U-101

• ドイツ海軍が建造したUボートVIIB型(U-45級)潜水艦の1隻。U-73とは同型艦に当たり、1938年から1940年にかけて24隻が生産された。U-101とU-73、先に生まれたのはU-101の方である。ややこしい。
  　
• 1937年12月15日、ゲルマニア社のキール造船所に発注。1939年5月22日(3月31日説あり)に595番ヤードで起工。U-99やU-102等の姉妹艦と一列に並べられ、建造が進められた。先に起工したはずのU-99やU-100が建造の遅延に見舞われる中、U-101の建造は予定通り進行。1940年2月10日に進水し、3月11日に竣工した。初代艦長にフリッツ・フラウエンハイム大尉が着任し、艦橋には斧と盾を模したエンブレムが刻まれた。
  • 諸元は排水量753トン、全長66.5m、全幅6.2m、全高9.5m、出力2800〜3200馬力、最大速力17.9ノット(水上)、8ノット(水中)。武装は5門の53.3cm魚雷発射管(艦首に4門、艦尾に1門)と8.8cmSKC/35海軍砲1門及びその弾丸220発。
    　
• 竣工した1940年3月11日より第7Uボート戦隊に編入。4月1日までキールで諸試験に従事した。翌2日、キール南東のノインシュタットへ回航されるが、4月6日にキールへと戻る。4月29日、練習航海を兼ねて輸送任務に従事。ブルンスビュッテルを経由して、5月3日にノルウェーのトロンヘイムへ進出した。そこで積み荷のガソリン、弾薬、8.8cm砲等が揚陸された。そして2日後にトロンヘイムを出発。5月9日にヘルゴラントに寄港し、同日中に出港。翌10日にキールへ帰投。敵との会敵は無く平穏な航海だった。
• 5月21日、キールを出撃して二回目の哨戒を開始。今度は本物の戦闘航海であった。カイザーウィルヘルム運河を通過してブルンスビュッテルで若干の修理を行い、イギリス方面へと向かった。5月23日、北海にてイギリスの敵潜水艦に発見され、雷撃される。幸い、魚雷はU-101の艦首50mをかすめて外れた。5月29日16時30分、ケルト海にて敵機から2発の対潜弾を投下され、軽微な損傷を受ける。苦難の旅を続けたU-101だが、いよいよ彼の前に獲物が姿を現す。5月30日18時10分、イギリス海峡にてHGF31船団を発見して潜航。19時25分、ウェサン島北北西で英商船スタンホール(4831トン)を雷撃。右舷側に1本の魚雷を命中させた。スタンホールは大爆発を起こし、僅か11分で沈没。初戦果を挙げた。翌31日14時2分、商船ブリティッシュオレンジムーア(5775トン)に1本の魚雷を放ち、機関室を爆発させて沈んでいった。しかしそこへ敵の護衛駆逐艦が現れ、U-101を捜索。約4時間もの間、34発の爆雷が投射された。敵の警戒は激しく、迂闊に潜望鏡を上げる事も出来ない。22時、U-101が潜望鏡深度にまで浮上すると今度は武装商船に発見され、7発の爆雷攻撃を受ける。執拗な攻撃でU-101は中破させられたものの、どうにか生き延びた。

• 6月2日午前2時30分、敵の汽船を発見。午前3時5分、ランズエンド南方で単独航行中の英蒸気商船ポリカープ(3577トン)に魚雷1本を発射して命中させる。乗組員は救命ボートに乗って脱出、放棄された船体は後に沈没していった。6月4日午前5時3分、英蒸気商船トレカレル(5271トン)を撃沈。20時14分、イギリス海峡西方で敵機から爆弾を投下されたが被害は無かった。損傷を負いながらも粘り強く戦い、6月9日18時35分にトレラーバック(5270トン)を撃沈。ちょうどその頃、Uボート艦隊司令部は大規模な船団が中部大西洋を通過してイギリスに向かう事を察知。どうやら2万5000名のニュージーランド兵やオーストラリア兵を輸送しているらしい。これを迎撃するためにスペイン沖にUボートを集結させる事になった。6月10日18時、敵の汽船を発見。追跡を開始して雷撃を行うも、取り逃がした。だがU-101にもう一度チャンスが巡ってきた。翌11日午前8時30分、再び同じ船を捕捉。午後12時8分にフィニステレ岬沖で雷撃を行い、ギリシャ商船ハイメタス(5250トン)に損傷を与える。ハイメタスは致命傷を負って沈没しつつあったが、非常にゆっくりとしたものだったため砲撃を決意。浮上後、甲板砲78発を撃ち込んで撃沈した。
• 翌12日、U-29、U-43、U-46、U-48とともにウルフパック「レーシング*3」を形成。参加したUボートすべてが攻撃に成功した。午前8時45分、潜水艦を警戒してジグザグに航行している敵船を発見し、午前10時58分に潜航。午後12時8分、英商船アールズパーク(5250トン)に魚雷を発射し、船橋下に命中させた。敵船の動きは止まり、乗組員はボートで脱出。放棄された船体は積荷の7500トンの石炭もろとも沈んだ。6月14日午前7時30分、新たな敵船を発見。午前8時20分に雷撃を仕掛けるも、外れる。34分後、U-101は浮上しギリシャ商船アントニス・ジョージガンディスに停船命令を発したが、無視して逃走を図る。威嚇として20mm対空砲を発射して停船させ、乗組員は救命ボートに乗って脱出。船長が乗ったボートがU-101に近づいてきて、積荷を記した書類を手渡した。英語で書かれていた事からイギリス行きの物資と判断し、甲板砲91発を撃ち込んで撃沈した。
• 6月16日午前11時45分、護衛無しで航行していた自動車運送船ウェリントンスター(1万3212トン)を発見。13時2分、3本の魚雷を発射し全弾が命中。U-101の襲撃に恐れをなした敵乗組員は4つの救命ボートに分乗して脱出した。U-101は甲板砲を発射して撃沈を試みたが、巨体ゆえになかなか沈まない。そこで脱出した救命ボートの1つを捕まえ、急所を聞き出す。16時45分、甲板砲31発を撃ち込んで撃沈。この時、急所を教えたウェリントンスターの乗組員はちゃんと証言したご褒美としてフランス船ピア・ルイスに引き渡され、カサブランカに送られた。6月17日、輸送船団は脱出したとして「レーシング」は解散となり、U-101は孤独の旅に戻った。6月23日午前4時8分にまた敵機の襲撃を受け、3発の投弾により潜望鏡を損傷した。6月25日、キールへ帰投。
  • 1940年夏頃より、海の狼たちはデーニッツ提督が唱える「夜間の水上攻撃戦術」を実施。護衛を軽視していた敵は船団にまともな護衛を付けておらず、上手く弱点を突いた戦術だった。水上にいるのでソナーは役に立たず、迂闊にサーチライトを照らせばUボートに位置を喧伝するとして敵商船の乗組員を震え上がらせた。
• 8月9日、U-55やU-100とともにキールを出港して三回目の哨戒に向かった。イギリス諸島の北を通過し、アイルランド北西を通って獲物を探し続けた。8月17日、ヒトラー総統はイギリス周辺の全面封鎖を宣言。中立国船舶への攻撃権限を各Uボート艦長に与えた。まず8月19日午前1時54分に英商船アンプルフォース(4576トン)を、同月28日にフィンランド船エル(3868トン)を、9月1日午前0時55分にギリシャ船エフプロイア(3867トン)を仕留めた。9月3日、アイルランド西部にて敵の輸送船団を追跡中に護衛戦力に感付かれ、5回に及ぶ爆雷制圧を受けた。U-101は中規模の損傷を受け、浸水被害が発生したが乗組員の尽力により食い止められた。ちなみに航海中の8月29日に、フリッツ艦長に騎士十字章が授与されている。
• 10月5日、北大西洋のイギリス船団を攻撃するため移動。12日23時25分、カナダ船サンマロ(5779トン)を雷撃し僅か30分で撃沈。その後、敵の大規模船団SC7の迎撃に向かい、僚艦とウルフパックを形成。U-46、U-99、U-100、U-123とともに一斉攻撃を仕掛けた。同月18日21時12分、英蒸気商船クリークカーク(3917トン)を攻撃しこれを撃沈。全乗員36名と5900トンの鉄鉱石が海の藻屑と化した。勢いに乗るU-101は続けて攻撃。23時8分、同じく蒸気商船ブレアスペイ(4155トン)を撃沈し、1798トンの木材を海に食べさせた。日付が変わって間もない翌19日午前1時22分に、U-101は3本の魚雷を一斉に発射。英商船アッシリア(2962トン)とオランダ商船スーステルベルグ(1904トン)を同時に葬った。最後の魚雷を放ったあと武装商船から反撃を受けたが、後方に外れて当たらなかった。SC7船団は20隻(7万9592トン)が撃沈され、6隻(2万2662トン)が損傷。見事壊滅的大打撃を与えた。全ての魚雷を使い果たし、U-101はロリアンへの帰路についた。11月18日、二代目艦長としてエルンスト・メンゲルセン大尉が着任。フリッツ大尉は一線を退き、第2潜水潜水艦訓練課の訓練将校になった。その後、第23Uボート戦隊を設立し、ギリシャのサラミス島へと異動している。
  • 6月から10月までの期間は、損害に対して多大な船舶撃沈数を挙げていたのでさながら「Uボートの黄金期」だった。至る所でUボートが戦果を挙げ、そして凱歌とともに帰投。更にフランスが降伏した事で大西洋に面した軍港が使用可能となり、敵がいない海域をわざわざ燃料を消費して進む必要が無くなり、効率が飛躍的に向上。拍車をかけた。しかし11月に入ると修理と整備が必要になり、稼動数が激減。加えて秋口には大型ハリケーンの襲来により天候が悪化。より戦果を挙げにくい環境と化してしまった。

• 11月24日、ロリアンを出港。短い哨戒であったが、幸運に恵まれて獲物にありつけた。30日午前0時41分、イギリス船アラクタカ(5378トン)を撃沈。12月1日、U-43、U-47、U-52、U-94、U-95、U-99、イタリア潜水艦アルゴ、タランティーニ、ジュリアーニとともにHX90船団を捜索。まず最初にU-101が接触し、メンゲルセン艦長は追跡しながら僚艦に打電。発見された事を悟ったHX90船団は、付近のOB251船団から英駆逐艦ビスカウントを呼び寄せる。しかし空にはオーロラが光り輝き、夜でも明るかった一方で海上は大荒れとなっており、激しい波濤がUボートの発見を困難なものにした。22時12分、ブラッディフォアランド西方でアバラチー(8826トン)を撃沈。ランザレイクを撃破し、乗員2名を捕虜にした。翌2日午前4時6分にカヴァック(2782トン)を、午前5時7分にグレネリーレディ(5497トン)を撃沈。魚雷12本全て発射し、合計2万2483トンの戦果を挙げた。12月2日深夜からはU-47が加わり攻撃が苛烈になる。一連の攻撃で18隻(12万トン越え)を撃沈し、BdU(Uボート戦隊司令部)とデーニッツ提督を満足させたが、実際の戦果は11隻撃沈(7万3958トン)であった。12月7日にロリアンへ入港。
  　
• 1941年1月23日、ロリアンを出港。同月29日午前4時16分、SC19船団を発見し襲撃。しかし敵の護衛駆逐艦に発見され、潜航を強いられる。3発の爆雷投射を受けるも被害無し。だが船団そのものへの攻撃は不成功に終わった。その後、SC21船団を発見。単独で狩りを始める。2月14日22時57分、SC21船団のイギリス船ベルクレスト(4517トン)の左舷から2本の魚雷を発射。船体は真っ二つに裂け、90秒以内に沈没。2月16日20時、ドイツ空軍のフォッケウルフFw200が単独航行中のイギリス商船を発見し、通報。U-101が攻撃に向かった。イギリス商船の正体はガイルソッパ(5237トン)だった。240トンの銀や鉄、お茶など合計7000トン積載して去年の12月にカルカッタを出発。輸送船団に加わってロンドンを目指していた。しかし過積載により足が遅く、荒天にも阻まれて燃料が尽きてしまった。船団から脱落し、激しい波浪と暴風に翻弄されるガイルソッパ。そこへU-101が忍び寄る。翌17日午前0時8分、アイルランドのゴールウェイ湾南西300マイルにて雷撃を敢行。見事命中し、炎の花が開いた。エルンスト艦長は荒天により追撃を断念、わずか20分で現場から離れた。ガイルソッパは沈没し、船員90名もろとも海底へ沈んだ。ガイルソッパ沈没による被害総額は1億5500万ポンド相当と言われている。2日後、ロリアンに帰投した。
  • 2月20日に人事異動が行われ、乗組員がU-37、U-94、U-99へと転勤。その際、彼らは身分証明書と休暇カードを持っておらず、その事をU-124の乗組員に見つかってひと悶着が起きた。矢面に立たされた彼らは「自分達の身分証明書はキールにある」と弁明し、何とかその場を切り抜けた。
• 3月24日、ロリアンを出撃。より多くの獲物を求めて北大西洋の奥深くにまで進出した。4月23日、イギリスの潜水艦を発見。2本の魚雷を発射したが外れてしまった。珍しく戦果なしとなり、5月2日にロリアンへ戻った。5月28日、出撃。前回の狩り場から少し南に移動し、ウルフパック「ヴェステル」に参加。U-108、U-48、U-75とともに獲物を待ち伏せた。6月4日午前5時3分、OB327船団のトレカレル(5271トン)を雷撃し船尾に命中させる。だがしぶとく浮き続けていたので、午前5時55分より甲板砲を発射してトドメを刺した。6月9日18時35分、トレバーラック(5270トン)を撃沈。7月4日、ロリアン帰投。このウルフパック「ヴェステル」は、第二次世界大戦中最も成功したウルフパックの1つと言われている。
• 8月7日にロリアンを出港。8月12日、大規模なウルフパック「グロンランド」に参加。全21隻のUボートが参加し、その中にはU-73の姿もあった。しかしU-101は会敵できず、戦果は挙げられなかった。同月24日午前9時53分、ロックウォール沖で敵機に発見されて2発の投弾を受ける。被害は無かったが、翌25日まで潜航を強いられた。それから8月28日にOS-4船団を発見して襲撃。しかし午前3時3分に敵の護衛戦力から爆雷制圧を受けて潜航。正確な攻撃だったが、奇跡的に被害は免れた。9月4日、サン・ナゼール港に入港。10月11日、出港し本国のキールを目指す。13日午前10時45分、ビスケイ湾を通過中に敵の双発機に襲撃され、3発の爆弾が投下された。16時42分にも3発の投弾を受ける。この攻撃で油漏れが確認された。その後も攻撃は続き、U-101への投弾は12回に及んだが辛くも死地を突破した。

• 10月15日早朝、哨戒中のU-553がSC48船団を発見し、司令部に通報。付近を航行していたUボートに攻撃命令を出し、これにU-101も呼応した。対するSC48船団はUボートの存在に気付き、付近を航行中の輸送船団から護衛戦力の補充を受けた。ON24船団からはアメリカ駆逐艦1隻が、TC14船団からはイギリス駆逐艦ハイランダーとブロードウォーターが派遣された。更にON25船団からは2隻の英コルベット艦が急行し、瞬く間に防衛体制が構築された。翌16日深夜、SC48船団は3隻のUボートから追跡を受けていた。これを振り切るため急激な転舵をを実施。一時は追跡を振り切る事に成功したものの時間稼ぎにしかならず、すぐに追跡が再開された。
• 10月16日夕刻、U-109、U-208、U-374、U-432、U-502、U-573、そしてU-101が現場に到着。10隻のUボートがSC48船団を攻囲した。翌17日、護衛戦力や飛来したカタリナ飛行艇がUボートを攻撃したが喪失艦は全く出なかった。10月18日午前4時20分、アイスランド南方にて4本の魚雷を発射。英駆逐艦ブロードウォーター(1190トン)の右舷前方に直撃し、大破漂流させた。SC48船団は致命傷を負ったブロードウォーターを見捨て、そのまま放置された。13時40分、人知れず沈没。天敵であるはずの駆逐艦を仕留めるという現役最後に相応しい戦果を挙げたのだった。18日中に攻撃中止命令が下り、参加していたUボートは解散していった。U-101はノルウェー方面へと舳先を向ける。
• 11月7日、ベルゲンに到着。3日後に出港した。イギリス軍の襲撃を警戒し、スタヴァンゲル、エーゲルスン、ファールスン、クリスチャンサンと拠点を転々としながら南下。そして11月16日にキールへと到着した。23隻(11万2863トン)を撃沈し、2隻(9113トン)損傷という大戦果を挙げ、295日の戦闘航海を経てU-101は現役を退いた。
  　
• 1942年1月1日、カールハインツ・マルバッハ大尉が三代目艦長に着任。2月4日からは四代目艦長フリードリヒ・ボテ大尉が着任した。3月1日、乗組員訓練のため第26飛行隊に編入。4月1日より第21Uボート戦隊の練習艦となり、ピラウとノインシュタットを拠点に後進を育成。潜水艦実習の場を提供した。単純な操艦、水中での直線航行、様々な場所でのトリム変更、再現した困難な状況下での操縦、沈没した時の脱出方法、夜襲の方法などUボート乗りに必要な全てを教え込んだ。損失を埋め合わせるべく日々送られてくる訓練生の数は増加の一途を辿り、U-101は練習艦の役割を十二分に果たした。1943年初頭には訓練施設の増改築まで行われている。Uボートの華と言える魚雷は簡単には発射させて貰えず、事前に66回の水上攻撃と66回の水中攻撃を実習しなければならなかった。
• 1943年8月31日に練習艦の任を解かれ、9月1日より第24Uボート戦隊に編入。メーメルへ拠点を移し、新米Uボート艦長の実習に使用された。10月22日にノインシュタットで退役。以降は係留されたまま教育用Uボートとして運用。ドイツ本国に近いノインシュタットも決して安全とは言えず、メッサーシュミット社の航空機製造工場を狙って米英が執拗に爆撃を実施。1944年だけで8回もの爆撃が行われた。
  　
• 余生を過ごしていたU-101に突如悲劇が襲った。ドイツの敗北が決定的になった1945年5月3日午前、ハリケーン戦闘機4機が襲来。ロケット弾を受けて大破させられ、付近に居たU-276も沈没した。5月4日15時14分、自殺したヒトラー総統に代わり首相に就いたデーニッツ提督は戦闘中止命令を出したが、西バルト海のUボート戦隊司令と大部分のUボートがこれを無視して米英との戦闘を継続。やがて北ドイツに連合軍が迫ってくると、無事なUボートはノルウェーへと脱出。大破していたU-101は逃げる事が出来なかった。そして同日中にアメリカ軍第5偵察連隊がノインシュタットに到達。降伏や接収を良しとしないU-101は自沈を選択し、死にゆく祖国に殉じた。U-101の残骸は戦後に解体された。
  • 敗戦時点で約470隻のUボートが生き残っていたが、311隻のUボートが自沈。北海やドイツ国内で爆発音が何度も轟いた。レーゲンボーゲン――「全艦艇自沈せよ」の命令は
    デーニッツ首相の口からは出されなかった。しかし投降に反発したUボート艦長達の仕業か、いつしか無線に乗って残余の艦艇全てに波及していった。

末尾の番号が若いほど、古いログになります。

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