艦種別リスト > ウォースパイト
基本情報 †
プロフィール |
 | 名前 | ウォースパイト HMS Warspite |
レアリティ | SSR→UR |
艦種 | 戦艦 |
陣営 | ロイヤル |
CV | 上坂すみれ |
イラスト | MD かえで*1 |
耐久 | A→S | 火力 | S→S |
雷装 | E→E | 回避 | D→D |
対空 | D→C | 航空 | E→E |
速力 | 24 | 運 | 90 |
装甲 | 重装甲 |
SD |  |
自己紹介 |
クイーンエリザベス級高速戦艦ウォースパイト。 移動する目標に対する長距離射撃の命中記録を持ってるの。 絶体絶命の出撃を何度も奇跡的に生き抜いてきたわ――きっとすべて私の運命よ? |
ステータス |
LV | 好感度 | 耐久 | 火力 | 雷装 | 航空 | 対空 | 対潜 | 装填 | 回避 | 命中 | 消費 |
125改 | 200 | 8659 | 475 | 0 | 0 | 307 | 104 | 190 | 36 | 107 | 15 |
100 | 8208 | 451 | 0 | 0 | 294 | 99 | 181 | 34 | 103 |
120改 | 200 | 8464 | 470 | 0 | 0 | 302 | 103 | 188 | 35 | 105 |
100 | 8023 | 446 | 0 | 0 | 290 | 97 | 179 | 33 | 100 |
100 | 100 | 7045 | 406 | 0 | 0 | 201 | 0 | 150 | 29 | 67 |
1 | 50 | 1298 | 109 | 0 | 0 | 41 | 0 | 71 | 6 | 24 | 5 |
装備枠 | 初期装備 | 補正(MIN/MAX/改造) | 最大数*2 |
戦艦主砲 | 381mm連装砲T1 | 100%/130%/140% | 3 |
駆逐副砲 軽巡副砲 | 152mm単装砲T1 | 200%/200%/200% | 3 |
対空 | - | 100%/100%/115% | 1 |
設備 | - | - | - |
設備 | - | - | - |
艦船技術 |
艦級 | T5 クイーン・エリザベス級 |
解放条件 | 効果 | 技術Pt |
入手 | 【巡戦】【戦艦】【航戦】耐久+1 | +16Pt | +72Pt |
突破MAX | - | +32Pt |
Lv.120 | 【巡戦】【戦艦】【航戦】命中+2 | +24Pt |
スキル名 | 効果 |
 | 絶対命中のオールドレディ ※改造前 | 35秒毎(最大レベルで15秒毎)、一番離れた敵一体に特殊通常弾(Lv6で徹甲弾に変化)砲撃を発動する (威力はスキルレベルによる)。この弾幕は必ずクリティカルする。 |
 | 絶対命中のオールドレディ・改 ※改造後 | 戦闘開始10秒後とこの後35(MAX15)秒毎に、一番離れた敵一体に特殊弾幕(徹甲弾弾幕・威力スキルレベルによる)を展開する、味方ロイヤル主力艦が自動で主砲攻撃を行う際、その敵に照準を定める確率が上昇する。一回目の特殊弾幕のダメージが80(MAX130)%上昇する |
 | レジェンドオブロイヤル (要改造) | 自身が装備中の主砲の拡散範囲を0.5(MAX5)収束させる。自身の火力が3.0(MAX15.0)%アップし、駆逐艦に対する命中率が3.0(MAX15.0)%アップする |
上限突破 |
初段 | 主砲砲座+1/主砲補正+5% |
二段 | 副砲砲座+2/主砲補正+10% |
三段 | 主砲砲座+1/主砲補正+15% |
改造 †
改造内容 | 詳細 | 必要な設計図その他 | 費用 | 必須レベル | 必須レアリティ |
艦体改修I | 耐久 +70 | 戦艦改造図T2 ×2 同キャラまたは試作型ブリMKII ×1 | 600 | 1 | |
装填強化I | 装填 +5 | 戦艦改造図T2 ×2 | 800 | | |
対空砲強化I | 対空補正 +5% | 戦艦改造図T2 ×3 | 1000 | | |
対空強化I | 対空 +10 | 戦艦改造図T2 ×3 | 1500 | | |
対空砲強化II | 対空補正 +5% / +5% | 戦艦改造図T2 ×2 / ×2 | 1800 / 1800 | | |
対空強化II | 対空 +15 / +25 | 戦艦改造図T2 ×2 / ×2 | 2000 / 2000 | | |
艦体改修II | 耐久 +70 / +100 | 戦艦改造図T3 ×1 / ×1 汎用パーツT3×25 / ×25 | 2500 / 2500 | | |
装填強化II | 装填 +5 / +10 | 戦艦改造図T3 ×1 / ×2 | 3000 / 3000 | | |
主砲改修II | 主兵装補正 +5% / +5% | 戦艦改造図T3 ×2 / ×2 | 4000 / 4000 | 70 | ★6 |
火力強化II | 火力 +5 / +15 | 戦艦改造図T3 ×2 / ×4 艦砲パーツT3×10 / ×30 | 5000 / 5000 | | |
近代化改修 | 対空 +20 命中 +25 対潜値追加 スキル【絶対命中のオールドレディ】強化 1つ目の【設備】が【対潜機】を装備可能 | 戦士の心得 ×1 同キャラまたは試作型ブリMKII ×1 | 7500 | | |
戦術啓発 | 習得:レジェンドオブロイヤル | 戦艦改造図T3×5 同キャラまたは試作型ブリMKII ×1 | 5000 | | |
総計 | 耐久 +240 火力 +20 対空 +70 装填 +20 命中 +25 対潜値追加 主兵装補正 +10% 対空補正 +15% スキル【絶対命中のオールドレディ】強化 習得:レジェンドオブロイヤル 1つ目の【設備】が【対潜機】を装備可能 | 戦艦改造図T2 ×18 戦艦改造図T3 ×20 戦士の心得 ×1 艦砲パーツT3×40 汎用パーツT3×50 同キャラまたは試作型ブリMKII ×3 | 53000 | | |
改造後のキャラ絵 †
改造後ボイス †
+
入手時 | ウォースパイト、改造終了。ふむ、この一新された気分、悪くないわ…では指揮官、新たな戦場に参ろうか! |
ログイン | より遠くの敵をやっつけられるようになったわ。指揮官、出撃するならこのウォースパイトにまかせてちょうだい |
メイン1 | 指揮官を諫めるのも秘書官の責務。指揮官が不埒な言動をしたら遠慮なく正させてもらうわ |
メイン2 | 最後まで生き抜いた者こそ強者と讃えられるのにふさわしいわ |
メイン3 | 戦いは成長の糧――ゆえに、どんな戦闘にも全力を尽くすのがこのウォースパイトの流儀よ |
タッチ | 指揮官、言いたいことがあったら言ってちょうだい。このウォースパイト、謹んで静聴させてもらうわ |
タッチ2 | 大事なところが成長してないって?…高角砲の的にでもなりたいのかしら…… |
着せ替え後(戦士からの贈り物)ボイス †
+
入手時 | 今年は私がロイヤルの子たちにプレゼントを配る番か。ふむ、このクリスマスツリーを飾り終わったら参ろうか! |
ログイン | 戦士にも休息が必要よ。祝日はそう張り詰めなさんな |
詳細確認 | 陛下の執務室の扉に飾るリース……うんうん、ベルが教えてくれたシェルリースのほうがいい!指揮官、早くシェル拾いに出発するわ! |
メイン1 | 指揮官もプレゼントがほしいかしら…?まあ、ほしいなら別にあげられなくはないけど… |
メイン2 | うむ…陛下へのプレゼントはどんなものがいいかしら。高すぎのもダメで安すぎのもダメ、珍しすぎるのは悪いし普通すぎるのは飽きられちゃう…一体どうすれば…… |
メイン3 | サンタなら煙突から入るに決まっているじゃない。…ふ、不審者にされるの!? |
タッチ | 指揮官、クリスマスツリーを飾るのを手伝ってちょうだい。あそこにはちょっと届かな……ま、待って!誰が抱き上げていいと言ったの!? |
任務 | 指揮官、任務のついでにこのプレゼントをあの子に渡してもらえる? |
母港帰還 | ふむ、帰ってきたからには「別の戦場」でも向かおうかしら。……ここにあるプレゼントを全部配るわよ! |
▼好感度系 |
ラブ | 指揮官、すまないわ。クリスマスなのにあまりロマンチックじゃない過ごし方をして……これでいい、か。ふん。あなたはいつもそうだわ。じゃあ…せめて聖夜の鐘が鳴る間だけ、ゆっくり二人で楽しませてちょうだい |
着せ替え後(Under Pleasure)ボイス †
+
入手時 | 最高の機材を揃えた。あとはこのウォースパイトが陛下を引き立てるパフォーマンスを行うまで――見せてやるわ。ロイヤルのステージ…! |
ログイン | 今日のスケジュールは任せたわよ |
詳細確認 | この名を見くびらないでちょうだい。このウォースパイト、いついかなる時、たとえステージの上でも陛下のために戦う覚悟ができているのよ |
メイン1 | アイドルなど私らしくもないわ…うん、らしくないわね…んん…… |
メイン2 | 騎士隊のアドバイスを取り入れたこの意匠はどうかしら?みんなのコンセプトとは違うはずよ |
メイン3 | 陛下が夢中になっているのもいいけど、突然飽きたりしないか心配だわ… |
タッチ | 機材の調整を手伝ってもらえるかしら? |
タッチ2 | …警備の子を呼ぼうかしら |
任務 | このオファー…イラストリアスたちに譲るべきなのかしら… |
任務完了 | 報酬よ。まさかチェザーレが届けてくれるとはね |
戦闘開始 | スカートを履いてたって勝利してみせるわ! |
勝利 | (ちょっとやりすぎたかしら…) |
失敗 | もっと早く走れていれば…! |
ボイス †
+
入手時 | 初めまして、私はウォースパイト。移動目標に対する長距離射撃の命中記録を持ってるの。…意外かしら?思ったより小さい?どうやら話すことがたくさんありそうね… |
ログイン | このウォースパイト、どんなに遠くに逃げた敵でもやっつけてあげるわ |
詳細確認 | データに惑わされないで、勝利を導く条件は他にもっとあるわ |
メイン1 | 指揮官の命令は全てよ。最優先で対応しなくては |
メイン2 | オールド・レディは、スカートをはかなければもっと早く走れるの、試してみる? |
メイン3 | これ以上私をからかうと、15inch砲弾を食らわすわよ? |
タッチ | こういうスキンシップは…嫌いじゃないわ |
タッチ2 | いいこと?私は決してそんな、ええと… |
任務 | 新しいミッション(ボイスはクエスト)を受け次第、出陣するわ |
任務完了 | ミッションにはボーナスがあるから、それを忘れないように |
メール | 指揮官、メールがあるわよ |
母港帰還 | ふぅ〜いい殺気だったわ。でも帰ったからにはもうゆっくりしようかしら |
委託完了 | 委託か。懐かしいわね。私も昔、走り回ってた時期があったのよ。行こう。努力した彼女たちには出迎えが相応しいわ |
強化成功 | 戦場よ、私が参るわ |
戦闘開始 | 指揮官の敵は絶対に見逃さない! |
勝利 | 限界に縛られちゃだめ。不沈艦の名はだてじゃないわ! |
失敗 | ダメコンが作動しない!?操舵装置もコントロールできなくなった!?ちょっと!肝心な時に! |
スキル | Belli dura despicio! |
損傷大 | 戦闘の厳しさもこの程度か |
▼好感度系 |
失望 | 馴れ馴れしいのはよしてもらえないかしら… |
知り合い | 指揮官、ロイヤルネイビーの歴史を知りたい?私を従えた将軍たちの話をしようかしら |
友好 | 貴族気質がない、か?確かにフッドたちと違って申し訳……む、胸の話はなしだぞ! |
好き | なんというか……私、姉妹の中では年長のほうなのに、スタイルがこう……年甲斐もなく若い子たちと争うわけにも行かないし、せめてあなたの前だけでは魅力的に見せたくて……どうしたら…… |
ラブ | まあいいわ。私はウォースパイト、戦争を嫌悪するものよ。ふん!だが、この私から指揮官を奪おうとするやつは、先にこの大砲で見定めさせてもらうわ! |
ケッコン | この日がついに来たか。私の努力は無駄じゃなかった……ふぅ……では指揮官、参ろうか。用意はできているわ。Officers, draw swords! |
▼特殊セリフ |
グリッドレイ、モーリーと出撃 | オールド・レディと速さ比べか? |
エンタープライズ(空母)と出撃 | 天下無双?はぁ…… |
フッドと出撃 | 優雅は戦場に適さないわ |
クイーン・エリザベスと出撃 | 陛下、私の活躍に期待して頂戴。 |
ネルソン、ロドニーと出撃 | 後輩たち、ついてきなさい。 |
ヴァリアントと出撃 | あまり気張りすぎるんじゃないわよ |
ゲームにおいて †
大型艦建造で入手可能なSSR戦艦。勲章交換での入手も可能。
カムバックキャンペーンの特別ログイン報酬の7日目で確定で得られる。
改造が実装されているが、改造ツリーの途中で専用の改造素材を要求される。
素材の入手手段が長らくイベント限定であったが、2020/12/29のアップデートでプロトショップにて特装コア2000個と交換する形で常設化された。
データに惑わされないで、勝利を導く条件は他にもっとあるわ
HMS Warspite
性能 †
改造前はロイヤル戦艦としては標準的なステータスに、特殊砲撃スキル「絶対命中のオールドレディ」のみを備える。
このスキルにより、「最も遠い敵を優先的に撃破できる」という点は独自性があるが、他のSSR戦艦が強力なバフや攻撃範囲の広い弾幕を備えているのと比べるとパンチの弱い性能と言わざるを得ない。
改造による性能の上り幅が非常に大きいため、ウォースパイトの性能を語る場合にはそちらが前提となるだろう。
かつては副砲のモーション速度が戦艦の中でもっとも遅く、自爆ボート迎撃に問題を抱えていた。
2018/07/17アップデートにより、主砲モーションと副砲のモーションがそれぞれ個別のものに分けられたため副砲モーションが高速化し、最大の欠点であった迎撃能力が劇的に改善され、デイリーの自爆ボート迎撃も余裕で出来るようになった。
改造 †
2019/1/31、改造が実装。
UR改造に相応しい膨大な資金と資材の他、期間限定イベント『戦士の特別訓練』(初回・復刻)およびプロトショップ(2020/12/29〜常設)で手に入る専用アイテム『戦士の心得』が必要。
非常に手間が掛かるが見返りは大きく、ステータスは殆どのSSR戦艦の追随を許さないほど高くなる。
特に主兵装補正と火力、命中、そして対空の伸びが大きく、撃っても守っても頼もしい器用万能的性能となった。
本来戦艦が苦手とする高回避の相手にも高い命中値・幸運値・後述の命中率バフのお陰で対抗しやすい点は特筆に値し、戦艦の中でも唯一無二と言っていい火力特性を有していると言える。
さらに後述するスキル『絶対命中のオールドレディ』の内容が変更されるという、アズールレーンでは初めてとなる既存スキルの上書き強化。(同じURのサンディエゴは全弾発射の強化だった)
そして、自身に火力バフと対駆逐艦命中率バフをかけ続ける『レジェンドオブロイヤル』の習得と、スキルの面でもかなりの躍進が見られる。
また、史実で対潜機を載せていたことから設備での対潜も可能に。これによって追加された対潜ステータスはLv100・好感度100の時点で92と、軽空母並みの対潜打撃力を有する。
総じて改造と追加スキルによって超強化された絶大な主砲火力と同じく大幅に強化された砲撃スキル、多様な状況に応じられる対応力の高さを得たことによって、戦艦の中でもトップクラスに食い込む性能を持つようになった。
高難度マップの対ボス要員としての活躍はもちろん、演習編成においても見る機会の多い極めて強力な艦船の一隻となっている。
スキル †
- 「絶対命中のオールドレディ」
一定時間ごとに、最も離れた位置*3の敵1体に対して2発の弾からなる確定クリティカルの砲撃を行う。
軌道や速度は主砲と同じであるため、動いている目標には砲撃を外すこともあり、判定回避によるmissも普通に発生するため、実戦では絶対命中とはいかない。
とは言え動きの遅い相手や動いていない相手には大いに有効で、とりわけ演習では相手主力艦隊をバンバン撃ち抜き猛威を振るう。13章の強エネミー「指揮艦」にも有用であり、出現位置の対角線上に配置することで狙ったように撃ち抜いてくれる。
ただし、敵の種類を問わず絶対に最も遠い敵を狙って発射するという特性上、道中やステージによっては耐久力の高いボスやネームドキャラではなく画面右端や画面外に出現する低耐久の自爆ボートや無限湧きの量産型を狙ってしまうことがあるため、思ったほど戦闘時間の短縮に貢献できない場合がある。特に自爆ボート相手だと速度に対応できず空振りになる事も多い。
2020/12/22のアップデートにて、空母に発見ゲージが追加されたことにより、演習において未発見状態の(軽)空母を狙うことができなくなったのはやや逆風。(空母を除いた中から一番遠い敵を狙う)
発見状態になれば従来通り狙ってくれるようになるが、相手主力が全員空母の場合前衛を狙ってしまうことも。
- スキルLv1では砲撃間隔も長く、弾種も通常弾といささか物足りない感はあるが、スキルLvを上げる毎に威力が上昇、砲撃間隔も短縮され、使いやすくなっていく。
- スキルLv6以降からは特殊徹甲弾を放つようになり、重装甲艦に対して非常に強くなる。また着弾までの時間が短くなるため、命中率も上がる。運用する場合はまずスキルLv6を目指すといいだろう。
- 演習では上に配置した場合のみ、相手主力の下配置の艦を狙う。
旗艦及び下に配置した場合には、相手主力の上配置の艦を狙いにいく。
- 「絶対命中のオールドレディ・改」 ※要改造
改造前の性質はそのまま、初回の発動時間短縮、威力向上とマーキング効果を付与したもの。
素の威力も上がっており1回目の威力約2.7倍、2回目以降は約1.2倍
マーキング効果は、自動照準時の戦艦砲撃が優先的にマーキング対象を標的にしやすくなるというもの。
マーキング効果は特殊弾幕のターゲットとなった艦1体に特殊弾幕の命中弾の有無に関係なく必ず付与される。弾幕1回で複数の対象にマーキングする事はない。
「照準に定める可能性が上昇」の効果を具体的に説明すると、ロイヤル主力艦が自動照準で主砲攻撃を行う場合に限り、1砲座目の攻撃が必ずマーキング対象をターゲットするという効果。第2、第3砲座についてはマーキング対象を狙うとは限らない。
マーキング効果に時間制限はなく、倒すまでずっと残り続ける。弾幕を複数回撃つことで複数同時にマーキングする事も可能だが、その場合のターゲット優先順位については要検証(1砲座の砲弾が複数マーキングした艦のそれぞれにバラけて飛ぶ、という珍しい挙動の報告もある)
- 海域では、ネームドキャラではなくあくまで一番遠い敵を狙うことに変更は無いため、マーキング効果が想定外のあらぬところに火力集中してしまうことがあるかもしれない懸念を含む。
とは言え倒してしまえばマーキングは消える。耐久の高い相手以外は当たれば吹き飛ぶこともあり、よほど砲撃タイミングをそろえていない限り、そこまで過剰に心配することもない。
なお、13章において登場する「工作艦」は、このマーキング効果を無視するほどターゲット優先度が高く設定されている。他に砲撃を集中したい場合は事前に撃破しておく必要があるので気を付けよう。
演習ではやはり凄まじい火力で、敵の主力をいち早く削り切ることによって、戦闘を非常に有利に進められるようになる。
- 「レジェンドオブロイヤル」 ※要改造
主砲の拡散範囲を狭め、火力向上と駆逐艦への命中率向上が得られるバフスキル。ただでさえ高い火力に常時15%の強化を付与。
主砲の拡散が狭くなるスキルを持つのはマサチューセッツとジョージア、そしてウォースパイト改だけ。スキル10まで鍛えてもマサチューセッツほどの収束はしないが、好きな弾種を選択できるのはメリット。
動きが遅いか止まっている敵に特に有効。一応無差別に動く敵にも命中期待値は上がるが、一定のルートを止まらずに動き続けるタイプのボスには当たりやすくならないのが弱点か。
残りのバフも有用であり、特に駆逐艦に対する命中率を上昇させる効果は、オーロラや川内などと同じく最終命中率への加算で計算され、ダメージ期待値への影響が非常に大きい。高難度海域では駆逐艦ボスの判定回避に悩まされることも多いため、そういった場面などで大きく活躍してくれるだろう。
なお、三式弾は装備の仕様通りバラバラに拡散してしまうので注意。
総評 †
要改造ではあるが、現状初心者が最も入手しやすい虹背景の主力艦船である。
改造前でもそれなりに火力が高く、初心者の頃の入門戦艦としては頼もしい。
戦艦へのURの追加が多いことも相まって、単独での火力では後発組に劣る。
しかしウォースパイト最大の利点は彼女がロイヤル陣営に所属していることである。
女王を中心に、オフニャも含めて数多く存在する陣営系のバフを活用すれば、いまだ一線級の戦力を発揮することができるのは見逃せないだろう。
いぶし銀の強さはオールドレディらしいような気もする。
オススメ装備 †
主砲 †
弾幕が主砲依存ではないため、主砲選びの自由度は比較的高い。状況に応じて必要な主砲を選ぶといいだろう。
榴弾の補正の高さと高火力からの炎上が有効な事から、基本は榴弾を付けることになる。
またウォースパイト自身のスキルの特性上も榴弾の方が活用しやすい。
中・重装甲の厄介な敵には徹甲弾と使い分けよう。
理想装備は406mm三連装砲MK7。
画像 | 装備名 | 説明 |
 榴弾 | 406mm三連装砲MK6 | 戦艦主砲としてスタンダードな主砲。トップクラスのDPSと共に高火力による炎上ダメージも期待できる。 |
 榴弾 | 試製381mm三連装砲 | MK6とほぼ同等の性能に金装備の火力補正を合わせた主砲で、こちらもオススメの主砲。 MK6と比べて炎上や砲の威力では劣り、装填速度で勝る。 |
 榴弾 | 試作型406mmSKC連装砲 | 攻速重視、低拡散の2連装で集中型である410mm連装砲T3の上位互換。 改造後は拡散15まで収束するので、静止対象なら判定回避以外で外す事は殆どない。 |
 徹甲弾 | 試製410mm三連装砲 | いわば徹甲弾版MK6。火力補正も高い。弾幕と合わせてEXなど特定の中・重装甲を集中攻撃する場合の運用に向く。 |
 徹甲弾 | 試作型457mm連装砲MKA | 非常に入手が難しい研究限定の虹主砲。2x207という高い単発火力と、装填込みで20秒を切る速めの攻撃速度を両立したハイエンド装備。 徹甲弾であるため「絶対命中のオールドレディ」の徹甲弾幕と相まって中・重装甲の敵に極めて高い効力を発揮する。 改造後は「レジェンドオブロイヤル」により拡散範囲に由来する精度の悪さを18°まで補正できるため、更に相性が良くなる。手に入れたら是非 |
副砲 †
- 152mm三連装砲T3A…★4榴弾砲。
6wayの弾を扇状に撃つ。高速で動く相手にも当てやすく使いやすい。
- 152mm連装砲T3B…★4徹甲弾砲。
4wayの弾を扇状に撃つ。榴弾と比べて弾速が速いのが特徴。
- 155mm三連装砲T3…★5榴弾砲。
弾が集中するため当たれば強力。副砲でも数少ない火力補正+45が魅力だが他軽巡主砲、戦艦副砲にも需要が非常に高いので分配が難しい。
- 試製152mm三連装砲…★5徹甲弾砲
科学研究のランダム報酬限定設計図を25枚集めてようやく完成する軽巡徹甲弾砲。
射程というか感知範囲が非常に広く、弾の届く距離自体も非常に長くなっており、演習カメラのデフォルト位置で画面の8割ほどをカバーするトンデモ砲。
設備 †
- SGレーダーT3…★5設備。
待ち伏せ回避に有効なだけでなく、戦艦が悩まされがちな敵艦への砲撃missを減らし、逆に主として敵戦艦からの砲撃を躱しやすくする攻守揃った装備。なるべく強化したものを装備したい。
- 高性能火器管制レーダー、火器管制レーダーT3…★5設備、★4設備。
火力・命中を高め、「高性能」の場合は初回の主砲準備時間も短縮される。元々の火力値が高いため、火力の上昇は余り劇的なものではないが、命中アップは先述の通り戦艦の弱点を補うのに有効である。
- 一式徹甲弾…★5設備
クリティカルダメージアップ効果と火力・命中ステータスを併せ持った攻撃的な設備。スキルによる砲撃にダメージアップは適用されないが、火力命中アップは有効なので相性は悪くない。
- SHS…★5設備
大幅な火力上昇とクリティカル率アップ効果を併せ持った設備。一式徹甲弾のクリティカルダメージアップとシナジーがある。ウォースパイト改は他の戦艦より命中に優れるため組み込みやすい。
- 自動装填機構T3…★4設備。
装填速度を速める。スキルは装填を必要としないが主砲攻撃のタイミング調整に役立つ。
- 消火装置…★3設備。
10章・11章後半海域や演習での高レベル戦艦による炎上は大きな被ダメージ源となるため、この装備によって防御する効果が大きい。
- 高性能対空レーダー・対空レーダー…★5★4設備
空母相手の演習や12章の様な空襲の激しい戦いにおいて有効な防御装備。
- TBM-3アベンジャー(対潜)、ソードフィッシュMarkII-ASV(対潜)…★3★4設備
改造後に装備できる対潜航空機。他に載せるべき設備の候補が多いので、よほど局地的な運用でもしない限り優先度は低い。
自爆ボートや水上艦からの攻撃が激しく、かつ対潜にも火力を割かなければならない海域での選択肢として憶えておこう。
編成 †
上述の通り改造後は戦艦の中でもトップクラスの火力性能を誇る艦船となる。
火力要員としてあらゆる編成で起用できるだろう。
ただ、弾幕型の戦艦と比べると攻撃範囲が狭いため、道中のザコ狩りはそういった戦艦に任せた方が効率がいい。
ウォースパイト自身は弾幕型の戦艦と違って旗艦に置かなくとも火力を発揮しやすいという特性を持つことを利用して、弾幕型戦艦の僚艦として置くのもよい。
キャラクター †
好きなもの・こと:陛下に仕えること、風景画
苦手なもの・こと:陛下に仇なすもの、体が小さいこと
一人称 :私
趣味 :衛士隊と訓練
特技 :カリスマ
(アズールレーン びそくぜんしんっ! 1巻)より
実力と戦歴から同じロイヤルの仲間から尊敬されている。
本人はその分みんなと隔たりができてしまうのではないかとを気にしている。
年季の割にスタイルが全然成長していないため、とある学友からは仲間扱いされている。
ログイン画面やロード画面などで映るシャボン玉吹いてる方の娘。
クイーン・エリザベスの姉妹艦ではあるが、KAN-SENとしての彼女は姉妹ではなく「学友」という立ち位置であり、彼女を「陛下」と呼び、さながら女王に仕える従者のように振る舞う。
二人でゲーマー部屋を訪れた時には「最初だけで良いから」と陛下のために接待プレイを頼む一面も。
スキル込みで最大級の火力と高い耐久を持つロイヤル戦艦。
シンプルイズベストを突き詰めたような性能は史実の通り、尊厳と勇気を指揮官にも与えてくれること間違いなし。
性格は気高く自信に満ち溢れているが、一方で、自身の胸や体型に悩む一面も見せてくれる。
また、キャラストだと陛下に仕えているせいか、あれこれ考えこんだり、相手の真意を深読みしすぎているところもある。
ゲームもロング・アイランドの愛好会でたしなみ、戦闘を行うタイプが好きな模様。
もみあげは腰のあたりまであるが、後ろ髪は肩までのボブカット。(公式マンガ『びそくぜんしんっ!』登場時)
もしくは一部のみ伸ばして上へ折り返している。(Queen's Orders登場時)
なお髪の毛のミミのように見える部分は、獣耳では無く癖毛、または上へ折り返している後ろ髪の毛先部分。
剣で巧妙に隠れているが、彼女はスカートを穿いていない。脱がされたわけではない、本人の意思である。さすがに更に下は穿いているが、こちらはこちらで黒の紐パンと中々に過激なものとなっている。
これは後述の有名な台詞「オールド・レディもスカートを上げればまだ走れるものだな」を真に受けての「じゃあ穿かなかったらもっと速く走れる」が本人の談。レディとは一体…
プレイヤー間で『たぬき』というワードがしばしば飛び交うが、元ネタはコミックアンソロジーVol.2。
とある事情により彼女が披露することになった『たぬきさん体操』のインパクトがあまりにも強かったため、印象に残っているという指揮官が多い。
実際、2018年7月の生放送で「アズレンアンソロで好きな話は?」と視聴者への問いかけがあった際には、かなり多くの人々が『たぬき』とコメントしていた。
2018年のクリスマスに初の着せ替えとなるスキンが実装。これ以降、担当絵師はMDではなく、かえでになっている。
翌年の1月末に改造とキャラストーリーが実装され、新たな装いで参戦することになった。
URへの改造はサンディエゴに続いて2人目。
キャラストーリー「ナイト・オブ・ロイヤル」 †
ウォースパイトを秘書艦に設定し、ウォースパイトをタップするとキャラストーリー開始。
+
| 任務内容 | 報酬 |
1 | 魚雷天ぷらを3個準備する(消費) | 資金×100 |
2 | 任意の艦を10回強化する | 資金×100 |
3 | ウォースパイトを含めた艦隊で出撃し、20回勝利する | 資金×100 |
4 | ウォースパイトを含めた艦隊で3回デイリーチャレンジをクリア | 資金×100 |
5 | ウォースパイトの親密度が100に到達 | 資金×100、家具コイン×5、攻撃教科書T2×1 |
6 | ウォースパイトを3回限界突破する | 資金×100、家具コイン×10、戦艦改造図T2×1 |
7 | ウォースパイトのレベルが100に到達 | 資金×100、家具コイン×10、戦艦改造図T3×1 |
※ストーリーは、図鑑→思い出より確認可能
元ネタ †
イギリス海軍のクイーン・エリザベス級戦艦2番艦。何を隠そう、イギリス海軍史上最も活躍した戦艦である。
第一次世界大戦においてはユトランド沖海戦に参加して大破したものの沈没は免れる。
第二次世界大戦では改装を得て地中海、大西洋、インド洋と各地で戦った。
その戦歴から第二次世界大戦において最も活躍した艦として賞賛されている。
艦のモットーは「Belli dura despicio」。ラテン語で「戦争の辛苦を軽蔑する」、つまり「戦いの苦しみなんてものともしない」といった意味であり、スキル発動時や損傷大時の台詞にも使われている。
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同名艦としては六代目。
その名前の歴史は非常に古く、1596年に進水した初代「ウォースパイト」であるイギリス海軍ガレオン船ウォースパイトは"Warspight"と綴られたが、戦列艦として生まれた18世紀以降は次第に"Warspite"と短縮されて綴られていくようになっていった。
正確な由来はよくわかっていないが、最も有力な説は"war"(戦争)と"despight"(軽蔑する)の短縮形"spight"から作られた造語、つまり「戦争(=敵の艦隊)を憎悪する者」という意味だという説である。
また、別の説では、"spight"はキツツキの一種であるヨーロッパアオゲラ(European green woodpecker)の別名でもあることから、「戦争キツツキ」つまり「敵艦の壁に孔を開けて沈める者」という意味だという説もあり、しばしば緑色のキツツキが非公式紋章として使用されていた。
- ちなみに、艦名にこのキツツキの別称が加わったのは、彼女が仕えるクイーン・エリザベスの由来となった人物、すなわちエリザベス?世の治世下であったとされる。2隻の繋がりは意外な所にもあったのだ。
第二次世界大戦時、1940年のドイツ軍によるノルウェー侵攻において発生した第2次ナルヴィク海戦で、友軍の駆逐艦と共に活躍しドイツ海軍の駆逐艦8隻を全滅させている。
1943年のハスキー作戦参加時には、旧式で低速であったウォースパイトが敵陣地への艦砲射撃を完遂し、無事にマルタ島マルサシュロック港へ帰投してきたことに称賛と若干の皮肉を込めてアンドリュー・カニンガム中将がウォースパイト艦長のパッカー大佐宛に「作戦は無事完了した。老嬢もスカートを上げればまだ走れるものだな」というコメントを送信した*4。これ以降ウォースパイトは「オールド・レディ(Old Lady)」(もしくは「グランド・オールド・レディ(Grand Old Lady)」)と呼ばれるようになった。
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ウォースパイトの戦闘関連エピソードまとめ(欲張りセット短縮版)
- 1916年5月31日に生起した第一次世界大戦最大の海戦・ユトランド沖海戦の時に敵戦艦部隊を目の前にして操舵不能に陥り、そのまま1周半周り続ける。通称「ウィンディ・コーナー」。
- これにより近くで沈没寸前だった装甲巡洋艦からウォースパイトに攻撃が集中し、結果として助けることになった。
- この時の舵の不具合はウォースパイト一生の持病となる。
- 1940年4月13日に発生した第二次ナルヴィク海戦にてウォースパイトから発艦した水偵が搭載爆雷で停泊中のUボートを攻撃、これを撃沈し第二次世界大戦最初の航空機による潜水艦撃沈という記録を残した。さらに湾内に突入したウォースパイトは味方駆逐艦部隊と共同で湾に潜んでいたドイツ駆逐艦8隻全てを撃沈。
- 潜水艦撃沈のエピソードは改造時の搭載可能設備に対潜機を追加という形で反映された。
- ドイツ海軍は第一次ナルヴィク海戦での損失も合わせると10隻の駆逐艦を失ったことになり、これは当時ドイツ海軍が保有していた駆逐艦数の半数近い数にあたる。
- 1940年7月9日のイタリア海軍との戦闘・カラブリア沖海戦にて敵戦艦「ジュリオ・チェザーレ」に24km以上先から主砲弾を命中させ、「艦砲射撃による移動目標への命中最長距離」を記録。
- シャルンホルストも同様の記録を持つ。どちらもこのエピソードをもとにしたスキルを保持している。
- 1941年3月28日のマタパン岬沖の夜戦にて、姉妹艦の「ヴァリアント」、「マレーヤ」と共同でイタリア海軍の重巡2隻を相手に距離3.5kmから全砲門による斉射を敢行、4分半で致命的な損傷を与える。
- 多分これが第二次世界大戦で最も輝かしいクイーン・エリザベス級戦艦の戦歴である。
- 1943年7月17日、ハスキー作戦の一環としてシチリア島への艦砲射撃を敢行。舵の不具合と断続的なドイツ空軍の空襲をくぐり抜けて無事帰投する。
- 「オールド・レディ」のあだ名は、老朽艦ながら無事に帰還したウォースパイトに対して地中海艦隊司令官が送ったメッセージである。
- 1943年9月16日、艦砲射撃任務についていたところドイツ空軍から空襲を受け、重さ約1.3tの誘導爆弾フリッツX3発に狙われる。内1発は極至近弾、1発が甲板全てを突き破って艦体の底で爆発し、船底に20フィートもの大穴と大量の浸水、全動力停止という大被害を受ける。
- 幸いなことに乗員の被害は軽微だったためダメコンが功を奏してなんとか沈没は免れた。しかし長期にわたる修理を通しても一部の機関と3番砲塔の復旧は叶わなかった。
- 1944年6月6日より発動したネプチューン作戦にて、老体に鞭打ちながらノルマンディー上陸支援の艦砲射撃任務につく。稼働しない3番砲塔と空襲をものともせず、弾薬補給のためにポーツマスとの間を往復して激しい砲撃をドイツ軍に加えた。
- 13日には砲身の寿命のため交換が必要になりイギリス本国に帰投することになったが、出発したのちに触雷し、浸水の上に左舷側のタービンが停止。無事帰りつき修理されたものの、陸上砲撃に必要な最小限の修理しか行われなかった。
- そのまま大戦を生き残ったウォースパイトは保存運動もむなしく解体が決定。1947年4月19日にスクラップ業者に曳かれて解体場に向けて出発したのだが、道中の嵐で曳航ロープが切れて漂流を開始。まさに命をかけたスクラップ業者との死闘である。最終的にコーンウォール州の海岸に漂着したのだが、結局漂着した場所でそのまま解体が敢行された
- 漂着したウォースパイトの姿は色々な写真や動画で見ることができる。
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艦歴欲張りセット(竣工からWW1休戦、第二次世界大戦直前まで)
- クイーン・エリザベス級戦艦の二番艦として1912年10月31日に起工、翌年の11月26日に進水し1915年4月5日(3月の説もある)に竣工する。
- 就役後は「グランド・フリート」こと本国艦隊の第2戦艦戦隊に配属され、砲撃試験や各種公試を行った。これには当時の海軍大臣チャーチルも同行しており、15インチ主砲の精密で迫力ある砲撃に好印象を持ったという。
- 1915年の9月16日、夜間に霧で視界不良のダンバー沖を航行中座礁事故を起こし、引き上げ後はタインの浮きドックにて2か月近い修理を行う羽目になった。
- 11月24日(22日の説もあり)、修理を終えたウォースパイトは姉妹艦「クイーン・エリザベス」「バーラム」と共に第5戦艦戦隊に配属される。
- しかし配属から2週間も経たない12月3日の演習中、ウォースパイトが「速力8ノット」の信号を誤読して18ノットで航行したために旗艦バーラムの艦尾に衝突してしまう。両艦ともに修理を行い、ウォースパイトは12月24日に戦列に復帰している。
- 1916年4月までに妹の「ヴァリアント」「マレーヤ」も就役し、第5戦艦戦隊にはクイーン・エリザベス級の高速戦艦5隻がそろうことになった。
- また5月後半には英巡洋戦艦隊司令官のビーティ提督に引き抜かれる形で本国艦隊の停泊地スカパ・フローから巡洋戦艦隊の根拠地ロサイスに入港。これが時勢にかなったものだったことはすぐに証明された。
- 1916年5月31日から6月1日にかけてた第一次世界大戦最大の海戦・ユトランド沖海戦が発生、ウォースパイトを含む第5戦艦戦隊(クイーン・エリザベスはドック入りのため不参加)は巡洋戦艦隊と共に戦闘に参加した。両軍の参加艦艇は戦艦だけでもイギリス側が弩級戦艦28隻、巡洋戦艦9隻でドイツ側は弩級戦艦16隻、巡洋戦艦5隻と前弩級戦艦6隻であり、それぞれの全参加艦艇はイギリスが151隻、ドイツは99隻である。
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ユトランド沖海戦の経過。ウォースパイトはここで姉妹艦と共に高速戦艦としての強さを存分に発揮するも、舵を故障して集中砲火を浴び大破、かろうじて帰還。この舵の故障は一生ものの傷になった
- ドイツ艦隊の出動命令を傍受したイギリス海軍はスカパ・フローの本国艦隊とロサイスの巡洋戦艦隊に出撃を命令、両艦隊は5月30日の深夜に出港した。このうち第5戦艦戦隊を含む巡洋戦艦隊の任務は速力を生かした偵察と、発見した敵艦隊を本国艦隊に誘導することであった(ドイツ側も巡洋戦艦隊と戦艦部隊を分けており、巡洋戦艦隊の任務はイギリス側と同様である)。
- 31日の1430時には両軍が互いを発見、交戦が開始する。敵艦隊発見の知らせを受けたビーティ提督は麾下の艦隊をドイツ艦隊へと向けるが、この時信号伝達ミスにより第5戦艦戦隊の回頭が遅れてしまう。またいくら高速戦艦とはいえ巡洋戦艦と同等以上の速力が発揮できないこともあってみるみるうちに本隊と距離が広がり、最終的に第5戦艦戦隊と巡洋戦艦隊本隊との間は8〜16kmになってしまった。
- 1548時には英巡洋戦艦隊旗艦「ライオン」が独巡戦隊旗艦「リュッツォウ」に砲撃を開始。この時第5戦艦戦隊はまだ14km後方にいたが、決戦海域へと猛進し敵軽巡隊との戦闘を交えつつ1605時には10浬先に独巡戦隊を捉えている。
- 第5戦艦戦隊が遅れている間、数と砲撃力、速力で劣るとはいえ防御力、射撃精度の勝るドイツ巡洋戦艦隊に対し英巡洋戦艦隊は苦戦を強いられていた。1603時には英「インディファティガブル」が轟沈、第5戦艦戦隊到着後の1626時には「クイーン・メリー」も弾薬庫誘爆で爆沈、他の艦も少なくない損害を出しており、ビーティ提督は「我が艦隊は今日は何かおかしいんじゃないか」と乗艦の艦長に語ったという。
- 戦場に到着した第5戦艦戦隊は1608時に旗艦「バーラム」が17.3km先のドイツ巡洋戦艦「フォン・デア・タン」に発砲して以降次々と砲撃を開始。15インチ砲が持つ破壊力を精密な射撃で存分に発揮することになった。これにより英独巡洋戦艦同士の戦闘の形勢は逆転することになる。
- フォン・デア・タンの航海長は「敵戦艦の射撃速度は早く、そして散布界は小さく、艦の至近に着弾する砲弾により艦が揺さぶられた」と述懐している。
- しかし戦闘全体の経過は未だドイツ側の計画通りであり、英巡洋戦艦隊はドイツ艦隊主力の前に引きずり出されてしまう。1645時にはドイツ艦隊の戦艦の一部が英巡洋戦艦隊に発砲を開始した。ビーティ提督は敵主力を逆に本国艦隊におびき寄せるべく反転、北上を開始している。そして1806時、第5戦艦戦隊は本国艦隊の戦艦「マールバラ」を視認。ドイツ艦隊との戦闘を行いつつマールバラの後方についてドイツ艦隊に対してイギリス艦隊は主力の戦艦を並べてT字戦を挑もうとしていたまさにその時であった。
- 進路の変更と衝突回避のため舵を切っていたウォースパイトの舵が故障、操艦不能に陥り敵艦隊の目の前で1周半周り続けたのである。「死の前進」とも呼ばれる。旋回を続ける約10分間の間格好の砲撃目標となったウォースパイトは大小20発の砲弾を受けて大破し、1900時頃に第5戦艦戦隊に再合流したものの運動困難のため北西方向に離脱、2107時にはロサイスへの後退命令を受けて戦場を離脱した。
- この直前、近くには集中砲火を浴びて沈没寸前だった装甲巡洋艦「ウォーリア」がいたのだが、ウォースパイトの旋回によりその場での沈没を免れている(その後放棄され翌日沈没)。ウォーリアの乗員からはウォースパイトの行動が意図的に感じられたようで、非常に感謝したという。
- イギリスの巡洋戦艦が大口径砲弾数発で轟沈したのに対し、高速を生かして海戦初期から戦闘に参加し、多くの被弾をしながら生還したウォースパイトは対照的であり、高速戦艦の有用性を裏付けるユトランド沖海戦の戦訓の一つとなっている。特に日本の長門型などはこの影響を強く受けているといえる。
- またウォースパイトは帰還中にドイツ潜水艦の襲撃を2度受けたが、幸運なことに命中した2本の魚雷は不発であった。反撃に体当たりをしようとして失敗しているものの、無事ロサイスにたどり着いている。
- この時起きた舵の故障はこれ以降のウォースパイトの長い艦歴にいつも付きまとうことになる。
- ウォースパイトが戦場を離脱したあとも激しい海戦は続き、完全に収束したのは翌1日の午後。
イギリス側は巡洋戦艦3隻を含む14隻、ドイツ側は魚雷処分された巡洋戦艦1隻を含む10隻を失っており、与えた損害を見ればドイツ側の勝利といえるかもしれない。
しかし残存兵力は未だ圧倒的にイギリスが有利で、クイーン・エリザベス級から続くR級戦艦やレナウン級巡洋戦艦をはじめとする強力な戦艦を新造し続けるイギリス艦隊にドイツ艦隊が挑むことは2度となかった。
結局のところ北海の戦力バランスはイギリス優位のままで、その点でドイツ艦隊は負けているのである。この海戦の勝敗は未だはっきりとしていない。
- ウォースパイトの損傷が復旧したのは1916年の7月20日になってからだった。以降ドイツ艦隊が出撃してくることはほとんどなかったため大きな活動は行っていない。
- この間姉妹艦のヴァリアントや駆逐艦と衝突事故を起こしたりしている。1917年6月には係留されていたスカパ・フロー泊地でセント・ヴィンセント級戦艦「ヴァンガード」の爆沈事故に遭遇している。
- 戦訓に基づき、航空機搭載などの各種改装も行われているがクイーン・エリザベスを参照。
- クイーン・エリザベスが大艦隊旗艦のため第5戦艦戦隊はしばらく4隻編成であり、その最後の仕事は1918年11月11日の休戦後、休戦条項により抑留されるドイツ艦隊をスカパ・フローまで護送することであった。第5戦艦戦隊は250隻もの連合国艦隊の一員として70隻のドイツ艦隊護送任務を果たした。
これを最後に、ウォースパイトの戦歴は一旦幕を下ろすことになる。
- 1919年にはグランド・フリートが解体され、ウォースパイトは改めて大西洋艦隊に配属されることになった。しばらくの間を地中海で過ごし、1924年には英国王ジョージ5世の出席する観艦式に参加した。
- 1924年10月24日、観艦式を終えたウォースパイトは第一次改装工事のため解役されている。
- 改装の内容はクイーン・エリザベスの第一次改装とほとんど同じなのでそちらを参照。改装開始はウォースパイトの方が早かった。
- 1926年4月26日に改装を完了させたウォースパイトは翌5月に地中海艦隊旗艦に配される。しかし1928年7月12日にエーゲ海にて岩礁に衝突する事故を起こし、翌8月には旗艦を別の船に委譲して本国に回航された。
- 1930年5月2日には大西洋艦隊旗艦に任命される。
- 1931年9月、演習前の大西洋艦隊にて水兵が減給を理由にしたストライキ、「インヴァーゴードン反乱」を起こしている。これにはネルソンとロドニー、ヴァリアントの戦艦3隻と巡洋戦艦フッドの水兵たちが参加した大きな騒動だったが、ウォースパイトはすでに港を出ていた。
- 彼らは政府の支出削減により給料が25%カットされるのを防ぐべく予定されていた演習をボイコットするという行動を起こし、その波紋はほかの艦にも及んだという。最終的にカットされる給料は10%に見直され、400名ほどの除隊兵を出して騒動は落ち着いた。2人いた首謀者のうち1人は投獄されたのちイギリス共産党員としてソ連に亡命、もう1人は義勇兵としてスペイン内乱に参加したという。
- 1933年12月23日、第二次改装のために予備役に編入され、翌年3月より改装を開始、工事完了と現役復帰は1937年6月29日だった。
- ここまでの性能は姉のクイーン・エリザベスと大差ないため省略してきたが、ここでウォースパイトは新型戦艦のためのデータ収集も兼ねて大がかりな近代化改修を他の姉妹艦よりも先に行うことになった。これにより特に艦橋構造物が原形をとどめないレベルにまで改装されている。第二次世界大戦前に大改装を行っている点では長門や金剛と同様であり、この改装にて得られたデータは姉のクイーン・エリザベスやヴァリアント、巡洋戦艦レナウンの大改装に役立てられている。
- ウォースパイトとクイーン・エリザベスが姉妹ではなく学友という情報も出てきたが、その差異はこの改装の違いから来ている可能性が微粒子レベルで存在する?
- 主砲塔をMK.1N型に換装。仰角増大により射程は旧来の22km程度から最大で29kmに上昇した。
- 弾薬庫及び機関区の水平装甲、さらに後部弾薬庫に装甲を追加。
- 両舷の最前部と最後部の副砲を撤去。これによりユトランド沖海戦時に合計12門あった152mm副砲は合計8門まで減少した。
- 汽缶及び機械の全面刷新。これにより誘導煙突は1本に減少し、探照灯や艦載艇の置き場も改正された。
- 前部艦橋を三脚檣から塔型に新造。方位盤射撃指揮塔や前檣の新設も行われている。
- 煙突部周りを始め様々な箇所に「ポムポム砲」など各種対空砲と指揮装置を設置。
- 後部構造を小型化して空いたスペースに航空兵装を設置。横方向に艦載機を射出可能になった。
- 1938年2月8日に再度地中海艦隊旗艦となる。以降1939年9月に第二次世界大戦が勃発するまでの時間を地中海で過ごした。
- 現役復帰から旗艦への任命まで半年以上かかっているが、実は改装終了後にユトランド沖海戦で受けた舵の古傷が開いたようでその整備などに時間をとられていたという。
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- 1939年9月3日、第二次世界大戦開戦時にウォースパイトは地中海艦隊旗艦を務めていた。11月になると地中海艦隊の遊兵化を避けるべく戦艦兵力の転用が図られ、ウォースパイト自身は1940年3月頃まで輸送船団の護衛などを行っていた。
- 燃費や取り回しのあまりよくない戦艦が船団護衛に充てられたのは、当時ドイツ海軍の大型水上艦(シャルンホルスト、グナイゼナウをはじめとする戦艦やポケット戦艦など)による通商破壊が活発だったからである。11月23日にはドイツ戦艦2隻が仮装巡洋艦「ラワンピルディ」を撃沈する事件も起こり、ウォースパイトもその追撃と索敵にあたっている。これら艦艇は巡洋艦や駆逐艦には有効であれど戦艦には効果的とはいえない28.3cm砲が主兵装であり、38.1cm砲とそれに有効な装甲を持つQE級戦艦やR級戦艦、レナウン級巡洋戦艦による船団護衛は非常に大きな脅威であったのだ。
- そんなウォースパイトは1940年4月から始まったドイツ軍のノルウェー侵攻に呼応して奮戦することになる。これがウォースパイト第二次世界大戦最初の大活躍の場、第二次ナルヴィク海戦である。
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- 1940年4月9日、ドイツ軍のノルウェー侵攻が始まったときウォースパイトはロドニーに将旗を翻すフォーブス提督の本国艦隊の指揮下にあった。翌日の4月10日には英第2駆逐隊の駆逐艦5隻がノルウェー、ナルヴィクに潜むドイツ駆逐艦部隊と交戦、2隻の損失と引き換えにドイツ駆逐艦2隻と輸送艦7隻を撃沈し、3隻を損傷させた(第一次ナルヴィク海戦)。イギリス側は残った駆逐艦の掃討を行うべく空母航空隊による空襲を行ったものの空振りに終わったため、ウォースパイト以下駆逐艦10隻からなる部隊(B部隊という)を編成、ナルヴィクに残ったドイツ駆逐艦の掃討を決意した。
- 13日0730時、B部隊はナルヴィクに向けて進撃を開始する。敵潜伏海域の近づいた1152時、ウォースパイトはソードフィッシュ水偵を発艦させて観測任務にあたらせ、同機はフィヨルド内のドイツ艦艇の動向等貴重な報告をもたらした。
- しかもこの水偵は観測任務のついでに1223時、停泊中の潜水艦U-64を発見、これを撃沈している。これは第二次世界大戦最初の航空機による潜水艦撃沈事例である。そして1/31実装の改造で対潜装備が搭載可能になるのもこの史実に則ったものだと考えられる。
- 1215時にはドイツ駆逐艦「ヘルマン・キュンネ」が接近する英艦隊を発見、これにより即応可能な駆逐艦3隻が戦闘態勢に入り、B部隊との交戦は1259時より始まった。ウォースパイトはその巨砲を生かし、味方駆逐艦と連携してドイツ駆逐艦との戦闘を行った。
- 1322時からは行動不能だった「エリッヒ・ケルナー」と交戦、主砲弾を直撃させ撃沈に大きく貢献。1405時にはようやく行動を始めて近距離を航行していた「エリッヒ・キーゼ」に砲撃を加えて同艦の撃沈に一役買っている。
- 最終的にはイギリス側の駆逐艦2隻中破、1隻小破の損害と引き換えにドイツ駆逐艦8隻全てを撃沈し、ナルヴィクのドイツ軍を孤立させることに成功した。
- 当時ドイツで就役していた駆逐艦は22隻なので、B部隊が3分の1以上である8隻を撃沈、ナルヴィクをめぐる戦い全てでドイツ軍は保有する駆逐艦の半数近い10隻を失ったことになる。B部隊の活躍ぶりがうかがえるだろう。
- ナルヴィクで快勝したウォースパイトは17日以降空母「フューリアス」と組んでトロムソ方面での機動作戦や上陸支援の艦砲射撃任務を全うし、24日を最後に新任地である地中海に向かうことになる。
一時期兵力の移動で戦艦が不在だった地中海艦隊だが、1940年6月にイタリアが参戦した時点で「ウォースパイト」「マレーヤ」の2隻が配備されており、開戦後は敵輸送船を求めての哨戒や艦砲射撃任務に従事。8月には「ヴァリアント」も加わることになる。
1940年7月9日、イギリスとイタリアの間では初の大規模な海戦であるカラブリア沖海戦が発生する。ウォースパイトはここでも戦闘の決め手となる活躍をした。
- 1550時に砲門を開いたウォースパイトの射撃距離は26.4kmであり、大改装がなされなかった僚艦「マレーヤ」は有効射程圏外だったという。
- 1559時、射距離が24km以上でウォースパイトの放った砲弾1発がイタリア戦艦「ジュリオ・チェザーレ」に命中。甲板部に大穴を開けて機関に損傷を与え、その速力は18ノットまで落ちた。
- この時の射撃距離約24kmは「シャルンホルスト」が「グロリアス」を撃沈した距離に比肩する「艦砲射撃による移動目標への砲撃命中」の記録であった。スキルでもある「絶対命中のオールドレディ」の元ネタはこれである。
- 直後に形勢不利とみたイタリア艦隊が撤退を開始。イギリス艦隊の任務はもともと船団護衛だったため深追いをせず、戦闘は終結した。
1941年3月28日、英伊の艦隊戦が再び生起する。マタパン岬沖海戦というこの戦闘で、ウォースパイトは再び大活躍する。
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- ドイツのバルカン半島侵攻に際して圧力を受けたイタリア海軍は戦艦「ヴィットリオ?・ヴェネト」を中核とする艦隊をイギリス輸送船団攻撃に派遣。これを察知したイギリスはギリシャ撤退の支援にあたっていた艦隊の大部分を差し向けてイタリア艦隊を迎え撃つことになる。ウォースパイトは地中海艦隊司令カニンガム提督の旗艦として参加した。
- イタリア艦隊は英輸送船団を捕捉する前に英軍の陸上機と空母艦載機による空襲を受けて作戦前提であった奇襲が不可能になり撤退を開始。イギリス艦隊はこれを追う形であった。
- 優速なイタリア艦隊の追撃は困難であるように見えたが、「フォーミダブル」艦載機の雷撃により「ヴィットリオ・ヴェネト」が被雷して艦隊速力が低下、その後同空母の雷撃機6機による薄暮の雷撃で重巡「ポーラ」が行動不能の損傷を受けてしまう。これにより状況は大きく変化した。
- ちなみにイタリア側は英主力の接近を察知していなかったため、ポーラの支援のためその僚艦「ザラ」と「フューメ」を現場に残して撤退を続行した。
- イギリス側は2015時巡洋艦が停止中のイタリア重巡を発見、その報を受けた主力は進路を修正し2210時には「ヴァリアント」のレーダーが約11km先にイタリア艦を捕捉。
- 対するイタリア側は2220時に近づく艦影を発見したものの、それを敵と認識したのは英駆逐艦が探照灯を照射してきた2227時であった。
- 英艦隊はウォースパイトを先頭に「ヴァリアント」「フォーミダブル」「バーラム」の順で進撃してきており、戦闘開始直前に空母である「フォーミダブル」を戦隊から分離、2227時に自ら探照灯を照射して砲門を開いた。この時の射撃距離はわずかに3.5kmであり、戦艦3隻から、しかも超至近距離で砲撃を受けた「フューメ」と「ザラ」はわずか4分半で致命的な損傷を負い、撃沈された。「ポーラ」も小艦艇同士の戦闘で雷撃を受け沈没した。
- この時英戦艦隊は普段禁止されている「全砲門での斉発」を行ったとかなんとか。外しっこない距離だもんね。
- マタパン岬沖海戦でのウォースパイト以下クイーン・エリザベス級戦艦3隻の勝利への影響は非常に大きく、第二次世界大戦時の本級の最も輝かしい戦歴として今でも記憶されている。
ウォースパイトはマタパン岬沖海戦後も積極的に艦砲射撃任務などを遂行していたが、5月22日にドイツのクレタ島侵攻阻止のため出撃したところ爆撃による損傷を受けてしまった。応急処置後に6月にアメリカ・ブレマート海軍工廠(ピュージェットサウンド海軍造船所)にて12月末まで修理と改装を行ったため、戦列に戻れなかった。
- この間に姉妹艦のそれぞれ「バーラム」がUボートの雷撃で沈没、「クイーン・エリザベス」と「ヴァリアント」がアレクサンドリア港にてイタリアの人間魚雷が原因で大破着底している。
ウォースパイトの再就役は1941年12月28日。太平洋戦争開戦とプリンス・オブ・ウェールズ、レパルスの損失に伴ってアジア方面に配備されることが決まり、オーストラリアを経由して翌1942年3月22日にセイロン島に到着、同日に東洋艦隊旗艦となった。指揮官は1927年にウォースパイトを指揮した経験のあるサマヴィル中将で、ウォースパイトの編入により東洋艦隊は低速のR級戦艦4隻と空母ハーミーズ、そしてウォースパイトと空母2隻を擁することになった。
- ただマレー沖海戦での敗北を経験したせいかその行動は「当面、極東方面では攻勢作戦は実施しない」という消極的なもので、サマヴィル中将は艦隊保護のためその停泊地をセイロン島からモルディブに変更させている。
- 敵対する日本艦隊は強大な戦力を有する英東洋艦隊撃滅のため真珠湾攻撃に参加した空母5隻を含む艦隊と空母「龍驤」を含む艦隊との2つを差し向けてセイロン島のイギリス軍への攻撃を計画。サマヴィル中将もこれを察知していたものの重巡「ドーセットシャー」「コーンウォール」と空母「ハーミーズ」をセイロン島になぜか戻してしまった。その結果4月5日〜9日のセイロン島沖海戦にてこれら3隻は撃沈されてしまうが、ウォースパイト以下東洋艦隊の主力は発見されなかったため大きな損害は受けていない。
- 結局それ以降も東洋艦隊は消極的な行動を続けたため、ウォースパイトは大きな戦果も損傷もなく1943年3月に本国に向けて出発。途中で舵の不具合を起こしたりしたが、復旧して本国に無事帰投した。
本国帰投後は一時期本国艦隊にて同時期に修理や改修を完了し復帰した「ヴァリアント」と共に整備と訓練にあたり、1943年6月23日付で「ロドニー」「ネルソン」など共にH部隊に編入。以降彼女らは7月のシチリア島侵攻作戦、9月初頭のイタリア本土侵攻作戦である「アヴァランチ作戦」において艦砲射撃任務で活躍した。
- 7月7日からシチリア島への「ハスキー作戦」に参加したウォースパイトは途中の7月16日に損傷を受けた空母の護衛のため一度マルタ島まで後退する。再び作戦参加することを具申したウォースパイト艦長に対し、地中海艦隊の指揮官であったカニンガム提督は絶対的な信頼を寄せていたウォースパイトの作戦参加を快く許可した。
- 老朽化した機関と主舵の古傷に悩まされ、遅刻しながらも予定の会合地点に到着し、7月17日の1843時より艦砲射撃を開始。1902時に撤退を開始し、ドイツ空軍による断続的な空襲をかいくぐったウォースパイトは翌18日に無事マルタ島に到着した。
- この時カニンガム提督からウォースパイトに向けて送られたメッセージが、ゲームでもよく耳にするオールドレディのくだりである。(詳細は元ネタ欄に記述あり。)
9月10日以降にはイタリア停戦により、抑留されることになったイタリア艦隊の護送任務に従事した。10日には戦艦「イタリア」(前日にドイツの誘導爆弾で損傷、僚艦「ローマ」は沈没ここ伏線)、「ヴィットリオ・ヴェネト」以下の艦隊を、12日には「ジュリオ・チェザーレ」以下の艦隊の護送任務を遂行した。
- ウォースパイトは第一次世界大戦終結後のドイツ艦隊の護送を務めたこともあるため、敵であった艦隊の護送任務はこれで2度目である。イタリア艦隊の最期を見守ったことは、きっとウォースパイトの古参クルーにドイツ艦隊の投降を思い起こさせたことだろう。
- 護送任務の途中、カニンガム提督と連合軍司令官アイゼンハワーが視察に来ていた。カニンガム提督が艦隊の先導役を務めるウォースパイトに「かつての旗艦が列の先頭という名誉であり、また当然の位置にいるのを見て嬉しい」と信号を送ると、艦長からは「オールド・レディは立派にイタリア艦隊の世話をするつもりです」との返答があったという。
前の大戦と同様に敵の艦隊の最後を見送る、そんな感傷をよそにウォースパイトは9月15日よりサレルノ地区への艦砲射撃任務に戻った。しかし、そんな彼女に長い戦歴でも最悪の危機に陥ることになった。イタリアの新型戦艦1隻を沈め、もう1隻を損傷させたドイツの誘導爆弾を使った空襲を受けたのである。
- 任務に戻った翌日の16日、1425時に3回目の艦砲射撃任務についてまもなくウォースパイトはドイツ空軍機の空襲を受けることになった。12機のFw190戦闘攻撃機の攻撃は回避したものの、高度6000mよりDo217爆撃機から投下されたFX1400型滑空誘導爆弾「フリッツX」の爆撃を喰らってしまったのである。フリッツXは重量1360kg、弾頭重量270kgの初期の誘導爆弾である。その重さはアメリカの16インチ砲用重量級徹甲弾「SHS」に比肩するレベルであり、これらが3機のDo217から1発ずつが投下され、1発が命中、1発が至近弾となった。1発目は煙突後方より全ての甲板を突き破って第4缶室の二重底で爆発、同缶室を完全に破壊したほか艦体各所に浸水を発生させ、艦底に20フィートもの大穴をあけた。もう1発は着弾した右舷第5缶室付近の海面で炸裂、同部付近の艦体に皺を作った上にバルジに穴をあけて浸水を起こした。
- この損傷により各所からの浸水が広がり1500時には完全に動力を喪失したが、幸運ゆえのずぶとさか乗員の被害は艦が被った被害に比べて少なく(9人死亡、14人負傷)ダメージコントロールが功を奏して沈没は免れた。アメリカの曳船2隻が応援に駆け付けるもすでに5000トンの水を飲み込んだウォースパイトの曳航は困難を極め、救援をさらに呼んだうえでマルタに入港したのは3日後の19日。艦体の穴を塞ぐ応急処置を施したのちにジブラルタルの乾ドックにて長期の修理を受けた。しかし砲塔は2基が以前として動かず、ボイラーも完全復旧はできなかった。
- ジブラルタルでの修理中、「オールドレディ」というニックネームの生みの親であるカニンガム提督が職務の間を縫ってウォースパイトの見舞いに来たという。
更なる修理を行うため、1944年3月にはウォースパイトは本国のロサイスまで戻った。しかし6月からのノルマンディー上陸支援のため修理は必要以上行われず、6インチ副砲は撤去の上プレートでふさがれ、フリッツXで開いた大穴はコンクリートで蓋をされ、全ボイラーの復旧はかなわず最大速力は21ノット、X砲塔(日本流に言うと3番主砲塔)の復旧も諦められた(想像するとわかる痛ましい状況)。この状態でウォースパイトは戦線復帰することになった。
- 1944年6月6日、連合軍によるノルマンディー上陸作戦(正式作戦名称ネプチューン作戦)を艦砲射撃で支援すべく、ウォースパイトは再び前線に身をおいた。0500時より最初の砲火を開いたウォースパイトはソードビーチ沖合26000ヤードより他の連合国艦と協力してドイツ軍陣地に激しい砲撃を加え、翌日までに300発以上の砲弾を発射。一度補給にポーツマスへ戻ったものの9日には戦場へとんぼ返りしてユタビーチへの支援、11日からはゴールドビーチへの支援任務を遂行。
- しかし老体に鞭打つ激しい任務に体が追いつかなかったのであろう、激しい砲撃で擦り減った砲身の交換が必要になった。そしてロサイスに戻る途中ウォースパイトは13日に左舷後部に触雷、浸水と傾斜に加えて左舷側のタービン2基が停止。右舷のタービンのみでよろよろと帰還したウォースパイトを在泊していた艦艇達は温かく歓迎した。
- 2か月にわたってシャフトの修理と砲身の交換が行われたが、ついにウォースパイトは地上支援のために必要最小限の性能しか持たなくなった。推進軸は3軸、速力は15ノットに制限されてしまっていたものの15インチ砲は健在であり、この状態で終戦までも友軍地上部隊のためにヨーロッパの沿岸を走り回った。そして11月1日、エレバスと共に作戦に参加したウォースパイトはオランダ・ワルヘレン島に353発目の主砲弾を1723時に発射。これが2つの大戦で激しい戦闘に身を置き、生き抜いてきた不屈の戦艦・ウォースパイト最後の発砲であった。
「戦いの苦しみなんてものともしない」というモットーのもと激しく戦い、傷ついたウォースパイト。極東での対日戦には既に姉妹のクイーン・エリザベスを含む複数のイギリス艦はもちろんアメリカ海軍のほぼ全戦力が集結しすでに日本海軍は壊滅状態にあった。その状況のためウォースパイトへのさらなる修理と改装は行われることなく1945年2月1日には予備艦籍に編入。
終戦後、この歴戦の戦艦を記念艦として残そうという保存運動は起こったものの莫大な戦費と植民地の喪失によりイギリスの財政は危機的状況にあり、運動の甲斐なく1946年8月には正式に廃艦が決定した。1947年4月19日、スクラップのために業者に曳航され港を出るウォースパイト。しかしここで、スクラップ業者を相手にウォースパイトは最後の戦いを挑む。
- ポーツマス出港後激しい嵐に遭遇した彼女は曳航ロープ1本を振り切って業者からの逃走を開始。突風の中曳船は再びロープを渡し、ウォースパイトはコーンウォール州の港に投錨。一度は錨泊したものの、錨鎖が突風で切断されて再び漂流を開始。最終的にプロシア入り江という岩礁地帯に乗り上げるように座礁した。幸運も悪運もない、ただただ解体から逃れんとするウォースパイトの行動はまるで人間の魂が宿ったようだと筆者には思える。
- 漂着したウォースパイトの船体は浮揚と解体場への移動にはあまりにも痛んでいたため、その場での解体が決定した。1950年から作業が始まり、十分な水深もなくその解体は困難を極めたが、1956年までに不屈のオールドレディの姿はどこにもなくなってしまった。
- 請負業者によればイギリス海域で行われた最大の「救出」だったという。
艦歴の最後の最後まで海にあり続けることを望み、また多くの敵を打ち負かしてきたウォースパイトはイギリス海軍史上、そして世界の戦艦でも伝説的なものであることは確かだろう。彼女の石碑は解体現場に近いマラジオンというところにあり、ネームプレートはコーンウォールのパブに、舵輪はナルヴィク市役所に保管されている。
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