先輩たちに振り回されて、指揮官も大変ですね…|
|~メイン2|前は加害者と被害者だったけど…これからもよろしくお願いしますね。レキシントンさん?|
|~メイン3|瑞鶴、ユニオンの「僚艦」にまた迷惑かけたら、今夜の天ぷらは…増やしておきますね?うふふ♪|
|~メイン4| |
|~メイン5| |
|~タッチ|指揮官、この笛の調べ、お聞きになりませんか?|
|~タッチ2|指揮官、この翔鶴にもっと溺れてもいいんですよ|
|~タッチ3| |
|~任務|任務を確認しますね。……珊瑚海じゃないんだ、残念〜|
|~任務完了|漸減邀撃(ぜんげんようげき)……実行しないのですか?ちぇ|
|~メール|本部から艦隊決戦作戦を決行って、メールが…うふふ♪今のは冗談ですよー|
|~母港帰還|皆無事に港に戻ってきましたね。そう、私たち五航戦のように、ね♪|
|~委託完了|マル5計画のために、委託の遂行も必要ですね|
|~強化成功|これで瑞鶴をもっと上手く守れますね|
|~戦闘開始|完成されし正規空母−−翔鶴、参る!|
|~勝利|「五航戦の栄光ここにあり!」…ふふふ♪|
|~失敗|飛龍先輩なら沈むまで戦うかもしれないけど…私は違うわ。うふふ、残念ね|
|~スキル|お姉ちゃん特権です♪|
|~損傷大|反対側に注水!急いで!|
|>|BGCOLOR(#FFFFFF):COLOR(GRAY):CENTER:~▼好感度系|
|~失望|指揮官が……赤城先輩に刺される未来が見えます。うふふ♪|
|~知り合い|妹とあの一番厳しい二年間を乗り越えたけど、あの「センパイ」たちにもっと頑張って欲しかったですね……|
|~友好|先輩への不満?ええ、ありますとも−−あの状況を作り出しておいて、妾の子にだってものを言う資格があるでしょ? |
|~好き|聞いてください指揮官!先輩たちはズルいんです!もうすぐで追い越せそうなのに−−またすぐずっと上に行って!もう…本当にズルいんです! |
|~ラブ|指揮官、肩を貸していただけますか?…うん…私にもボーっとしたくなる時があります……これからも、こうして寄り添ってもいいでしょうか… |
|~ケッコン| この笛の奏でる調べは、鎮魂曲にあらず−−五航戦・翔鶴、これからはずっと、あなたの側に……|
|>|BGCOLOR(#FFFFFF):COLOR(GRAY):CENTER:~▼特定編成時台詞|
|~[[サラトガ]]と出撃|ドックの引きこもりちゃんはどこに出かけるおつもり?うふふ♪|
|~[[レキシントン]]と出撃|うふふ♪これ以上離れると援護してあげられませんよ?|
|~[[赤城]]と出撃|私の実力を見ましたか?赤城先輩!|
|~[[加賀]]と出撃|今度こそ…絶対に認めさせるんだから!|
|~[[瑞鶴]]と出撃|瑞鶴、全力出撃よ!私が援護するわ!|

#endregion
*ゲームにおいて [#y943775b]

イベント「紅染の来訪者」の限定建造にて先行実装された重桜のSSR空母。建造限定のみだった為[[瑞鶴]]より入手が難しいとされた。
**性能 [#bf41d1f4]
空母としては比較的頑丈であることに加え、それ以外のステータスも高い水準でまとまっている一方、スキルは少々癖が強くなっている。
またそれらを加味したとして耐久には秀でているため、スキルを最大強化した場合でも、実質的な耐久値は5412程度。
これは[[エンタープライズ]]と同程度の数値で、大半のSR空母をまだ上回っているので、実は問題視するほど打たれ弱くはない。
また特筆すべき長所には、[[加賀]]や[[飛龍]]と同様に、''150%''という極めて高い攻撃機補正を持つことも挙げられる。
相方となる[[瑞鶴]]は戦闘機寄りのバランス型のため、強力な攻撃機が手に入った場合は、優先して[[翔鶴]]に持たせてあげるといいだろう。
デメリットのあるスキルで悪目立ちはするものの、それを補って余りある長所をいくつも併せ持つ、重桜の切り札的存在である。
艦載機スロットが戦2/爆3/攻3と、([[アーク・ロイヤル]]を除けば)他の正規空母に比べてやや攻撃力の高いスロットを持っていることも強みの一つである。([[エンタープライズ]]や二航戦は戦3/爆3/攻2、一航戦は戦3/爆2/攻3)
-スキル
--「五航戦」
[[瑞鶴]]と一緒にする事で双方の航空を大幅に上げられるがこちらだけデメリットで被ダメージ増加も付いてくる。
スキルを強化する度に被ダメージ増加量も増えていくので補助は忘れずに
スキル最大強化時の航空値は彼の[[エンタープライズ]]に匹敵する

--「守護の鶴」
全体の与ダメUPと被ダメ軽減とかなり汎用性が高く、確定発動であるため安定性も高い。決して腐らない上にデメリットもないスキルなので、スキル上げはこちらを優先した方がいい。
**オススメ装備/編成 [#rdb1030b]

[[瑞鶴]]同様、火力維持の為標準的な物が良い。

-戦闘機
--[[F6Fヘルキャット]]…★4〜5戦闘機。最高の制空能力を持つ戦闘機。爆装もしているため航空攻撃にも参加可能。持っているのならこの戦闘機を搭載すると良いだろう。金装備は最優先で回したい。
--[[シーファング]]…★4〜5航空機。F6Fと比べて僅かに制空能力は落ちるがその代わり攻撃速度が速い。劇的な差がある訳でも無いので、F6Fとどちらを選んでも良い。
--[[烈風]]…★4〜5戦闘機。F6FよりもDPSが上なので非常に重宝される。瑞鶴より先手を取るため、どちらかという選択肢の場合、翔鶴に優先して装備させたい。
--[[F4Uコルセア]]…★4戦闘機。周回のメッカこと3-4で設計図が入手可能。性能は上3つに劣るが入手が容易なため上記3つが無い間に合わせ用。
-爆撃機
--[[BTD-1デストロイヤー]]…★4〜5爆撃機。1600lbx2発の爆弾で安定したダメージを与えられる。航空値も高いため空母自体の能力も底上げできる。
--[[SB2Cヘルダイバー]]…★4爆撃機。爆弾数が3発と多いため、HIT数によっては★5デストロイヤーを上回るダメージを叩き出せるが安定性は低い。3-2という前半ステージで設計図を集められるのも長所。
-攻撃機…補正150%なので出来れば金装備を優先的に回したい。
--[[バラクーダ]]…★4〜5攻撃機。通常型魚雷としては最も強力なもの。持っているならこれを選択しておけばいい。★5の入手方法がヴィスカー装備箱(金,黒)のみであるため、入手性の悪さが難点か。
--[[天山]]…★4攻撃機。重桜式魚雷。放たれた魚雷が目標に向かっていくため、動きが鈍い敵に対しては効果絶大。
--[[流星]]…★5攻撃機。重桜式魚雷。天山の上位互換となる。
-設備
--[[油圧カタパルト]]…★5設備。航空を最大100上げられる空母の神器。箱限定の為入手にはかなり苦労する。
--[[空母燃料タンク]]…★4設備。★5カタパルトの代替品。空母の主流装備となる。演習でも重宝される。
-編成
--[[瑞鶴]]…スキル1を活かしたいなら必須。しかしスキル2の優秀さから、瑞鶴抜きでピン差しても十分活躍する。
--[[ティルピッツ]]…ティルピッツのスキルを殺さず、自爆ボート対処もしてくれてる。相性は非常に良い。
--[[ベンソン]]…航空攻撃のダメージを最大15%引き上げてくれる為、ダメージ増加が期待できる。
**キャラクター [#j2f3dc02]

-脇差を携え、振袖が鶴の羽のように見える純白の着物を着込んでいる。よく見ると泣きホクロがある。
-五航戦・瑞鶴の姉。外見は清楚で性格も優しくてしとやか。先輩空母たちには対抗心を燃やし皮肉を言ったり、腹黒い一面を見せたりすることも。お姉ちゃん特権と称して、瑞鶴の面倒を見たがっている。(公式Twitterより)
-温厚そうな見た目と声とは裏腹に、性格は腹黒の毒舌家であり特に同じ正規空母であり先輩である、一航戦に対して対抗心を燃やしている。毒舌は「僚艦」であるユニオンにも及ぶ。
ただ妹の瑞鶴のことは大切に思っており、彼女の好きな料理を振る舞うことがある。
-根は優しい女性に間違いなく、意外と無邪気な一面も。
陣営問わず駆逐艦(+α)たちに料理を振る舞ったり、瑞鶴と一緒にはしゃいだりと、誰彼かまわず毒舌の対象とはならないようだ。
瑞鶴がライバル視し、一部の艦の間でトラウマと化しているエンタープライズとの仲も良好。むしろ遊び仲間と化している。
瑞鶴にも言えることだが、何度もしのぎを削った間柄でありながら親しさが垣間見え、さほど史実における出来事を気にしてはいない様子。(ハロウィンイベント時)
-立ち絵では横笛を吹いているが、この笛の音色には魂を鎮める効果があるとのこと。
-少々毒舌家ではあるが、その口ぶりが確かな実力に裏打ちされていることを、必ずや彼女は証してくれるはずだ。
-中国版の「紅染の来訪者」イベントの際に翔鶴・瑞鶴ともに今のグラフィックに変更された。
#region(旧デザイン画像を開く)
|&attachref(./翔鶴(旧).png,70%);|
#endregion
-立ち絵では篠笛を持っているが、ドッグ等のアイコンでは何故か篠笛を持っていない。また中途半端に画像が途切れているせいで、サムズアップしているように見えるとか。
ちなみにサムズアップは、古代ローマで満足できる行動をした者にだけ許される動作である。
*元ネタ [#o6161fc6]

翔鶴型航空母艦一番艦「翔鶴」。1937年に大和型戦艦や陽炎型駆逐艦と、共にマル3計画によって建造された正規空母。これまでに建造してきた空母から得られたノウハウを結集して造られた、帝國海軍最高傑作の空母である。その高性能は、エセックス級就役まで世界最高レベルだったとされている。
その馬力は16万に達し、世界最大の戦艦大和を上回っていた。実は帝國海軍一の力持ちだったのだ。

#region(帝国海軍の誇る武勲艦 翔鶴)

軍縮条約に縛られていた赤城をはじめとした空母と違い、翔鶴型は条約脱退後に建造されたため制約が無く、本格的かつ大型の空母として誕生できた。
当初は艦爆と艦戦しか載せず、1万8000〜2万トンの排水量になる予定だったが、急遽艦攻も載せる事になったため巨大化。2万5000トンの排水量になった。
帝國海軍の空母としては初のバルバス・バウを採用し、艦首には大きなフレアと軽いシアが付けられた。また艦首の底に魚雷警戒用の零式聴音機を装備。
状態が良ければ20km先の音まで聴き取れたという。泣き所である機関部直上には厚さ25mmDS鋼板に65mmのCNC鋼板を重ね、250kg爆弾の急降下爆撃に耐えられるように。
弾薬庫には800kg爆弾や20cm砲弾に耐えられるだけの防御を施し、水中防御には水雷防御縦壁を採用。五層に及ぶ防御区画を設置し、重油等の液体防御を施した事で
450圓累斂瑤紡僂┐Δ覿靭さを獲得。機関室や軽質油タンクの防御も強化し、堅牢な防御性能を実現した。
だが、飛行甲板には防御が施されなかったため、米空母と比較すると若干防御力に劣った。諸元は全長257.5m、全幅26m、排水量2万5675トン。

しかし3万トン級の大型空母を量産できる国力を日本は持っておらず、二番艦瑞鶴までの建造でストップ。以降は飛龍型をベースにした雲龍型が建造されていく。
同時に正規空母で唯一姉妹艦を持つ艦となった。翔鶴と瑞鶴は容姿が酷似しており、見分け方はスピーカーの有無だけという有り様だった(そのスピーカーも後で撤去された)。
搭乗員ですら見間違えたので、前部飛行甲板に識別用文字「シ」が付け足されている。~
1937年12月12日、横須賀工廠第二船台で起工。1939年5月16日に軍艦翔鶴と命名。同年6月1日、進水式が執り行われた。式典には伏見宮殿下が列席されていたが、
式開始の直前になって天候が急変、突風と豪雨に見舞われた。かと言って中止にする事は出来ず、式を強行。進水の際、謎の大音響が発生。潜水して艦底を調べたところ
損傷は見受けられなかった。音の正体は、強風で固定台と滑台が擦れたものとされた。進水を記念して絵葉書や記念印が用意されたが、
米国の諜報機関に艦種を特定されないよう「軍艦翔鶴」とだけ印字。これが効いたのか米国は翔鶴を、新型の戦艦か巡洋戦艦と認識した模様。
工事は着々と進んだが、翔鶴型2隻は真珠湾攻撃の参加が必須とされたため、工期を切り詰めて完成を急いだ。

そして1941年8月8日に竣工。横須賀鎮守府に籍を置いた。大東亜戦争直前の9月1日、妹である二番艦「瑞鶴」らと共に第五航空戦隊を編成。
10月7日より翔鶴航空隊が大村飛行場で訓練を始め、徐々に戦備が整っていく。だが短期間での訓練では錬度の高い航空兵を養成できなかったため、
結局精鋭部隊を各基地から供出してもらっている。11月22日、単冠湾に回航。翌23日、遅れてやってきた加賀から新開発の浅沈度魚雷を受け取る。
これが攻撃の要だった。深度の浅い真珠湾に停泊する敵艦艇を攻撃するには、海底に突き刺さらないこの魚雷が必要不可欠なのだ。
四日後に出港し、ハワイに向けて航海を始めた。

日本史上、かつてない大遠征。片道3000海里の旅路が機動部隊の行き先に広がる。航続距離に問題のある艦には燃料満載のドラム缶が敷き詰められたが、
十分だった翔鶴には搭載されなかった。幸運な事に、数十年の統計に無いほど波が穏やかだった。14ノットの速力で、北回りの航路をゆく機動部隊。
米国籍の商船に見つかれば全てが水泡に帰す綱渡りであったが、これまた幸運に恵まれ発見されなかった。まるで八百万の神々に守られているかのようだ。
機動部隊には洋上補給を施す民間の商船が追随していた。これらの商船は軍人ではなく民間人が運用、そのため隊列を乱したり行方不明になる事が多々あった。
洋上補給も今回が初めてである。万が一、事故でも起きようものなら戦艦や空母を道連れにしてしまう危険性もあったが、つつがなく補給は行われた。
12月1日、ハワイまで後半分の距離に達する。波は高かったが、天気に恵まれた。翌2日午後8時、「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の電文を受ける。
日米交渉決裂、12月8日以降に作戦行動を開始せよ――。これで引き返す心配は無くなった。3日よりハワイ方面の情勢が続々と寄せられた。
#endregion

#region(華々しい初戦 真珠湾攻撃)
1941年12月8日、開戦を伝える真珠湾攻撃に参加、初陣を迎えた。午前0時30分、総員戦闘配置の号令が下った。風速12mの東北西の風が吹き、波のうねりは高い。
艦の動揺は最大15度に達した。翔鶴の搭乗員は赤飯とカチ栗で英気を養い、出撃の準備を整える。腹ごしらえを終えると飛行服に着替え、待機室に集まった。
作戦の詳細な打ち合わせが終わると、一斉に飛行甲板へと散っていく。午前1時20分、6隻の空母は風上に艦首を向けた。いよいよである。
艦の傾斜が10度を超えると一般的には発艦不可とされているが、最大15度傾斜する状況下で次々に発進。1機も脱落する事無く飛び立っていった。
練度の高さが可能にした神業である。
第一次攻撃は250kg爆弾を懸架した艦爆53機が出撃、制空隊として零戦5機が護衛した。午前3時45分にフォード、ヒッカム、ホイラー飛行場へと殺到し、26発を投弾。
零戦は33機の敵機を地上撃破する戦果を挙げる。続く第二次攻撃ではカネオ飛行場とフォード飛行場を爆撃。対空砲火により14機が被弾し、1機が使用不能となった。
対空砲火は脅威だったが、吹き上がる黒煙もまた脅威だった。一方、零戦は攻撃には参加せず艦隊上空を旋回して、警戒。
第五航空戦隊は錬度も十分であったが、開隊から日が浅かったため難易度の低い基地施設攻撃に回されていた。
この攻撃によりこの世の地獄が顕現し、米艦隊は打撃を受け真珠湾は一時的に機能を喪失。南方作戦の安全が確保され、翔鶴は12月24日に凱旋帰国。呉へ入港した。
しかし戦争はまだ始まったばかり。次なる作戦を目前に控え、翔鶴には次々と物資が運び込まれた。

ここから翔鶴の快進撃が始まる。1942年1月8日、柱島を出港しトラックに進出。ビスマルク諸島を攻略するR作戦に参加する。1月20日、ラバウルを空襲。
大した防衛戦力を持っていなかったオーストラリア軍を蹴散らした。翌日にはラエとサラモアの空襲を実施。攻略部隊の露払いを行い、ビスマルク諸島の制圧を完了した。
その後、東南アジアに転戦。3月26日、スターリング湾を出港。インド洋に展開する英東洋艦隊及びセイロン島への攻撃を行う。4月5日、コロンボ港内の輸送船を攻撃。
大量のハリケーン戦闘機が待ち構えており、さっそく空戦が始まる。イギリス側は零戦を研究しており、ドッグファイトを避けて対空砲が届く市内に誘導しようとする。
この戦法に苦しめられるも、やはり零戦の敵ではなくハリケーンは次々に撃ち落とされていった。
コロンボ上空で高射砲を喰らった翔鶴隊・藤田中尉機は燃料タンクを破損。帰路で燃料が尽き、僚機が見守る中、ハンカチを振ってインド洋に墜落していった。
空襲により基地航空隊、施設、在泊艦艇に大損害を与えた。続いて第二次攻撃の準備を進めている頃、利根の水偵が英重巡コーンウォールとドーセットシャーを発見。
これを攻撃すべく艦載機の発進準備を始めた翔鶴であったが、一足先に向かった蒼龍と飛龍の航空隊により2隻が沈んだため攻撃中止。
4月9日のトリコンマリ空襲では敵機を23機撃墜したが、1機を喪失する。その後、英空母ハーミーズを発見。攻撃隊の装備を陸上用の爆弾から艦船攻撃用の魚雷に換装する。
この時、飛行甲板には魚雷や爆弾、燃料を満載した艦載機が並べられていた。そこへ英雷撃機2機の襲撃を受ける。攻撃は不成功に終わったものの、司令部は肝を冷やした。
約二ヶ月後、ミッドウェー海戦で同じ事態に陥ろうとは、誰が想像できたであろうか。そして英空母ハーミーズを協同で撃沈する。
翔鶴航空隊は72%の命中率を叩き出し、いかに錬度が高かったかを如実に物語っている。この海戦で英東洋艦隊は半壊。
相手を東洋の黄色い猿と見くびったツケを払う羽目になり、南アフリカまで後退する。4月12日、第四艦隊に転属。18日、台湾の馬公に寄港。速やかな補給がなされた後、
続いてトラックへ向かう。~
#endregion

#region(史上初の空母対決)

5月1日、トラックを出港。ラバウルの脅威となるポートモレスビーを攻略すべく珊瑚海に向かう。そこで米艦隊の迎撃を受け、同月7日に珊瑚海海戦が生起する。
人類史上初、空母同士の戦闘となった。このため両軍ともミスを繰り返した。
午前5時32分、索敵機から「米空母1隻、駆逐艦3隻発見」の報が届く。さっそく翔鶴と瑞鶴から合計78機の艦載機が発進し、攻撃に向かった。
ところが航空隊が発艦した直後に、MO攻略部隊から別の位置に空母を発見したとの報告が入る。索敵機は、南方にいた給油艦ネオショーを空母と見間違えていたのだ。
目標海域に到着した翔鶴隊と瑞鶴隊は、給油艦と護衛の駆逐艦2隻を確認。これを攻撃し、ネオショーと駆逐艦シムスは後日沈没した。
一方でレキシントンとヨークタウンも暗号の伝達ミスで見当はずれの方角に航空隊を向かわせてしまったが、代わりに別行動中の祥鳳を発見して集中攻撃を加える。
この日のうちに祥鳳は撃沈され、上層部に衝撃が走った。敵討ちと言わんばかりに陸海の航空機を投入して索敵を行うが、一向に米機動部隊は見つからない。
夕刻になって、ようやく敵艦隊を発見。帰還が夜になる事を見越して熟練パイロットを攻撃に向かわせた。
ところが米艦隊のレーダーにより成果が挙がらないどころか、満足な護衛機を付けなかったこともあり出撃した機の半数に当たる8機が撃墜される。しかも夕暮れ時だったため敵空母ヨークタウンを翔鶴型と誤認し、着艦しかける事態まで発生(翔鶴の搭乗員は空母を誤認したのではなく、敵機のF4Fを見方機と誤認してついて行ってしまったためとする説もある)。爆弾や魚雷を放棄した後だったので、攻撃は出来なかった。一日目は散々な結果で終わる。

今まで敵に艦隊の位置を知られるとして索敵機の投入を避けていたが、ここで第五航空戦隊司令原忠一少将は決断。索敵機の発進を許可する。これが功を奏した。
翌8日午前8時30分頃、米機動部隊を再発見。翔鶴と瑞鶴から攻撃隊が発進する。敵空母を目指して飛行中、日米の航空隊がすれ違った。互いに認識しつつも、
空母への攻撃を優先して手を出さなかった。そして両軍の空母が攻撃を受け始める。
翔鶴はレキシントン艦載機より攻撃を受ける。まず魚雷が放たれたが、全弾回避。艦長の城島少将は後に「実に拙劣な雷撃だった」と回想している。
雷撃を行ったデバステーターは零戦隊の餌食となった。だが、1機だけが零戦隊の網をかいくぐり、翔鶴の左舷から接近してきた。回避運動から舵を戻したばかりの
翔鶴は身動きが取れない。絶好の雷撃位置につき、その機首を翔鶴の前方50mに向けた。接近する敵機に気がついた翔鶴隊の宮沢二飛曹は、急いで機を旋回。
デバステーターに20mm機銃を撃ちかけるが、焦っていて照準が定まらない。すぐに20mm弾は弾切れとなった。7.7mm機銃に切り替えていては間に合わない。
そこで宮沢機は、デバステーターに体当たりした。2機はもつれるように海面へ墜落、大きな水しぶきとなって消えた。この光景を双眼鏡で見ていた城島艦長は深く感動。
後に全乗組員に彼の功績を伝えた。
また、弾を撃ち尽くした零戦の1機が、翔鶴上空より爆弾を投下しようとする敵機に体当たりして両者ともに墜落。彼らの尽力もあり、翔鶴は耐え続けた。
容赦の無い爆撃は続き、ついに3発の爆弾を受けて大破。たまたま瑞鶴がスコールに隠れており、晴天下にいた翔鶴に攻撃が集中した結果だった。
黒煙が激しく噴き出し、瑞鶴の見張り員が「翔鶴沈没!」と叫んだほどだった。だが、堅牢な防御性能や乗組員による必死のダメコンが翔鶴の命を守った。
飛行甲板が破壊されたので、艦載機の収容を瑞鶴に任せ、自身は火災の鎮火を待った。戦闘不能になったが機関部は無事だったため、護衛の駆逐艦潮を率いて戦域を離脱。
大破しているとは思えないほどの快速を発揮し、潮を置いていった。
この時日本の基地航空隊は翔鶴を敵空母と誤認し、翔鶴が攻撃を受ける様子を「第六戦隊が敵空母と交戦中である」と報告してしまっている。遠距離から短時間での観測であったことと、翔鶴型が新鋭艦で艦の容姿に馴染みがなかったことが原因と思われる。前述のヨークタウンへの着艦未遂もあってか、以後日本空母の飛行甲板には大きな日の丸を描くことにしたが、ミッドウェー海戦後は「目立ちすぎる」として取りやめとなっている。

だが翔鶴もただでやられた訳ではなく、直援の零戦9機が襲来した敵機を21機撃墜。攻撃隊に同行した零戦は30機を撃墜し、回避運動で陣形が崩れた米艦隊に雷撃隊が突入。
続いて爆撃隊が突入し、2隻の空母に襲い掛かった。米空母レキシントンに魚雷2本と爆弾2発を浴びせて自沈に追いやり、ヨークタウンを大破させた。戦果を挙げたものの、
目標であったポートモレスビーの攻略は頓挫し、開戦以来連勝を続けてきた日本海軍の作戦が初めて失敗に終わった。翔鶴自身も損傷し、真珠湾攻撃から飛行隊長を務めてきた高橋赫一少佐をはじめ多くの搭乗員が戦死するなど、大きな代償を支払うこととなった。また航空隊の消耗を理由に損傷を負わせた敵空母への追撃を断念したが、取り逃がしたヨークタウンの生還と後の行動は五航戦の消耗と合わせて、直後のミッドウェー海戦に大きく影響することとなる。
トラックへ撤退後、本土に向けて回航されるが、5月16日に四国南西沖で米潜水艦トライオンに発見されている。
幸運な事に雷撃はされなかった。翌17日、横須賀軍港に到着。修理を受ける……と思いきや、

工廠は大鯨の改修工事に手一杯で、満身創痍のまま呉に向かわされる。大破状態で航空隊の消耗も激しかったため、瑞鶴共々ミッドウェー作戦からは外された。そして第一、第二航空戦隊の壊滅を呉で知る。
翔鶴の修理が始まったのは6月16日であった。突貫で行われたのか11日間の修理で出渠。21号電探と機銃用射撃指揮装置3基、25mm三連装機銃6基を新たに装備した。
7月14日、翔鶴と瑞鶴は再編成された第一航空戦隊に編入され、第五航空戦隊は解隊となる。

翔鶴と瑞鶴は、帝國海軍に残された貴重な正規空母となり、これから始まる苦しい戦いを切り抜けていく事になる。
#endregion

#region(VS.グレイゴースト 一進一退の攻防戦)

瀬戸内海で訓練をする翔鶴であったが、8月7日に米軍がガダルカナル島に上陸。いよいよ反攻が始まった。この危急に翔鶴は訓練を取りやめ、8月16日に柱島泊地を出港。
前線基地のトラック諸島へ急行する。が、入港直前になって米機動部隊がガダルカナル島近海に出現したとの報告が入り、急遽南下。再び空母同士の海戦が始まった。
8月24日、第二次ソロモン海戦が生起。相手は第一、第二航空戦隊を葬った宿敵エンタープライズであった。まず第一次攻撃隊を送り出すが、エンタープライズは
レーダーにより敵機の接近を探知。既に迎撃体勢を整えていた。猛烈な対空砲火や53機のF4Fが待ち構える敵艦隊に、翔鶴隊は飛び込んでいった。戦闘の結果、
翔鶴隊は艦爆17機と零戦3機を失う大損害を受ける。が、執念の攻撃でエンタープライズに2発の至近弾と2発の命中弾を与え、中破。戦線離脱させた。
翔鶴もまた、エンタープライズから発進したSBD艦爆2機に爆撃されたが命中弾は無し。
続いて第二次攻撃隊を発進させたが、日没までに敵艦隊を発見できなかったため中止。こうして第二次ソロモン海戦は幕を下ろした。海戦後の8月27日から9月4日にかけて、
翔鶴は搭載機をカビエンに派遣。その後、トラック諸島に帰投した。10月11日、トラックを出港。ガダルカナル島の第17軍総攻撃を支援するため南下し、同島北方に向かう。
そこで米機動部隊と会敵し、同月26日に南太平洋海戦が生起する。相手は因縁の敵エンタープライズとその舎弟ホーネットである。午前4時50分、米機動部隊を発見。
瑞鶴、翔鶴、瑞鳳から合計62機の第一次攻撃隊が発進。続いて第二次攻撃隊44機も発進していった。午前6時55分、入れ替わりでエンタープライズとホーネットから
発進してきた73機の攻撃隊が襲来。護衛の零戦が迎撃し、敵機を9機(不確実3機)撃墜するが激しい爆弾の雨が降らされ、翔鶴は4発被弾し大破。
戦闘能力を喪失したためトラックへと後退させられた。
一方、放たれた第一次攻撃隊はホーネットに集中攻撃(エンタープライズはスコールに隠れていた)。3発の爆弾、2本の魚雷、損傷機2機の突入を受けホーネットは大破炎上。
次に現れた第二次攻撃隊はスコールから出たエンタープライズを攻撃。2発の命中弾を浴びせ、戦闘不能に追いやった。また撃墜されたエンタープライズの雷撃機が魚雷を
誤発射し、救助に向かっていた駆逐艦ポーターを仕留めてしまっている。
母艦の翔鶴は撤退してしまったが、生き残った艦載機は隼鷹に着艦。第三次攻撃隊を編成し、執念の一撃でホーネットに致命傷を与え、ついに放棄させた。
こうして南太平洋海戦は日本の辛勝となり、米軍は太平洋での稼動空母を一時的に全て失ってしまった。この日はアメリカの海軍記念日で、「かつてこれほどまでに悲しい海軍記念日があったであろうか」と嘆かせた。一方で翔鶴も多くの熟練搭乗員を失うこととなり、その中には飛行隊長の村田重治少佐や関衛少佐など指揮官クラスの者も含まれ、以後航空隊の再建に苦労することとなった。
手負いの翔鶴は10月28日にトラックへ入港。その後、本格的な修理を行うため護衛を伴って横須賀に回航された。修理と乗員の補充を受け、損耗した航空隊の再建を図った。戦訓から25mm3連装機銃2基を追加、21号レーダーも増設されている。
#endregion

#region(迫る姉妹の別れ 機動部隊の最後)

1943年2月16日、修理完了。3月28日に横須賀を出港し、呉へ回航される。その道中で艦内訓練を行い、戦艦陸奥からの通信を受け取った。3月30日、徳島に帰港し燃料補給。
次に鹿児島へ向かい、飛行隊の発着艦訓練を実施。
5月25日、アッツ島救援のため木更津沖で待機するも作戦中止となる。横須賀へ引き返し、使用されるはずだった冬物の服を返納した。横須賀帰港後、呉に回航。
再び発着艦訓練及び戦闘訓練を行う。7月8日、柱島に入泊する。
7月15日、トラックに進出し訓練を行う。発着艦訓練、各種応急訓練、敵の攻撃を受けた時の防火、防水訓練を毎日実施。9月12日、搭載機が標的艦矢風のマストに接触し、
墜落。パイロットは殉職した。
9月17日、トラックに停泊していた主力艦艇で艦隊を編成し出港。神出鬼没な米機動部隊に艦隊決戦を挑むZ作戦を開始。翔鶴もこの作戦に参加し、東側へと進軍。
敵を求めて索敵を行ったが、空振りに終わってしまう。貴重な重油を消費し、10月26日にトラックへと戻った。
11月1日、ろ号作戦により艦載機が引き抜かれ、ラバウルに派遣される。翔鶴は航空機を失う。引き抜かれた航空隊はブーゲンビル島沖航空戦に参加した。
11月11日、トラックを出港し横須賀に帰投する。12月27日より横須賀工廠に入渠。そのまま年を越す。

1944年1月6日、出渠。呉を経由して2月6日に柱島を出港。南東方面に向かい、シンガポールに入港する。その後、リンガ泊地へ回航され訓練に従事。
連合軍が東南アジアに侵攻する兆しがある事、燃料事情が本土より幾ばくかマシという理由からリンガでの訓練が決定した。
米軍の猛攻によりマーシャル諸島が陥落した1944年初頭。そのマーシャルを拠点にする米艦隊に奇襲を仕掛けるべく雄作戦が立案された。持てる航空兵力は全て投入するため
翔鶴も主力艦艇の一員として参加が予定されていた。3月21日、作戦の承認を得る。5日後、パラオで作戦の詳細な打ち合わせが行われたが、海軍乙事件が発生。
古賀司令長官の殉職に伴って作戦は立ち消えとなってしまった。5月15日、タウイタウイ泊地に進出。
訓練を行おうにも、泊地は無風状態。かと言って沖合いに出れば、米潜水艦の群れが手ぐすね引いて待ち構えていた。翔鶴らは泊地に閉じ込められる形となり、
まともな訓練が殆ど行えなかったという。
5月中旬、翔鶴に搭載する予定の第601航空隊の零戦約20機が、艦隊の上空で演習。下旬に第601航空隊を収容した。

6月13日午前9時にタウイタウイを出港。17時24分、あ号作戦決戦用意が下令。翌14日、曇り空のギマラスに到着。17時に補給を受ける。
同月15日午前7時17分、あ号作戦決戦発動。20時38分、敵潜水艦が機動部隊を追跡しているとの報告が入る。17日15時30分、補給を完了。
6月18日午前5時、ギマラスを出撃し、マリアナ諸島に向かう。索敵を行いながら航行し、敵情の把握に腐心する。
就役した新鋭空母大鳳を旗艦に仰ぎ、翔鶴は瑞鶴ともども主力の第一艦隊第一航空戦隊を編成。サイパン島を包囲した米軍に挑む。

6月19日、運命のマリアナ沖海戦が生起。第一次攻撃隊を発進させた後の午前11時18分の事だった。
17日夜より日本艦隊を追跡していた米潜水艦カヴァラから、6本の魚雷が放たれた。55秒後、最初の魚雷が翔鶴に直撃する。それから立て続けに2本が命中。艦内に激震。
大音響とともに棚の物が散乱する。同時にガソリンタンクが引火し、炎上。扉を開けると火災の炎が入り込んできた。決死の消火活動にも関わらず、気化したガスが充満。
被雷の影響で船体が右舷へと傾斜していく。注水により復元するも、今度は注水し過ぎたため左舷に傾斜してしまう。魚雷や爆弾にも引火し、誘爆。熱風が艦内を巡り、
顔や手など肌を露出していた部分に火傷を負う乗員が続出。生き残った乗員は飛行甲板に集まっていた。艦長より「軍艦旗下ろし」の命令が下り、訓示が始まる。
「まだ葛城、天城の空母があるから、これからまだ負けない」とし、訓示が終わると総員退艦が下された。何とか海に飛び込めた乗員もいたのだが……。
前部を被雷により損傷していたため突如艦首が沈没。前のめりになっていく。そんな中、気化した航空燃料が引火し大爆発。火勢が余計に強くなり、前部エレベーターが
火の海となる。タイタニックよろしく直立しつつあったため、飛行甲板に避難していた乗員たちは艦首方向へ滑り落ちた。
その先には燃え盛る前部エレベーターが口を開けて待ち構えていた。滑落した乗員は例外なく炎の中に落とされていったのである。滑り落ちる音は周囲の僚艦にまで届いた。
この悪夢のような出来事のおかげで、翔鶴の戦死者は友成副長を含む1272名に上った。この数は日本空母至上最多だった。14時10分、沈没。
生存者は駆逐艦浦風に救助された。

ここが鶴姉妹の今生の別れとなった。
翔鶴および大鳳と飛鷹多数の航空機を失い、帝国海軍の機動部隊戦力はここに壊滅した。1945年8月31日、除籍。~
なお、余談であるものの彼女が被害担当を自称するのは珊瑚海海戦での出来事が理由の1つ。
先述通り同海戦において、翔鶴及び瑞鶴を攻撃するためヨークタウン、レキシントンから発艦した攻撃隊がスコールのため瑞鶴を発見できず、後方にいた翔鶴に攻撃が集中した。
結果翔鶴は大破、瑞鶴は無傷だった。この後も南太平洋海戦で翔鶴が大きく損傷する中、瑞鶴は被弾しなかったこともあり、瑞鶴は攻撃を受けない幸運艦で、逆に翔鶴は被害担当の不運艦というイメージがついてしまった。
また、この海戦でレキシントンは翔鶴所属の航空隊により大破し航行不能となり、僚艦に雷撃処分された。台詞の加害者と被害者は加害者が翔鶴、被害者がレキシントンと思われる。

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