晴嵐

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基本情報 †

名前										装備種	特性	所属陣営	艦載機速度		到達ダメージ係数
晴嵐(セイラン)										水上機	爆撃	重桜	46		120
T	アイコン	★	基本速度			航空	艦載機 最大回避		艦載機 基本耐久		設計図
			初期		最大				初期	最大
T0		4	17.29s/回		14.30s/回	25	1.1		183	460	なし
搭載兵装(機銃)									搭載兵装(爆弾)
T	名前		ダメージ		基本速度		機銃 射程	機銃 射角	名前			ダメージ		破壊 範囲	投射 範囲	対甲倍率
			初期	最大	初期	最大						初期	最大			軽	中	重
T0	1 x 13mm機銃		8	18	0.55s/回	0.45s/回	30	180	1 x 1600lb 爆弾			171	429	25	40	75	100	120
スキル
【潜水空母搭載】潜水空母に装備されている場合、与える航空ダメージが60%アップ
入手方法
コアショップでコアデータ500と交換(T0)

説明文 †

水上特殊攻撃機晴嵐(M6A1)。13mm機銃と800kg爆弾を搭載可能

兵装開発 †

特徴・運用法 †

アズールレーンにおいて長らく瑞雲しか存在しなかった水偵あらため水上機カテゴリーの装備(本装備実装時にカテゴリー名が変更された)。
水偵(水上偵察機)である瑞雲の500lb爆弾と比べ1600lb爆弾は攻撃範囲が広く、瑞雲より爆弾命中率が高いためそこそこのダメージを期待できる (流石に本職の爆撃機には到底及ばないが)。
爆装が増えた代償か、瑞雲よりも攻速は遅めで機銃による空対空能力も無きに等しいものとなっている。ただし、誤差の範囲である。

潜水空母(現時点では伊13のみ)に搭載すると航空ダメージが60%上がるボーナスがある他、潜水艦の挙動に組み込まれる形で到着時と離脱時に自動で発艦する。
このため発艦速度を無視できるが、航空戦艦とは違ってボタンをタップしないので弾消しができない。

歴史 †

• 大日本帝國海軍が製造した水上攻撃機。山本五十六長官が生み出したパナマ運河爆撃思想によって、潜水空母とともに誕生した高性能機である。晴嵐は潜水空母に搭載する専用の航空機として開発がスタートした。当初は南山という名称だったとか。
  • パナマ運河は現在でも重要な要所であり、チョークポイントである。WW2当時のアメリカの工業力は五大湖周辺及び東部海岸に集中しており、造船所も主に東部に集中している。太平洋側へ物資を運ぶ際、中南米にあるパナマ運河を通り太平洋に向かうが、このパナマ運河が通行不能になるとなると南米大陸を南へ大回りしなければならずかなり時間と手間と金の掛かるものとなる。アメリカ東西を結ぶ鉄道もあるが輸送量は船舶輸送の比ではない。
    　
• 設計は潜水空母同様、1942年2月から始められていたとする説がある。開発計画が本格始動するきっかけになったのは、同年9月と10月に行われた伊25によるアメリカ本土爆撃だった。アメリカ西海岸沖に忍び込んだ伊25から零式小型偵察機が飛び立ち、オレゴン州シスキュー国有林を二度に渡って爆撃したのである。この成功により、山本長官は潜水艦による爆撃が有用だと判断。よりスケールアップした攻撃を行うべく超大型潜水艦伊400型と、その艦載機の開発に本腰を入れ始めた。当初は十七試特殊攻撃機という名称が与えられ、爆撃の目標もニューヨークやワシントンであった。このため急降下爆撃が可能で、800Kg爆弾が搭載できるスペックが求められた。しかし設計は一筋縄ではいかなかった。潜水空母は格納庫が4mと狭く、従来の攻撃機とはまるで勝手が違った。サイズを小さくするべく、両翼を折り畳める仕様に変更。スペースを食うフロートは取り外し、艦外に出してから取り付ける事とした。エンジンもドイツ製DB601aをライセンス生産したアツタエンジンを改良したアツタ32型（1400馬力）を搭載。また航空機のエンジンオイルは粘度が高く、スムーズに循環させるためには充分な暖気運転が必要なのだが、晴嵐の任務は隠密性が第一なので海面に浮上してから数十分間も暖気するわけにゆかず、かといって艦内でエンジンを回すこともできない。そのため、母艦にエンジンオイルを熱する設備を用意して出撃直前に晴嵐に注入する、という凝った仕様になった。
• このように技術陣が心血を注いだ結果、試作自体は特に障害も無く順調に進み高スペックな現行機瑞雲を上回る性能を獲得。瑞雲より30km速い474km/hの快足を発揮し、戦略爆撃が目的の為、爆装は800kg爆弾1つ(250kg爆弾なら4つ。瑞雲は250kg爆弾1つが限界)搭載可能という化け物じみた怪力を持っていた。加えて急降下爆撃も可能と、オーバースペック機であった。敵の都市を爆撃する性格上、敵戦闘機との交戦も視野に入れられ、フロートを付けず(あるいは切り離した場合は)時速560km/hにまで達し、生還の可能性を飛躍的に高めている。ただしフロートを放棄した場合は回収不能となり、搭乗員だけが救助される。非常に凝った造りであり、また当初の計画からかなり生産計画が縮小し結果、1機辺りの値段が跳ね上がり零戦50機分に相当した。また製造した複数の晴嵐とセットで運用する予定である潜水空母数隻も含めると零戦1500機分or小型空母一隻分に相当する値段になる。
  
  
• 1943年1月から6月にかけて試作され、11月に一号機が完成。間もなく試作機8機が造られた。最終的に28機が作られた。部隊編成され訓練がされる頃は1944年の終わり頃であり、実戦配備された頃には戦局の悪化によりパナマ運河爆撃は中止とされ攻撃は特別攻撃とし、目標はウルシー環礁を停泊中の米機動艦隊となった。母艦となる伊400と伊401による第一潜水隊が出撃しウルシー環礁攻撃直前となる8月15日、日本は降伏。攻撃か否かで艦内は大揉めしたが艦長の判断により攻撃は中止、日本へ帰還する事となった。搭載されていた晴嵐6機は機密保持の為、海没処分となり実戦でその実力を証明する機会は永遠に失われた。愛知県の製造工場で米軍に接収された晴嵐が唯一の現存機であり、この機体は現在アメリカのスミソニアン博物館に展示されている。

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