設備リスト > 改良型シュノーケル
基本情報 †

改良型シュノーケル T0 |
 | 種別 | 設備 |
特性 | なし |
所属陣営 | 鉄血 |
最大強化 | +13 |
装備性能 |
潜航力 | 34 → 85 → 85 |
命中 | 0 → 0 → 35 |
セイレーン作戦用補正 | 0% → 3% |
装備可能艦種 |
駆逐 | | 軽巡 | | 重巡 | | 超巡 | | 巡戦 | |
戦艦 | | 軽母 | | 空母 | | 航戦 | | 潜母 | ○ |
砲艦 | | 潜水 | ○ | 工作 | | 運送 | | 風帆 | |
備考 |
1個制限 圧縮酸素ボンベと同時装備不可 |
説明文 †

潜望鏡深度でも空気交換を可能とする装置
特徴・運用法 †

圧縮酸素ボンベの上位版。+6の時点でボンベ+10よりも上昇量が高い。
潜航力を最大で+85、つまるところ潜航時間を8.5秒延長する潜水艦専用設備。
同じキャラに複数装備は出来ず、ボンベとの併用も不可。
潜航時間がながければ被弾しない時間も増えるほか、再装填が遅い上に1回あたりの射出数が多い潜水艦用Mark16魚雷などの発射時間を稼ぐ目的でも使える。
潜航力=潜航時間であり、浮上後撤退までは5秒ほど間がある。これを含めてどの魚雷を何度撃てるかを考えて魚雷を選んでみよう。
- 強化について
+10までは潜航力が伸びていくが、+11以降は代わりに命中が伸びるようになる。
+13で命中35に達し、SGレーダーに匹敵する強力な補正となる。
歴史 †

- 水面に顔を付けたまま呼吸が出来るように開発された水泳用道具・・・の方ではなく潜水艦のディーゼルエンジンに用いられていた吸気管のこと。
これにより潜航したまま長時間の航行が可能となった反面、使用中は潜行深度が制限される欠点も存在した。
- 潜水艦のシュノーケルの歴史は古く、アイディア自体は1894年の潜水艇「アルゴノート」から存在している。
- 現在のシュノーケルの原型を作ったのはオランダ海軍中佐J・J・ウィッカース中佐であり、
東インドで活動していたオランダ海軍の潜水艦が酷暑を避ける為、海中でディーゼルエンジンを稼働出来ないかというのが発端でありオランダ軍の潜水艦に搭載した。
このシュノーケルの画期的な点は「アルゴノート」などに装備していた古いシュノーケルは、
吸排気管を単純に延長したようなもので、海中に没した場合、海水が艦内に逆流し潜水艦を沈没させる危険性があった。これは現に日本海軍の第六潜水艦で同様の事故が発生している。
ウィッカース中佐は従来のシュノーケルの設計を変更して、信頼性のある海水の逆流を防止する為の弁を作った事である。この改良されたシュノーケルは
オランダ本国がドイツ軍の侵攻により陥落し、装備していたオランダの潜水艦をドイツが鹵獲、イギリスは脱出してきた潜水艦を手に入れた事で技術が渡った。
- ただドイツは少し試験しただけで興味を無くし装備を撤去。イギリスは試験をする事もなく撤去し日の目を見ることが無かった。
- シュノーケルが注目されるのは、Uボートの被害が大きくなった1943年夏頃だった。7月に実験を行ったところ良好な結果を残した事から
8月頃よりUボートに装備。試験し、少し手を加え、順次Uボートに装備される事となった。シュノーケルの効果は抜群でUボートの損失数を下げ、
戦果を拡大させた。これを受けてシュノーケルはUボートの標準装備になったが、遠く離れた東南アジアで活動していたモンスーン戦隊には届かず
未装備のままだった。
- イギリスはシュノーケルを装備するのは1945年となり、アメリカ軍は大戦中装備せず、日本はドイツからシュノーケルの技術が伝わると1945年に
伊13型、伊400型、伊200型に装備された。しかし排気の弱い2ストロークディーゼルエンジンが主流であった日本の潜水艦は、シュノーケルとは若干相性が悪く、補充機関を動かす純粋な充電手段として使用された。
- シュノーケルのメリットは、水上レーダーに探知され辛い点である。下記のデメリットを考慮してもメリットは大きく、結果的にUボートの被害を大きく下げる事に成功している。
- レーダー探知自体はされる為、ドイツ軍はこれに対抗してシュノーケル部分にレーダーの逆探知用の受信機の設置、
対レーダー用の電波反射を防ぐ「タルンマッテ」と呼ばれるゴム製ボディを取り付けた。
連合軍はこれに対抗してミリメートル波のレーダーを導入、ドイツ軍もそれに対抗して「IGヤウマン吸収材」と呼ばれる装備を導入するなど、いたちごっこが続く。
- また潜水艦のバッテリーの充電の為にディーゼルエンジンを動かす為にわざわざ浮上せずに済む、という点がある。
- シュノーケルを搭載していない頃は夜間に浮上し充電していたが、レーダーの普及で夜間の浮上も危険になったのである。
- この頃のシュノーケルはまだ機構が些か未熟で、シュノーケルが波を被って海面に没したりすると、エンジンの吸気が「Uボート内部」で行われる。
その結果、乗組員はめまい、耳鳴り、吐き気、失神、鼓膜の破れ、歯の詰め物の欠落、窒息などが起き、もし仮に何も手を施さなかった場合、2〜3分でUボート内部の空気を消費し尽くしてしまう。
その為、機関長は常にシュノーケルの状態をチェックし海面に没した場合、ただちに手動でエンジンを停止させていた。この点はのちに自動的に停止するように改良された。
- ただし排気の問題が残り、排気口は水面に常にあるのだが、一定以上の深度に達すると排気の圧力より水圧のほうが勝り、排気が艦内に逆流し乗組員の健康を害した。
- シュノーケルのデメリットは、シュノーケルを稼働した状態で潜航すると、敵艦の発見率が無視出来ない範囲で下がる為である。
- これは単純にUボート自身が騒音源となるディーゼルエンジンを動かす為、ソナーが聞こえなくなる為である。
Uボートのソナーは静止状態であれば大規模船団を百数十キロの単位で探知可能だが、この状態では潜望鏡に頼る他無く、潜望鏡の視界は良好状態でも精々数キロである。
- シュノーケルが稼働していると、生活環境が悪化する。吸排気はシュノーケルを通して全て海上で行われるが
シュノーケルの弁の開閉や、浮上に必要な圧縮空気を貯蔵するエンジンなども動かす場合、これにより艦内の圧力が高まり、結露が発生。
この圧力が一気に抜けると結露が落ち食料品など含め、艦内の物を全て濡らしてしまった。元々衛生環境の悪いUボートの生活環境に悪影響を及ぼした。
- シュノーケル稼働時は、当然だが潜行深度は潜望鏡深度程度の十数m程度に限られる。また目視の場合、発見率が高くなる。ディーゼルエンジンの排気は水中で行われるが
空から見ると排気の黒煙が目立った。ついでシュノーケルの航跡も目立ったという。
- ちなみにシュノーケルを出している状態で6ノット以上の速度を出せず、それ以上は隣接する潜望鏡に悪影響を及ぼした。
- 余談だがドイツ降伏後、シュノーケルの潜航状態で数十日掛けてアルゼンチンに入港したUボートがいる。これは大戦中随一の潜行時間であった。
- 戦車や装甲車などにも同じ機構が採用され、川を渡河する為に装備する車両も存在する。
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