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第四章 ソロモン海にて・上
四章(ノーマル)の攻略について †
前準備 †
3章の空母地獄とは一変して敵は駆逐艦や巡洋艦等が中心の殴り合い、と思うと後半は航空戦になる。
ボスの特殊弾幕がより一層強力になるため、いかにして主力をボスまで温存できるかがカギとなる。
道中の敵も非常に強力になっているため、露払いの艦隊が3戦フルで戦えるようになると楽。
3章で自動周回ができるまでレベリングをしていた場合は、あっさりとクリアしてしまうこともある。
道中 †
とにかく数が多い。随伴艦2隻に加えシールド持ち重巡(戦艦)、さらにネームド2隻の合計5隻等、数で攻めてくる。
移動を制限するような広範囲弾も増え、身動きが取れない間に自爆艇や雷撃を撃ち込まれて大惨事になることもある。
弾消しができて敵を一掃できる航空攻撃が非常に有効。ただし使うタイミングを間違えないように。
4-1、4-2道中での航空機襲撃が無く、シンボルでも空母敵が出ない。ボスで数回飛来するくらいで対空を考える必要が殆ど無い。
対空の低い駆逐艦や重巡等を育成するのにもってこいのマップ。
4-3、4-4も道中の航空機の襲来が無いが、前2つと違って普通に空母シンボルも出てくる。
前衛の対空を疎かにしたままだと主力がもりもり削られてゆくので、編成・装備の直し忘れに注意。
ボス †
この辺りからボス戦中は自爆艇と航空機が間髪入れずに来襲するようになり自爆艇のHPも高くなっている。
その為下手をすると前衛よりも先に後衛が崩壊することもある。前衛だけで自爆艇を処理する事は難しくなるので戦艦に射程の長い物や榴弾の副砲を装備するなどして少しでも自衛させる必要がでてくる。
前半2つは重巡洋艦との夜戦。ビームのように弾が連なっている物をいくつか同時に放ってきたり、1発が強力な砲撃を5方向に向けて発射してきたりする
駆逐が複数いる場合比較的回避が楽だが重巡メインの場合避けきれず先頭艦が大ダメージを受けやすくなるので、なるべく重巡は耐久できる設備を装備しておきたい。
更にシールドを展開しているので、編成によっては非常に時間がかかる。後衛の火力を利用してなるべく短期で決着をつけたい。
後半2つは3章で見慣れた空母との戦闘。ただし3章と違い随伴に戦艦や重巡がいるため、雷撃がそこで止まる可能性がある。
重装甲の敵と中装甲の敵を同時に相手にするので徹甲弾や攻撃機、雷撃が非常に有効だが、近づくと強力な砲撃が飛んでくるため重巡を編成に入れている場合は速度に注意。
4-1以外の全てのボス戦で航空機襲来があるが、3章よりも各航空隊の飛来間隔が短く、2編隊がほぼ連続に近い間隔で来るため、対空を空母1隻だけに頼ると大分削られる。
コレに加えて自爆ボート処理もしなければならず、耐える編成よりは戦艦三隻にしたり、制空支援持ちを利用した連続航空攻撃等でボスを瞬殺に近い形で処理した方が楽だったりする。
軽巡等対空値が高い&対空倍率の高い編成を組み、前衛のみで一発撃破ないし半壊以上&2周目で処理出来れば非常に楽になる。4-3・4-4はボスも航空攻撃を行うので特に。
ドロップ †
キャラは駆逐・軽巡・重巡が中心となる。不知火がユニークドロップに該当する (4-1〜4-4のみ)。
瀕死回復を持つ「フェニックス」、全艦の防御を上昇させインディアナポリスと一緒に出撃させると能力が上昇する「ポートランド」、万能軽巡と名高い「クリーブランド」の3隻は二段突破時の主砲砲座+1が非常に強力。
他には航空攻撃時前衛を回復する「ユニコーン」、そして超低コスト主力艦である砲艦(モニター艦)「エレバス」「テラー」等が狙い目か。
また、重桜艦(日本艦)は初期装備に青背景の魚雷を持っている。破棄すると魚雷パーツT1になるので定期的に破棄しておこう。
設計図は航空機が一切ない代わりに全体的に駆逐艦・軽巡・重巡の主砲で有用なものがドロップする。
更にボスからはT3装備箱もドロップするようになる。
稀に出る輸送艦隊のドロップも、この章から最高がT3装備箱に変わる。燃料に余裕があるなら撃破しておくと良いだろう。
4-2でドロップする設計図は全て有用な装備なので3-4以降のレベリングの場として周回も視野に入る。
また設計図ではないが、同海域ドロップ艦の「ノーフォーク」は強力な対空砲である「QF 2ポンド八連装ポンポン砲T1」を持参する。
4章周回用のオススメ装備早見表
ステージ | 設計図名 | 備考 |
4-1 | バルジT3設計図 | 耐久を上昇させ、魚雷のダメージを軽減する。 オートやデイリー出撃用にいくつか確保しておきたい。 |
4-1 | 610mm三連装魚雷T3設計図 | 非常に高い威力を持つ魚雷、数値だけを見るとトップタイ(雷装補正値を含まず)と非常に強力。3-3や8-2でも出る。 |
4-2 | 120mm連装砲T3 | 非常に使いやすい駆逐主砲。2発を2連射する。 ただし通常弾なので重装甲の敵にはほとんど利かないことに注意。 |
4-2 | 203mm連装砲T3設計図 | 榴弾重巡主砲。こちらも上2つと同じく2×2で発射する。 全弾命中を狙いやすい為ダメージを与えやすい。重巡の最終装備候補になる。 |
4-2 | 152mm三連装砲T3設計図 | 貴重な榴弾軽巡主砲。6発同時発射し全弾命中は難しいので軽巡には不向き。 戦艦の副砲としては非常に優秀、自爆艇をまとめて処理してくれるようになる。 |
4-2 | 150mmTbtsKC/36連装砲T3設計図 | 徹甲弾軽巡主砲。上と同じで2×2で発射し、装填速度も速め。 重装甲相手に有効で複数の敵にまとめてダメージを与えられる軽巡の最終装備候補。 |
4-3 | 152mm連装砲T3設計図 | 徹甲弾を4発同時に発射する軽巡主砲。拡散範囲が狭く複数の弾を当てやすい。 火力重視の軽巡の主砲だけでなく、戦艦の副砲としても有効。 |
4-3 | 火器管制レーダーT3設計図 | 重巡・戦艦系・砲艦専用施設。命中と火力を上げる事ができる。 単純に火力の底上げをする施設なので複数あっても困らない。 |
4-3 4-4 | 203mmSKC連装砲T2設計図 | 徹甲弾重巡主砲、2発×3連射タイプ。クセが無く装甲の固い敵とも十分打ち合う性能を持つバランスの取れた主砲。 T3(設計図ドロップは7章以降)を入手した場合はそちらに置き換えることになるがこの時点では十分な性能を持つ。 |
4-4 | 127mm連装高角砲T3設計図 | 最長の射程を持つ対空兵器。艦隊に1つ配備する事で防空範囲が広がる(はず)。 攻撃速度は遅めだが比較的高い対空威力を持つ。前衛に装備させる手もある。 |
ノーマル †
4-1 宵闇の死神 †
4-2 血染めの暁 †
4-3 東ソロモンにて †
4-4 仇討ちの戦い †
ハード †
4-4ですらまだLv64程度と六章程度の強さで攻撃パターンが四章なので幾分楽に感じるが、艦指定があるので大幅な燃料削減は望めない。
T1・T2狙い程度なら一・二章をこなす方がよっぽどいいが、ジャベリンなどSR艦の改造も出始めているので、T3改造図狙いなら少しでも先の章で博打に走る方が効果的な場合もある。
六・七章を難なくこなせる状態だと、四章ハードは最低限の艦指定分だけで十分こなせることであろう。
但し、低レベル等の育成艦を数入れるなら指定ステに注意、最低指定艦数では条件が厳しくなるので、前衛3艦編成にする・雷撃・回避装備で補うなど補強や工夫が必要になる。
4-1 宵闇の死神 †
4-2 血染めの暁 †
4-3 東ソロモンにて †
4-4 仇討の戦い †
イベントストーリー一覧 †
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# | タイトル | 解禁条件 |
01 | 四章-破壊の戦場 | 4-1開始 |
02 | 四章-応答せず | 4-1ボスに遭遇 |
03 | 四章-撃退 | 4-1クリア |
04 | 四章-夜間戦闘 | 4-2開始 |
05 | 四章-夜戦にて | 4-2ボスに遭遇 |
06 | 四章-激戦の後 | 4-2クリア |
07 | 四章-一方、向こうでは―― | 4-3開始 |
08 | 四章-仮想戦場 | 4-3ボスに遭遇 |
09 | 四章-強者遭遇 | 4-3クリア |
10 | 四章-状況整理 | 4-4開始 |
11 | 四章-ナビゲーション | 4-3ボスに遭遇 |
12 | 四章-特異個体 | 4-4ボス撃破 |
13 | 四章-裏目 | 4-4クリア |
イベント会話集 †
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四章-破壊の戦場
| ――ソロモン海。海で駆ける一群の艦船がいた。 |
重巡洋艦、そして空母。巨大な鋼鉄の艨艟だちが威風堂々と進軍するその姿は、今にも大 海戦が行われるような空気に包まれている。 |
その一隻の甲板に、フネを操る、ヒトの形をした少女たちがいた。 |
エンタープライズ | ……ふう…… |
ホーネット | ふは…おっ、エンプラ姉、よく寝れた? |
エンタープライズ | ああ、体の調子もだいぶ回復したな |
ホーネット | にしても、こんなに早く駆り出されるとは思わなかったね… |
エンタープライズ | どういうこと? |
ホーネット | 前の作戦からまだ2ヶ月も経ってないでしょ?基地に戻って補給した…と言っても、艦載 機の修理をほぼ待たずしての連戦になるからね |
エンタープライズ | 確かにそうなるな。レッドアクシズが相手だと、セイレーン以上の損害が出る――正直、 あまり戦いたくない相手だ |
| そう言いながら、エンタープライズは自分を「起こした」相手――ヨークタウンから預か ったハクトウワシを見やった。 |
ホーネット | その子……ヨークタウン姉さんの… |
エンタープライズ | ………… |
ホーネット | あはは。大丈夫大丈夫!ヨークタウン姉さんは今、後方施設に移送されてるし、ハムマン ちゃんもいるから |
エンタープライズ | ――「きっとそのうち回復してまた会える」だな |
ホーネット | そう!って、さすがに聞き飽きたかな? |
エンタープライズ | いや、むしろいつも気を使わせて申し訳ない。私のことならいい、わかっている |
エンタープライズ | 「ミッドウェイでレッドアクシズの空母艦隊と交戦し大破、艤装の損傷が激しく後送し、 回復を図る」 |
エンタープライズ | そのまま回復するかもしれないし、もしかしたら新しい艤装に換装するかもしれない―― そうだ |
アストリア | そうそう。エンタープライズは心配しなくても大丈夫だよ |
ヴィンセンス | 眠い…… |
ホーネット | アストリア!ヴィンセンス!あれ?シカゴたちと一緒じゃなかったっけ? |
アストリア | はは、ちょっと様子を見に来ただけ、今戻るから |
ヴィンセンス | ブリーフィングじゃなかったの? |
アストリア | あ!そうだった!ちょっと任務の再確認ね! |
エンタープライズ | 「サ島周辺海域で展開中の敵艦隊を撃破し、補給路を確保せよ」とのことだが、敵という のはレッドアクシズを想定しているな |
アストリア | そうだと思うけど、正直この航路は以前セイレーンが出現したことがあるから、もしかし て…ええと、なんだっけ? |
ヴィンセンス | 挟み撃ち? |
アストリア | うん!それそれ!気をつけないとね! |
ホーネット | そうね!だからこっちは空母を警戒して索敵活動、シカゴたちは敵の突撃を警戒するって 感じ |
エンタープライズ | そこは把握している。…よし、作戦準備だ! |
みんな | うん! |
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四章-応答せず
ホーネット | ……なんだって?! |
エンタープライズ | ホーネット、どうした? |
ホーネット | アストリアとシカゴたちの連絡が途絶えた!重巡洋艦「青葉」を始めとした重桜艦隊と思 わしき敵艦と遭遇したって! |
エンタープライズ | やっぱりレッドアクシズか…くっ、夜戦となれば連中に有利だ… |
ホーネット | どうする?ノースカロライナを呼んで加勢してもらったら… |
エンタープライズ | それも考えている、ただ、重桜の夜戦艦隊ともなれば乱戦も考えられる。空母の力を活か せないどころか見方を巻き込んで攻撃してしまう危険が… |
ホーネット | …………っ |
エンタープライズ | 待て。前方から誰かやって来るぞ |
ホーネット | え、えっ!? |
エンタープライズ | あれは――――?! |
青葉 | ……………… |
ホーネット | ウソ…青葉……?! |
エンタープライズ | もしくは古鷹級の誰かだ。識別信号が間違っていなければな。重桜の戦力…想像以上だ |
エンタープライズ | 応答せよ。重桜艦。これ以上接近したら―― |
青葉 | ……………… |
エンタープライズ | 無言で突っ込んでくる…だと?! |
ホーネット | とにかく応戦よ!エンプラ姉! |
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四章-撃退
青葉 | ……………… |
エンタープライズ | 一言も発することなく突っ込んできて、そして撃破した途端消えた…か |
サラトガ | うわぁ、サラトガちゃんから見ても不気味過ぎるね |
ホーネット | サラトガ、ノースカロライナ、援護ありがと! |
ノースカロライナ | ううん、元々夜間戦闘は空母よりこっちのほうがやりやすいですから |
ノースカロライナ | ……にしても、いくら敵対状態のレッドアクシズとはいえ、同じ艦船であんな戦い方は… |
ホーネット | わかる。私たちの知ってる重桜とはまるで別人みたいな戦い方だったね |
エンタープライズ | ………… |
サラトガ | どうしたのエンタープライズ?考え込んで |
エンタープライズ | アストリアは確かこう言ってたな…「この航路にはセイレーンが出没していた」と |
ノースカロライナ | それってつまり…今の重桜の子たちはセイレーンが化けてたってこと? |
エンタープライズ | 決めつけるのは早計だが、あくまで可能性の話だ。そうでなければアストリアだちの証言 と合わない |
ホーネット | 「青葉」を始めとする重桜艦隊と遭遇したってことね |
ホーネット | たしかにあちらでは向こうが名乗っていたのに、こっちの「アオバ」が名乗らないのはおか しいってわけね |
ノースカロライナ | 敵相手に名乗るのは重桜が好きなやり方ですね |
ホーネット | 赤城や加賀、飛龍もみーんな名乗ってたしね |
エンタープライズ | …自分を奮い立たせるならともかく、わざわざ相手に名乗り出る必要性は感じないがな |
エンタープライズ | 夜戦だとこちらも動きにくくなる。慎重に進もう |
+
四章-夜間戦闘
ホーネット | みんな、シカゴと連絡が取れた! |
ホーネット | 「重桜の艦隊から奇襲を受け、味方多数が損傷…なお敵艦隊は反転せずなおも前進中の模 様」 |
エンタープライズ | あっちは確かユニオン以外にも盟友の艦船も多数配置されているはず…この戦況…まずい な |
サラトガ | 夜間戦闘だとこっちに勝ち目がないかな… |
エンタープライズ | 先に敵を発見できればまだ航空隊による先制攻撃が可能だが、乱戦になると圧倒的に不利 になるな |
ホーネット | 敵艦隊の構成もわかったし、備えておくに越したことはないね |
エンタープライズ | ああ、敵の進路からすればアストリアたちとぶつかるはずだ。こちらから援護するかは… |
ノースカロライナ | 気持ちは分かりますけど、こっちの相手はあくまで敵空母のはずですよ? |
サラトガ | ミッドウェイで赤城たちを撃破したとはいえ、向こうの稼働中の空母がまだ何人いるかわ からないもんね |
エンタープライズ | つまり有効的な手はなし、か |
サラトガ | まあね。少なくとも夜では…あーせっかくここまで来たんだからバーベキューを楽しみに してたのに… |
ホーネット | あははは… |
ノースカロライナ | じゃあ決まりですね。夜間戦闘では不利なため敵の攻勢を退けつつ味方の援護に向かう、 と |
エンタープライズ | ……そうなるな |
サラトガ | エンタープライズが気を負うことはないよ。これは仕方のないことだもん。ワスプ隊はも う向かっているし、ここは情報を待とう、ね? |
ホーネット | サラトガの言う通り!じっと悩んでいても仕方がないからね! |
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四章-夜戦にて
アストリア | まずいわねこれ…敵の援軍がどんどん出てくるし |
クインシー | アストリア姉さん!損傷がもう…! |
アストリア | 大丈夫よ!こっちも重傷だけど、なんとか重桜艦隊を凌いだから… |
ヴィンセンス | …っ。向こうは反転しなかったね… |
クインシー | 多分エンタープライズさんたちを警戒していたのかもしれませんね… |
クインシー | 夜戦では向こうが強いですけど、航空攻撃に対応できる構成ではなかったようですし |
アストリア | 見逃してもらったのはありがたいけど…あいててて、このままでは… |
クインシー | アストリア姉さん、危ない! |
ヴィンセンス | 魚雷回避! |
アストリア | わわ!?どこから!? |
クインシー | ……ふ、古鷹?! |
古鷹? | ………… |
アストリア | もう全回復してるの?!レッドアクシズのセイレーン技術ってこんなにやばいの?! |
クインシー | そんなことないはずです…そもそも古鷹たちはついさっき去ったばかりじゃありませんか ? |
ヴィンセンス | それに様子が違う…生きてる気がしない… |
アストリア | うぅ…もうヤケだ!エンタープライズさんたちが車でなんとか凌ぎ切るよ! |
二人 | うん! |
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四章-激戦の後
エンタープライズ | アストリア、クインシー、ヴィンセンス!大丈夫か! |
クインシー | エンタープライズさん! |
アストリア | な、なんとかね…! |
ノースカロライナ | あのフルタカ?って子はこちらで撃破しましたよ。…この傷、さすがに基地に戻らなければ 治らなそうですね… |
クインシー | すみません、艤装がもうほぼ全損に近いです… |
ヴィンセンス | 基地に戻らなくても治る損傷なんてある? |
アストリア | あの古鷹は一瞬で回復したんじゃない? |
ヴィンセンス | 古鷹とは違った。微妙に… |
ホーネット | どういうこと? |
クインシー | あ、ええと、私たちは青葉と古鷹、そして鳥海と交戦しましたけど、そのあとすぐに古鷹 がもう一回やってきて… |
アストリア | しかも与えた損傷が全部治ってたし!鬼気迫る感じで突っ込んできたし!なんだったのあ れ! |
ホーネット | エンプラ姉、これって…! |
サラトガ | レッドアクシズの艦隊と違う「なにか」がこの海域にいる…… |
エンタープライズ | アストリア、味方の輸送艦隊は無事か? |
アストリア | 大丈夫よ。ミネアポリスたちもいたし、レッドアクシズの艦船ならともかく、量産艦程度 なら一隻も通さないって! |
ノースカロライナ | はいはい、強がるのもそこまでですよ。ここは私たちに任せて―― |
ホーネット | …そうね。ちょっと厄介なことが起きたしね |
二人 | …? |
ホーネット | シカゴの隊より連絡よ。重桜の艦載機の機影が現れたって |
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四章-一方、向こうでは――
| 時をさかのぼり、夜戦が始まる前日の夜。 |
ユニオン隊とは違う方向から、ソロモン海に接近する別の一団がいた。 |
瑞鶴 | 「サ島に接近してくる、ユニオンの有力空母を始めとする大艦隊を迎撃し、それを撃滅す る」 |
瑞鶴 | もし赤城先輩たちをも打ち破ったあの「エンタープライズ」が相手なら…‥うーちょっと 緊張してきた! |
??? | ふふふ、私はだーれ? |
瑞鶴 | わわ?!しょ、翔鶴姉!? |
翔鶴 | んー、今のはやっぱりちょっと簡単すぎたかな〜 |
瑞鶴 | こんなことをするのって翔鶴姉しかいないよもう!恥ずかしいから作戦中はやめてってば! |
翔鶴 | 散々やってきたわけだし今更何を言うの?こういうのはお姉ちゃん特権だからね〜 |
瑞鶴 | はいはい…… |
龍驤 | 翔鶴さん?瑞鶴さん?なにしているんですか? |
瑞鶴 | りゅ、龍驤!?こここれは… |
翔鶴 | ふふ、なんでもないですよ。作戦の首尾は大丈夫? |
龍驤 | もう抜かりなく!ご心配には及びません! |
龍驤 | 此度の作戦、囮となれど防戦のみではなく、攻撃も務めさせてもらいますよ! |
瑞鶴 | 良い心意気!さすが元一航戦! |
瑞鶴 | (あの加賀先輩のシゴキに唯一人ついていけた子、さすがに半端ないですね…はははは…) |
翔鶴 | でも用心に越したことはありませんわ。単独で突入した江風の話によると、この海域には セイレーンが出没していたそうですね |
瑞鶴 | つまり過去に「鏡面海域」が発生していた、ってことかな? |
翔鶴 | そこまでの詳しい情報はわからないわ。ユニオン…アズールレーンも、レッドアクシズも 、何を考えてこの海域に進出しているのやら |
瑞鶴 | あのミッドウェイでの大戦、私たちも参加できていれば、もしかすると赤城先輩たちの真 意を知ることができたのかもしれないわね… |
翔鶴 | 仕方ないわ。未熟者だと言われれば大人しく控えるしかないもの |
瑞鶴 | 飛鷹たちも同じ気持ち…なのかもしれないね… |
龍驤 | 瑞鶴さん、気持ちは分かりますが、かつて同じ背中を預けた相手でも今は敵!詮索など不 要です! |
瑞鶴 | 龍驤ちゃん………… |
瑞鶴 | 確かに、ここは頭を空っぽにして戦いに挑んだほうが気楽だよね! |
瑞鶴 | よぉし!重桜艦隊、前進! |
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四章-仮想戦場
龍驤 | 囮でも囮の意地がある!そんな簡単には倒れはせん! |
龍驤 | 自由の国の戦士たちに告ぐ!自分は日の出ずる国の武士(もののふ)・龍驤なり! |
龍驤 | 自分を囮と侮るなら、戦いでその慢心を正して進ぜよう! |
龍驤 | 龍驤麟振、我が前に敵はなし!――参る! |
アトランタ | エンタープライズさん、そちらに向かってるよ! |
エンタープライズ | ああ!エンタープライズ、エンゲージ! |
| |
瑞鶴 | 龍驤ちゃん、エンタープライズをよく引き付けた…今私達が…! |
| ――・――・―― |
瑞鶴 | これは…神通の二水戦からの連絡?! |
| |
瑞鶴 | 翔鶴姉、どうすれば… |
翔鶴 | 龍驤ちゃんが重傷、神通さんたちの隊も損傷をうけている…エンタープライズが健在なら よく考えても五分五分…… |
瑞鶴 | 龍驤ちゃんの救出はもちろんだけど…エンタープライズへの攻撃は愛宕たちの増援を待つ ? |
翔鶴 | 情報によれば、龍驤ちゃんは頑張って敵にダメージを与えた、任務を考えるとこのまま攻 撃を続行させたほうがいいわね |
翔鶴 | ……いいえ、どうやらそういうわけにもいかないようね |
瑞鶴 | 翔鶴姉? |
翔鶴 | 瑞鶴、あっちを見て |
瑞鶴 | ……!!! |
龍驤? | ………… |
瑞鶴 | そんな…ありえない……龍驤ちゃんはエンタープライズたちと交戦したばかりのはず…! |
翔鶴 | となるとここにいる龍驤ちゃんは「ニセモノ」ってことね…瑞鶴、私の言いたいこと、わ かる? |
瑞鶴 | ……うん。油断して手加減すると痛い目に遭うよ、ってね! |
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四章-強者遭遇
瑞鶴 | はあああ!! |
龍驤? | …………! |
瑞鶴 | 手応えあり!やっぱりこの子は龍驤ちゃんと違って――ってあれ? |
翔鶴 | 周りの量産艦も一緒に消えた?やっぱりこの子はセイレーンの仕業だったのね… |
比叡 | 瑞鶴、翔鶴、大丈夫ですか?! |
愛宕 | 二人とも先走りすぎよ。こっちは陸奥ちゃんの面倒を見るのに大変だったんだから |
瑞鶴 | ご、ごめん…こっちは大丈夫よ。特に損傷を受けていないから |
翔鶴 | 比叡たちこそ大丈夫?ここに来る間に変なものを見かけてない? |
愛宕 | 変なもの…? |
瑞鶴 | 私たち、龍驤ちゃんとそっくりのニセモノに出くわして、今倒したところ |
比叡 | ………… |
翔鶴 | 比叡、思い当たるところがある? |
比叡 | ううん、やっぱりこの海域、「セイレーンが出没していた」って本当でしたね |
愛宕 | ええ、私もちょこっと聞いたわ。いくら敵有力艦隊が現れたとはいえ、ミッドウェイの後 ですぐこんな大艦隊を出撃させるなんて |
愛宕 | やっぱりセイレーンを警戒しているため…そういうところかしら |
翔鶴 | でもこれは厄介な状況になりましたね |
瑞鶴 | 厄介な状況?どういうこと…? |
翔鶴 | セイレーンの「ニセモノ」にもしアズールレーン側も出会っていたとしたら、次に私たち と出会うときは問答無用で襲ってくることも… |
愛宕 | そしたら情報交換も無理、ということね…今は敵とはいえ… |
比叡 | アズールレーンの動向でしたら、ついさっき私の偵察機がエンタープライズらしき艦影を 見かけましたわ |
愛宕 | どうする翔鶴、一回仕掛けてみる? |
翔鶴 | ……そうするしかなさそうですね。みんな、気をつけて行動してね |
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四章-状況整理
| 午前11時30分・龍驤航空隊発進、作戦進行 |
| 午後1時・翔鶴航空隊が発進 |
| 午後1時50分・龍驤、サラトガと交戦し大破 |
| 午後2時すぎ、比叡隊、ユニオン空母隊を発見し、報告 |
| 第2次攻撃隊、発進準備―― |
愛宕 | いい?瑞鶴、今回の作戦はアズールレーン主力艦隊の撃破だけど、セイレーンが現れた場 合はまず皆に連絡してね |
瑞鶴 | 決して早とちりしないように、ね。分かってるわ |
愛宕 | 分かっているならいいわ。翔鶴から聞いたわよ?エンタープライズと戦うのを楽しみにし ていたって |
瑞鶴 | ん?そうね…赤城先輩たちを倒したあの「グレイゴースト」、一体どれほど強いのか… |
愛宕 | 今、高雄ちゃんみたいな顔してるわね。ふふふ |
瑞鶴 | そ、そう? |
愛宕 | …まあいいわ。私と比叡たちは迂回して攻撃を仕掛けるわ。空母たちが戦うところを邪魔 する気はないもの |
瑞鶴 | 助かる!龍驤ちゃんの救出も頼むよ。あの子一人であんな数の相手に頑張ってたし |
翔鶴 | 瑞鶴、準備はいい〜?そろそろ出発するわよ! |
瑞鶴 | いけない。そろそろこっちも攻撃隊を飛ばさないと…せっかく龍驤ちゃんが時間を稼いで くれたのに |
愛宕 | ええ、そうしてちょうだい。成功を祈るわ |
瑞鶴 | うん!愛宕たちが戦場にたどり着くまでユニオンなんてぶっ飛ばしてやるんだから! |
| |
サラトガ | げほげほ…今のは流石にサラトガちゃんでもびっくりしたよ! |
エンタープライズ | ミッドウェイ作戦でヨークタウン姉さんが傷を負わせた相手―― |
エンタープライズ | 一航戦だけではなく、まさか重桜にまだこれほど強い空母が残されているとは… |
サラトガ | レキシントン姉ちゃんを大怪我させた子たちで間違いないね。サラトガちゃん、今プンプ ンしてるよ! |
エンタープライズ | しかし、まだ航空攻撃を凌いだだけだ。敵の空母は見つかったか |
サラトガ | まだだね。でも龍驤?がここの近くにいるし、敵は救出のために絶対に向かってくるよ! |
サラトガ | エンタープライズ、サラトガちゃんの航空隊を援護に預けるから、敵の空母と決戦よ! |
エンタープライズ | そうだな。夜になるまでに決着をつける――! |
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四章-ナビゲーション
???(テスター) | 「駒」は配置についたのかしら? |
???(オブザーバー) | ええ、全然予定通りだわ。エンタープライズと瑞鶴、どっちが勝つか見ものね |
???(テスター) | へー、変なことを言うのねオブザーバー。あなた、結果なんてすでに分かっているんじゃ なくて? |
???(オブザーバー) | ええ分かっているわ。だってもう何百回も見たもの――記録も、演算もね |
???(テスター) | 私の「テスト」結果も、でしょ? |
???(オブザーバー) | ふふふ、そうね。あなたが施した「テスト」、そして異なる時間軸のもの、全部チェック してるわ |
???(テスター) | 「失敗から学ぶ」という、人間の諺を聞いたけど、あなたもそれをやるつもり? |
???(オブザーバー) | 違うわテスター。人間は過去しか見れないけど、私たちは未来も見れるわよ |
???(オブザーバー) | 失敗する可能性すら存在しない存在が、どうやって失敗するのかしら? |
???(オブザーバー) | ……さて。 |
| |
???(オブザーバー) | ――世界初の空母間の対決となった「珊瑚海海戦」 |
???(オブザーバー) | ――空母たちの対決のみで戦争の趨勢を決めた「ミッドウェイ海戦」 |
???(オブザーバー) | ――そして2つの戦いを制した空母たちが再び相見えるこの戦い |
???(オブザーバー) | ……「楔」になるのか、それとも……ふふふ、楽しみにしているわ |
???(オブザーバー) | じっくり「観察」させてもらうわよ。「エンタープライズ」―― |
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四章-特異個体
エンタープライズ | 流石に翔鶴型のニセモノともなると戦闘力も上がるか…だが…! |
| エンタープライズの放った矢に貫かれ、ニセモノの艦船は爆発とともに姿を消した。 |
エンタープライズ | しかし、今の敵はさっきこちらを襲ってきた攻撃隊と比べて、精度も練度もかなり劣って いると見た |
エンタープライズ | この程度の敵なら、よほどの数ならまだしも、同じ程度の数であればアストリアたちもシ カゴも遅れを取ることはなかったはず |
エンタープライズ | やっぱりこの海域にレッドアクシズの艦隊も展開している、と見るべきか…… |
エンタープライズ | ……!新手か! |
| |
瑞鶴 | まさかユニオンの空母のニセモノにまで出くわすとはね…でも実力なら大したことないわ ! |
翔鶴 | この程度なら龍驤ちゃんも何体か倒せるはず…って翔鶴!どこ行くの? |
瑞鶴 | このままではエンタープライズに接近できないよ!敵に逃げられる前に攻撃しないと! |
翔鶴 | 比叡たちの主力艦隊がまだ出撃して間もないわ!もうちょっと待ったほうが… |
瑞鶴 | エンタープライズがこっちにまだ気づいていないようだし、ここは赤城先輩たちを見倣っ て「先手必勝」ってね! |
翔鶴 | もう瑞鶴ったら〜!! |
| |
| 破壊された量産艦から立ち昇る炎に包まれ、熱気を帯びた嵐が巻き起きようとする黄昏の 海。 |
| ユニオンと重桜の空母がついに対峙する。 |
エンタープライズ | ……………… |
瑞鶴 | ……………… |
| 遠く離れていても感じ取れる強者の視線。一触即発の戦い。 |
エンタープライズ | (……最後のセイレーン…空母・瑞鶴と同じか) |
瑞鶴 | (あれが…エンタープライズ……例えニセモノでも、こんな強そうな雰囲気をたたえてい るなんて……!) |
| 交わす言葉は不要。一目だけで相手のただならぬ気配を察知できた。 |
| お互い、相手に聞こえない声で、自分を戒め、戦闘態勢へ―― |
エンタープライズ | 手加減なし、全力で相手してやろう |
瑞鶴 | エンタープライズ…相手にとって不足なし! |
| 今、戦いが始まろうとしている。 |
瑞鶴 | 重桜五航戦、空母瑞鶴―― |
エンタープライズ | TaskForce61、G16、エンタープライズ―― |
二人 | 参る!! 前進!! |
| |
| ――!!!! |
エンタープライズ | なに?! |
瑞鶴 | なんだ!?増援!? |
ホーネット | エンプラ姉!周りの量産艦が突然一斉にこちらに接近してきた! |
翔鶴 | 瑞鶴!気を付けて!量産艦が無差別に攻撃してくるよ! |
瑞鶴 | なんて卑怯な!アズールレーン!味方ごと攻撃に巻き込むつもりか?! |
エンタープライズ | 落ち着け!攻撃してくるのは味方ではなくセイレーンだ! |
瑞鶴 | 「駒」の分際で何を…って今普通に会話できてる?! |
ホーネット | なんだこの分からず屋!エンプラ姉!このままではレッドアクシズとセイレーンを見分け られないよ! |
翔鶴 | 撤退よ!比叡たちがもう龍驤ちゃんを救出したわ! |
瑞鶴 | え、ええ…! |
瑞鶴 | 覚えていろよエンタープライズ!次回は絶対に勝負するからね! |
エンタープライズ | ……分かった! |
+
四章-裏目
???(テスター) | これがあなたの「実験」? |
???(オブザーバー) | ええ、アズールレーンとレッドアクシズを戦わせて、「進化」を促すの |
???(テスター) | しかし、いささか効率が悪すぎない?量産艦の偽装ならまだしも、「駒」まで動員すると は… |
???(オブザーバー) | 「駒」も同じよ。例えアズールレーンとレッドアクシズがいなくても、彼女たちの戦いも 、進化が続くわ |
???(オブザーバー) | 「楔」は「フネ」だけではないの。一つの事件、一つの戦場、その全てが歴史への「楔」 となり、「未来」を変えるチャンスになるわ |
???(テスター) | そしてその「楔(ノード)」に「接続(アクセス)」するものこそがこの戦い―― |
???(オブザーバー) | ええ、そうよ。この子たちは未来を救うための存在だわ |
???(オブザーバー) | 過去の戦いを再現し、介入し、己の力を上げ、そしていつか「覚醒」するまで、戦い、傷 つけ合う…… |
???(オブザーバー) | ――沈むまで、ね |
???(テスター) | ふふ…その「リュウコツ」、いつまで折れずにいられるかしら… |
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