艦種別リスト > インディアナポリス
基本情報 †
プロフィール |
 | 名前 | インディアナポリス USS Indianapolis |
レアリティ | SR |
艦種 | 重巡 |
陣営 | ユニオン |
建造時間 | 01:50:00 |
CV | 横田彩 |
イラスト | Saru |
耐久 | A | 火力 | B |
雷装 | E | 回避 | C |
対空 | B | 航空 | E |
速力 | 26 |
SD |  |
自己紹介 |
……ポートランド級重巡二番艦、インディアナポリス。 うるさい姉が迷惑をかけた。ごめん……核爆弾?よくわからない |
入手方法 |
大型艦建造・特型艦建造 初週限定ログインボーナス(2日目) 3-3、4-4、8-2、12-4 |
ステータス(MIN/MAX) |
耐久 | 818 | 4227 | 装甲 | 中装甲 | 装填 | 64 | 152 |
火力 | 39 | 183 | 雷装 | 0 | 0 | 回避 | 10 | 25 |
対空 | 47 | 219 | 航空 | 0 | 0 | 消費 | 3 | 11 |
対潜 | 0 | 0 | |
運 | 23 | |
スキル名 | 効果 |
 | パンドラボックス | 30秒毎発動。5秒間(最大レベルで15秒間)、敵弾を8回まで無効できる回転シールドを2枚生成する。シールドが破れた時、周囲の敵にダメージをあたえる |
 | All or Nothing | 攻撃された時3.5%(最大レベルで8.0%)でこのダメージを50%軽減する |
 | 全弾発射-ポートランド級I | 自身の主砲で12回(IIで8回)攻撃する度に、全弾発射-ポートランド級Iを行う |
上限突破 |
初段 | 全弾発射スキル習得/武器補正+2% |
二段 | 主砲砲座+1/武器補正+3% |
三段 | 全弾発射弾幕強化/武器補正+5% |
全弾発射スキル | 特殊弾幕スキル |
 | - |
大陸版wikiのページ:http://wiki.biligame.com/blhx/
MAXステータス †
LV110好感度200/LV120好感度200 |
耐久 | 装甲 | 装填 |
4734/5002 | 中装甲 | 172/184 |
火力 | 雷装 | 回避 |
208/222 | 0 | 44/62 |
対空 | 航空 | 消費 |
249/266 | 0 | 11 |
着せ替え後(学園でお姉ちゃんと……)ボイス †
+
入手時 | 学園生活、お姉ちゃんと指揮官がいるといい、よね… |
ログイン | あ、指揮官…お姉ちゃんが来たら私はいないって言ってもらえないかな?ごめん、お願い… |
詳細確認 | 指揮官は何を見てるの?…制服が似合う…?…お姉ちゃんと同じ雰囲気を感じた… |
メイン1 | お姉ちゃんの弁当、美味しいけど…「インディちゃんLOVE」って毎回書かなくてもいいのに… |
メイン2 | お姉ちゃんがくれたこのぬいぐるみ、可愛いけど…妙な雰囲気を感じる… |
メイン3 | 私、国語よりは理系が得意…自分の気持ちを、どうしたら上手く言えるかな? |
タッチ | …うん?寝てないよ。他の子より反応が遅いだけって言ったじゃない…? |
タッチ3 | これは…いい子にしてたご褒美? |
着せ替え後(サークルシティナイト)ボイス †
+
入手時 | あっこんばんは、指揮官。ステーキでも食べる?ワインとすごく合うよ |
ボイス †
+
入手時 | はい?…指揮官、私はインディアナポリス。ニックネームはインディよ。え、核爆弾?それ、何? |
ログイン | ……?!指揮官、いつの間に来てたの?びっくりしたあ |
詳細確認 | 何見てるの?小麦色の肌は生まれつきだから、日焼けの跡はないの |
メイン1 | 私が行っちゃったら、ニューメキシコに頼むしかないね。 |
メイン2 | どうしてお姉ちゃんは私のことずっと見てるんだろう… |
メイン3 | 実は…他の人とちゃんと会話できなくて… |
タッチ | ふう… |
タッチ2 | ………(ジーと見つめてくる) |
任務 | Mission unfinished…… |
任務完了 | ボーナス、運んだ |
メール | メール、ここ |
母港帰還 | ……もう終わり? |
委託完了 | ……危うく報告を忘れかけたけど、委託が完了した |
強化成功 | ……………力が、湧いてきた |
戦闘開始 | 私が隊長…ええ、隊長!? |
勝利 | あれ…勝ったみたい… |
失敗 | …なんだかまずい感じ…きっとあの伊58だわ。 |
スキル | ……?私の番?わかった。 |
損傷大 | ……しまった。 |
▼好感度系 |
失望 | ……(インディアナポリスが気づいていないのか。それとも単にあなたに構いたくないのか、はっきりわからない) |
知り合い | ……指揮官、私はただ反応が遅いだけーーだから突っつかないで、聞いているから |
友好 | お姉ちゃん……私のことばかりかわいいかわいいと言ってるけど、自分に少し気を使うときっとモテる……だから私、ずっとお姉ちゃんにはちょっと申し訳ないと思ってる…… |
好き | お姉ちゃんはなんでもくれるから、私もなんでもお姉ちゃんにあげているよ。指揮官以外…… |
ラブ | 私……お姉ちゃんみたいに元気でもないしスタイルもお姉ちゃんほどよくないのに、指揮官は私を選んでくれた……少し…‥…ううん……とても嬉しい…… |
ケッコン | うれしい……でも指揮官になんていえばいいかわからない……だから……抱きついても、いいよ……? |
▼特殊セリフ |
ポートランドと出撃 | ……お姉ちゃん、うるさい |
エルドリッジと出撃 | ……私の反応が遅いだけ |
ゲームにおいて †
初週限定ログイン任務の2日目の報酬として獲得できる。
性能 †
控えめに見てもかなりの高性能艦。
防御シールドや確率によるダメージ軽減といった防御系スキルを持つ耐久型の重巡洋艦である。素の耐久力もかなり高い。
簡単に言うと防御特化だが、ポートランドと同様に限界突破で主砲砲座が+1され、ステータスの数値だけでは見えてこない高い砲撃能力を有することができる。
中装甲かつ副砲装備型の重巡洋艦であるため砲撃戦に強い。特に自動戦闘モードでは耐久力の高さも相まって抜群の安定性を誇る。
防御能力に関わる戦闘スキルはどちらも青スキルなので、序盤に集中育成しようとすると青本が不足しがちになるため程々に。
重巡洋艦らしい鈍足さと回避の低さから、被弾率は高くなりやすい。特に高威力の魚雷は連続被弾すると致命的ダメージを受けかねないため要注意。
対空値に関しては重巡洋艦の中でもかなり高めの性能。対空兵装倍率も高く、高性能の対空装備を与えてやると敵の航空機をかなり削ってくれる。
重巡で対空倍率120/130%というのが既に希少であり、その中でも200を超える対空値を持つ重巡洋艦はポートランドとミネアポリス以外のニューオリンズ級、ボルチモア級に計画艦のチェシャーとほぼユニオン所属艦のみとなる。
最大の特徴として、姉と同時に出撃させるとポートランド側に強力な自己バフが掛かることだろう。
姉妹それぞれのシナジー効果に一切の無駄がなく、敵の魚雷攻撃がきつくない海域なら高難易度でも十分に採用できる。
また、姉妹に挟まれた前衛中央の艦は鉄壁の要塞に護衛されるため、防御力の低さをカバーしてもらえる。
重巡のノウハウと編成トリガーのスキルについて学べる艦であり、開始2日目で配布されるキャラとしては申し分ない。
スキル †
- 「パンドラボックス」
戦闘開始から30秒毎に、自身を中心として回転する防御シールドを“確定”で2枚発生させる。敵弾を一定数無効化するが、雷撃や自爆ボートには効果を発揮しない。
敵重巡洋艦などの一撃が重い砲弾を一定数確実に無効化するため、防御スキルとしてはかなり優秀な性能。
ただし小口径連射型の火砲に対しては連続被弾によって即座にシールドを割られる場合もあるため過信は禁物。
また防御シールドは回転しているため、その隙間から被弾することもある。
スキルLvに応じて持続時間が強化されていき、シールドが破壊によって消失する際には広範囲の敵にダメージを与える。
シールド破壊時のダメージは戦域全体に対する攻撃。画面外だろうがダメージが入る。
範囲が圧倒的なためダメージは控えめだが、HPが低い自爆ボートにはかなり致命的なダメージになるため、
状況次第では積極的に割りに行ってもいいだろう。
- 「All or Nothing」
被弾した際のダメージを50%カットする防御スキル。発動確率は極めて低いが、回避が低く被弾が多くなりがちなインディアナポリスにおいては恩恵を受けることが多い。
連続発動した際には自身の幸運をもれなく噛みしめよう。その理由は彼女を重用する指揮官諸君ならきっとわかるはずである。「んっんっんっ…」
オススメ装備/編成 †
主砲 †
軽巡・重巡などの中装甲が多いなら徹甲弾を、駆逐などの軽装甲や自爆ボートが多いなら榴弾を使おう。
重装甲相手にはどちらを使っても大差ない。
副砲 †
画像 | 装備名 | 備考 |
 通常弾 | 120mm連装砲 | ★4でありながら、高いDPSを誇る装備。ただし通常弾であるため重装甲の相手には無力。(対甲倍率を参照) 入手性と強化コストが優秀なため、重装甲の少ない通常海域では純粋に強力。 |
 榴弾 | 127mm連装砲 | 120mm連装砲とほぼ同じ。低コストで榴弾がいいならこちら。 榴弾は軽装甲や自爆ボートへのダメージに優れる。 |
 徹甲弾 | 134mm連装高角砲 | 対空も上がる副砲。徹甲弾は中装甲へのダメージに優れる。 |
 榴弾 | 127mm連装両用砲MK12 | 対空も上がる副砲。弾道は120mm連装砲とほぼ同じ。 榴弾としては、ダメージは127mm連装砲に勝るが火力補正だけ劣る。 |
 榴弾 | 138.6mm単装砲Mle1929 | 極めて優秀な火力型の副砲。 射程距離、威力共に申し分ないが、入手難度が高い。 |
対空 †
威力補正が高いので、ダメージに優れた装備が欲しい。
下記の金対空砲はT2でも十分強いので、足りない場合はそれで代用しよう。
設備 †
画像 | 装備名 | 備考 |
 | 強化油圧舵T0 | 科学研究室産の設備。入手難度は高いが、回避能力が劇的に向上する。重巡との相性が非常に良い。 |
 | バルジT3 | シールドでは防げない魚雷ダメージを軽減。駆逐や軽巡が多い海域では持たせたい設備。 |
 | 応急修理装置T3 | 自動回復付きの耐久装備。耐久値の上昇も大きい。 |


 | 改良型缶T3
ジャイロスコープT3
ビーバーズエムブレム | 重巡の遅い速力を補う。耐久か命中かは好みによる。 ビーバーズエムブレムは一品物ゆえ競合が激しい。 |
 | 消火装置T3 | 入手も強化もしやすく、さらに炎上も抑制できる優秀な耐久装備。 10章以降は敵の炎上攻撃が苛烈になる。 |
オススメ編成 †
速力・回避以外は単体で性能が完結しているため、誰と組ませてもだいたい相性が良い。
序盤の内は駆逐艦を守りつつ速力をフォローして貰うと良い。高い耐久力を生かすため、配置場所は壁役となれる先頭(編成画面の左下)が良いだろう。
主力 †
前衛 †
さすがに重巡3人だと前衛が非常に遅くなる。1人以上は駆逐・軽巡にすること。
キャラクター †
好きなもの・こと:姉ちゃん(大切にしてくれる)、日光浴
苦手なもの・こと:姉ちゃん(時々暴走するから)、自己卑下する人
趣味 :昼寝
特技 :冷静沈着
(クロスウェーブより)
褐色の肌と、左右の色が違うヘテロクロミアの目、ゆるい縦ロールになったオーキッド(浅紫色)の髪が特徴的な少女。
着任した翌日には全ての指揮官が入手しているため、お世話になった人も多いだろう。
胸を覆う際どい面積のチューブトップに、股上に深いスリットの入ったホットパンツ、眩しい白のニーソックス……と、かなり刺激的な服装をしているが、これでいて性格は姉と違って物静かなタイプである。
姉の方はどう見てもシスコンをこじらせ過ぎている様子なのだが、幸いにして姉妹仲は良好な様子。むしろ自分を構いすぎる姉のことを逆に心配しているほど。
姉ほどスタイルが良くないことを気にしているが、装備との対比から身長の低さを考慮すると、決して貧相なスタイルではないことが見て取れる。褐色オッドアイ縦ロールロリ美乳とか属性盛りすぎじゃないですか…?
キャラ詳細画面やSDアニメでは防具のようなもので首から口の辺りを覆っているが、ドックの一覧では素顔を見ることができる。インディちゃんカワイイ。
ちなみに姉のポートランド曰く、触ると「やわらかい」らしい……いったいどこがやわらかいのやら。
2019年3月の新学期シーズンで、初のスキンとなる『学園でお姉ちゃんと……』が発売。姉とおそろいの学生服姿。
髪を結ぶ位置が普段より低いほか、角のようなパーツが赤くなっている。
手にはひどい顔をした姉のぬいぐるみ(おそらくは姉が自作したもの)を抱えており、SDではこれを放り投げて遊んでいる。
潜水艦システムのアップデートと共に実装された伊58は、自分を沈めた相手であり、救おうとしてくれた相手でもある。
今のところ言及はしないが向こうは仲良くしたいと思っているらしく、今後の展開に期待したいところ。どう考えても許してくれなさそうな姉も含めて。
ヴィンセンスのキャラストーリーに登場、彼女とはおっとりした性格や、姉に溺愛されすぎているという共通点から意気投合し仲がいいらしい。
一枚絵で座っている丸っこい爆弾に白で猫のマークが描いてあるが、2017年11月16日のアップデートで絵が差し替えられる以前は黄色で放射能のハザードシンボルが描かれていた。これは、史実でインディちゃんが後述のとある荷物を運搬したことに由来する。
ちなみに中国版ではこのハザードシンボル入り爆弾が図鑑報酬として部屋に置ける家具となっている。日本版では、この報酬は姉による秘蔵タペストリーに差し替えられている。
期間限定イベント『闇に堕ちた青き翼』の報酬には、このインディちゃんのタペストリーが混入。
これは中国版でもタペストリーを入手できるようにする措置と思われるが、日本版でもそのままだった(さすがにハザード爆弾は配布できなかった)ため、イベントをこなした指揮官はタペストリーを2つ持っている。
元ネタ †
アメリカ海軍のポートランド級重巡洋艦の二番艦・インディアナポリス(USS Indianapolis,CA-35)。艦名はアメリカ合衆国のインディアナ州の州都・インディアナポリス市に由来する。
ニュージャージー州カムデン市のニューヨーク造船所にて1930年3月31日起工、1931年11月7日進水、1932年11月15日、フィラデルフィア海軍工廠にて就役した(姉より実は早く就役している)。
戦前は、観艦式でアメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトを三度乗せるなど、結構名誉な事をしていたりする(お姉ちゃんも鼻高々)。
歴代の艦長にも、トーマス・カッシン・キンケイド大佐(第4代・のち第7艦隊司令長官)、モートン・リンドホルム・デヨ大佐(第7代・のち第54任務部隊司令官。『戦艦大和と対決し損なった提督』とも呼ばれる)など、太平洋戦争において艦隊や任務部隊の指揮官を務めた人物がいる。
太平洋戦争開戦直後、第4巡洋艦戦隊に編入され、真珠湾方面に残っているであろう日本空母の捜索、ヤルート島攻撃に参加。
翌年、レキシントン基幹の第11任務部隊に合流し、ラバウル攻撃(日本海軍の基地航空部隊の反撃により中止)やニューギニア攻撃に参加。
その後北太平洋戦線に転戦、この間1943年2月、アッツ島近海で単独航行中の日本の輸送船「あかがね丸」を、駆逐艦と共同で撃沈した。
アッツ島・キスカ島の奪還後ハワイに帰還、1943年11月5日から、レイモンド・A・スプルーアンス中将率いる中部太平洋艦隊の旗艦となり、同年11月ギルバート諸島攻略作戦(オペレーション・ガルバニック)に従事する。
1944年2月、マーシャル諸島攻略作戦(クェゼリン環礁攻略のオペレーション・フリントロックとエニウェトク環礁攻略のオペレーション・キャッチボール)に参加、この直後、旗艦の座をアイオワ級戦艦ニュージャージーに一旦譲るも、同年4月には大将に昇進したスプルーアンス提督の将旗を再び掲げ、中部太平洋艦隊改め第5艦隊の旗艦の座に戻る。
同年6月のサイパン島攻略作戦(オペレーション・フォーレージャー)では旗艦の任務をこなしつつ、上陸支援の艦砲射撃も行う。
その後8月、指揮官の交代(スプルーアンス大将→ハルゼー大将。艦隊名も第5艦隊→第3艦隊と変わる)で旗艦の座を降りたが、引き続き前線に留まり、9月のペリリュー島攻略作戦(オペレーション・スティルメイト?)では上陸支援の艦砲射撃を行った。その後本国へ回航され、西海岸のメア・アイランド海軍工廠で整備を受ける。そして運命の年、1945年を迎える。
1945年2月、三度スプルーアンス提督の第5艦隊の旗艦として、硫黄島攻略作戦(オペレーション・デタッチメント)に従事。ウルシー環礁でしばしの休養ののち、沖縄攻略作戦(オペレーション・アイスバーグ)へ。しかし上陸日前日の1945年3月31日朝、日本陸軍機による特攻を受け損傷、旗艦の座を戦艦ニューメキシコに譲り、本国へ回航、修理を余儀なくされる。
同年7月修理が完了すると、インディアナポリスはある荷物を輸送する極秘任務を受け、サンフランシスコからテニアン島へ向かった。
通常の貨物船での輸送が危険と判断され、たまたま戦線への復帰が重なったインディアナポリスが指名されたのだ(当初は、同じく戦線への復帰を控えたペンサコーラがこの任務に充当される予定だった。この2隻がメア・アイランド海軍工廠で並んで整備を受けている写真が残されている)。
テニアン島に無事に荷物を届け、グアム島経由でレイテ島への航海途中の7月29日深夜…フィリピン海で日本海軍の伊号第58潜水艦に捕捉される。
この伊58潜は、回天特別攻撃隊・多聞隊の1隻として山口県の平生基地を出撃、敵艦を求めて、フィリピン東方の海域を行動中だった。
護衛の駆逐艦の随伴もなく、ソナーを持たなかったインディアナポリスにできるのは、ジグザグ航行で警戒しながら進むことだけ。
しかし視界不良の為、日没後はジグザグ航行を取りやめ直進していたのが命取りとなってしまった。
7月30日未明、伊58潜より放たれた6本の魚雷の内3本が右舷に命中。2番砲塔弾薬庫の誘爆が致命傷となり、フィリピン海の水底へと沈む。
終戦間近だったため、インディアナポリスは第二次世界大戦中にアメリカ海軍が最後に喪失した水上艦となった。
インディアナポリスの名は、ロサンゼルス級原子力潜水艦の10番艦(SSN-697。1980年1月5日竣工、1998年12月22日除籍)に、さらに第3代目となるフリーダム級沿海域戦闘艦の9番艦(LCS-17。2019年10月26日就役)へと引き継がれている。
船体は2017年8月18日、フィリピン沖の海底5,500m付近で発見される(ちなみにこの船体を発見した探査チームを率いていたのが、Microsoftの共同創業者だった故ポール・アレン氏)。
奇しくも撃沈した伊58も、数日後に五島列島沖で船体が発見された。
・インディアナポリスとレイモンド・A・スプルーアンス提督
インディアナポリスが最初に中部太平洋艦隊の旗艦に就いた際は、戦艦12隻、空母6隻を差し置いての大抜擢だった。
スプルーアンス提督は最新鋭の戦艦を旗艦に望んでいたのだが、あいにくその時には(戦艦が)なく、たまたまオーバーホールを終えて戻ってきたインディアナポリスが選ばれた。
一つにはスプルーアンス提督が司令部のスタッフをスリム化したいと思っており、それには戦艦や空母より巡洋艦の方が好都合であったともいわれている(巡洋艦戦隊の旗艦としての設備はもともと整っていた)。
実際提督は、硫黄島攻略作戦の際には「古い設計で安定性が悪い、魚雷を食らったらひとたまりもない」と、あまり旗艦向きではないその性能に難色を示す発言を残している。
がしかし、インディアナポリス市出身の彼は、この艦を大層気に入っていたようだ。古い艦である為、居住性が悪く、まともな冷房も無い為(扇風機があるにはあったが、それとてレーダーの作動時には止められたという)、赤道直下では艦内が蒸し風呂状態になっていたにも関わらず「結構快適だった」と発言していたり、いったんは最新鋭のアイオワ級戦艦ニュージャージーに旗艦を移したものの、数か月でまたインディアナポリスに戻したり、沖縄攻略作戦で受けた損傷の修理の為にインディアナポリスが本国へ戻ることとなり、戦艦ニューメキシコに旗艦を移した際も「修理が終わったらまた旗艦にしたい」と発言している。
……ポートランドとはさぞ気が合うことだろう。
+
というか、イラストや自己紹介の台詞でもう察しはつくだろうが…何を隠そうこの荷物とは、広島、小倉 (第2目標の長崎といったほうが通りはよいか) に投下予定だった原子爆弾の部品(起爆装置)と材料(ウラン235)だったのだ。
その結果は史実のとおり。一方で運んだインディアナポリスの乗員も撃沈後に救助してもらえず、孤立したままサメに襲われる恐怖の5日間を過ごすことになる。
+
インディアナポリスに関しては、戦歴よりも沈没後の悲劇、そしてチャールズ・バトラー・マクベイ三世艦長(当時大佐)の不名誉が(ミリタリーファン界隈では特に)有名である。
・極秘任務の帰路であったため、目的地であったレイテ島の米軍司令部には連絡がなかったこと。
・出発地のテニアンがレイテとは管轄違いで、連携が取れていなかったこと。
・護衛の駆逐艦を希望したが、割ける艦が無いとマリアナ戦域司令部に拒否されて(ちなみにこのときのマリアナ戦域地区司令官はジョージ・ドミニク・マレー中将。ミッドウェー海戦時のエンタープライズの艦長(当時大佐)である)単艦でのレイテ行きとなってしまい、沈没時に僚艦による速やかな救助が行われなかったこと。
その為救助までに要した日数は5日、救助された乗員はマクベイ艦長以下316名。サメに襲われたり、衰弱によって力尽きたり、沈没時と合わせて883名の尊い命が失われた。
アメリカ海軍史上最悪の犠牲者を出したインディアナポリスの撃沈の責任は艦長にあるとして、彼を軍法会議にかける
(戦時中に撃沈された艦艇は他にもあるが、艦長が軍法会議にかけられたのは、インディアナポリスの一件だけである)。
アメリカ海軍がマクベイ艦長に責任を押し付けた形となったが、実はインディアナポリスの側にも落ち度があった。
撃沈の数日前、武装タンカーのワイルドタイガーが潜望鏡(伊58のもの)を発見し、グアム基地に通報。この情報は付近の艦船に通達され、
インディアナポリスにも伝わっていた。しかし戦線が北に移動していた事から完全に油断し、暑いからと防水扉を一切閉めなかった。
近海に日本潜水艦の出現が2、3件確認されていたにも関わらず。加えて日没後はジグザグ運動はおろか見張りすらまともにしていない状況であり、
被雷した時も、砲撃なのか雷撃なのか神風に突っ込まれたのかさえ分からない有り様だった。
そして、「ジグザグ航行を怠った」としてマクベイ大佐に有罪判決を下す。
撃沈した伊58潜の艦長・橋本以行中佐が「たとえジグザグ航行中でも撃沈できた」と予備審問で証言するも、海軍上層部の非を認めることになるこの証言はついに取り上げられなかった。
マクベイ大佐は1949年に海軍を退役、しかし遺族からの非難や叱責に晒された末に、1968年に遂に自殺してしまう。
ポートランドのインディアナポリスへの異常なまでの溺愛は、この一件を彼女「は」覚えているからなのかもしれない……。
2016年(日本国内は2017年)公開の映画「パシフィック・ウォー」は、この一件を元に作られたヒューマンドラマである。
マクベイ艦長をニコラス・ケイジ、インディアナポリス役はサウス・ダコタ級戦艦アラバマが演じている。
一部戦闘や艦艇の映像や漂流中にサメに襲われるシーンが微妙との評価もあるが、(サメ映画でもアクション映画ではないので)偏見にとらわれず一度ご視聴されたし。
最後のマクベイ艦長と橋本艦長の短いやり取りに込められた思いは胸を打つものがある。
マクベイ艦長の名誉回復は、ハンター・スコットという少年がサメ映画の金字塔「ジョーズ」を観たことに始まる。
インディアナポリスの元乗員という設定のクイント船長から、インディアナポリス撃沈について興味を持ち調べ始め、マクベイ艦長は無罪であるという自由研究を発表したのだ。
この自由研究の話題が全米に広まり、名誉回復運動が巻き起こったのである。
2000年10月、合衆国議会はマクベイ元艦長の無罪を決議した。
だが、軍法会議でマクベイ艦長を擁護する証言をした橋本以行艦長(晩年は京都・梅宮大社の宮司を務めていた)は、決議の出る5日前に91歳の生涯を閉じた。
彼もまた亡くなる直前まで、マクベイ艦長の名誉回復を訴え続けていたのだ。
+
姉からは「インディちゃん」と呼ばれているインディアナポリスだが、それだと軽空母インディペンデンスや戦艦インディアナと混同されやすかった為に、「インディ」と略された事は一度も無かったりする。
では、何て呼ばれていたのかとインp(自主規制 と呼ばれていたのだ。他にも「ポリス」や「ポリ公」、「インポリ」などとも呼ばれていた。
要するに、略称になるなら何でもよかったのである。
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