U-47

ハムマン「…い、いろはは鬼ごっこが得意なの？」
伊168「…ふ、ふん！ハムマンよりは得意だわ！」
ハムマン「なにをー！」伊168「やってやるわ！」

ジャベリン「素直に誘えばいいのに…」

U-557「うまく隠れたほうが勝ちって、鬼ごっこじゃなくてかくれんぼだと……それを突っ込んだら誰も反応してくれないの……運がないのね…わたし…」

綾波「そういえば伊25、隠れるのがすごく上手だけど、任務以外の時に一人で長くいると我慢できなくなる体質と聞いたです」
ジャベリン「鬼ごっこが苦手な子もいるんだ…」

※ストーリーは、図鑑→思い出より確認可能

• ドイツ海軍が建造したUボートVIIB型の1隻。イーグル撃沈の大戦果を挙げたU-73の同型艦である。1936年11月21日、キールのゲルマニアヴェルフト造船所に発注。1937年2月27日に起工し、1938年10月29日に進水、12月17日に竣工した。竣工後、第7Uボート戦隊に編入。艦長はギュンター・プリーン大尉であった。1939年5月、ヴィルヘルムスハーフェンを出港。U-39、U-45、U-46、U-51とともに大西洋とビスケー湾で潜航訓練を行った。6月に帰港。この頃、ヒトラー総統の巧みな政治手腕により失地回復が次々に行われていたが、同時に戦争の気配も漂いつつあった。ドイツのポーランド侵攻で英仏が宣戦布告してくる事を見越した智将デーニッツ提督は、戦闘可能なUボートを大西洋へ送り込む事にした。1939年8月15日13時、ノイシュタットからキールへ戻るよう命じられ、急遽第7Uボート戦隊は北海で緊急演習を行う事になった。8月17日19時には出港準備が命じられ、物々しい空気に包まれた。8月19日午前0時、U-45、U-46、U-48、U-52とともにキールを出港。カイザーウィルヘルム運河を通過し、イギリス本島をぐるりと一周してビスケイ湾に入り、哨戒を始めた。そして予想通り9月3日、第二次世界大戦が勃発。連合軍への攻撃命令が下され、狩りを開始する。しかし大西洋に配備できたのは22隻のみであり、最大でも7隻しか狩り場に留まれなかった。対する英仏連合軍も有効な対潜装備を殆ど持っておらず、艦載機による哨戒を行ったが、Uボートは小さい上にすぐ潜航するので捕捉は困難を極めた。
  　
• 9月4日、U-30が客船アセニア号を撃沈したとの報告が入った。軍隊輸送船かと思われたアセニア号には民間人が乗っており、敵国イギリスが「国際法を無視している」と非難を浴びせてきた。名目上は宣戦布告したものの和平を望んでいたヒトラー総統は戦時拿捕船規定を遵守するよう命令を下した。これは中立国の船舶を撃沈する時はまず停船を呼びかけ、臨検。戦時禁制品を運んでいれば乗組員が全員脱出してから沈めるという手間が掛かるものだった。停船を無視して逃走したり、救難信号を発した場合はそのまま撃沈しても良いが、船舶に有利なこの規定はUボートの体を縛った。特にフランス船舶への攻撃は自衛以外禁じられた。様々な制約によってガンジ絡めにされていた訳である。同日、U-47が最初に遭遇した商船は中立国ギリシャのものだった。U-47は臨検を行ったが不審な点は見受けられなかったため解放した。プリーン艦長はよほど面白く無いと感じたのか、のちに2隻の中立国船を見つけたが、停船させる事さえ拒んでいる。
• 9月5日午前7時32分、U-47の前にようやく獲物が現れた。スペインのケープオルテガル北西にて、ジグザグ運動を取るイギリス商船ボスニア(2407トン)を発見。浮上し、威嚇射撃として88mm甲板砲1発を撃ち込んだ。しかしボスニアは救難信号を発しながら逃げようとしたため、U-47は4発を発射。このうち3発が命中し、船員たちは船の放棄を決意。波間に漂うボスニア乗員を全員救助し、艦内へ収容。その後、やってきたノルウェー(中立国)船に船員を移乗させ、犠牲者ゼロに抑える見事な騎士道精神を見せた。U-47は無人と化したボスニアに魚雷1本を発射し、撃沈。敵国イギリスが2番目に喪失した船となった。
• 9月6日13時、ケープフィニステレ北西でイギリス商船リオ・カルロ(4086トン)を発見。浮上して銃撃を浴びせた。するとリオ・カルロは停船したが、潜水艦警報を放って抵抗する。対するU-47は更に3発砲撃、リオ・カルロの乗員は逃げ出した。船員が脱出したのを確認し、1本の魚雷を発射。撃沈せしめた。ここでも騎士道精神を発揮し、救命艇に乗っている船員に「救助の準備は出来ている」と声をかけたが、敵機が飛来したため逃走せざるを得なかった。9月7日16時57分、浮上航行中にイギリス商船ガルタボン(1777トン)を発見。砲撃を仕掛けるが、カルタボンも潜水艦警報を放ちながら逃走を図る。U-47は砲撃を続け、マストと無線アンテナを破壊。口を封じられた敵船は大人しくなり、乗組員は救命艇で脱出。しかし乗組員は船を放棄する時に細工を施しており、無人のカルタボンから蒸気が発生。U-47に向けて体当たりさせようとしてきた。間一髪回避に成功した。その後、U-47は海上に脱出した救命艇へと接近するが、攻撃を受けたため救援を求める無線を切った。残されたカルタボンを撃沈しようと魚雷を用意するが、故障で発射不能に。やむなく甲板砲を使用し、18時30分にカルタボンは積荷の鉄鉱石とともに海底へ没した。9月8日14時45分、海軍最高司令部よりU-37とともにフェロー諸島・シェットランド諸島間の北航路に移動するよう命じられる。しかし獲物に恵まれず、9月15日午前0時時14分にキールへ帰港。魚雷を降ろし、建造中のティルピッツの横へ入渠。9月16日から10月2日まで、ゲルマニアヴェルフト造船所でオーバーホールを受けた。10月3日に魚雷を装填。
  • デーニッツ提督は、前々から敵イギリス軍の魔窟スカパ・フローを攻撃する計画を胸中に秘めていた。先の第一次世界大戦でもUボートによる攻撃が二度計画されたが、いずれも強い潮流に阻まれて失敗。スカパ・フローの攻撃は自殺任務とまで呼ばれるようになった。侵入路は南のホクサ水道、西のスィザ水道とホイ水道、東のカーク水道の四通りがあった。事前の航空偵察や小型潜水艦による航路偵察、海軍総司令部の情報から諸水道の状況を精査した結果、最も侵入に適しているのはホクサ水道であった。しかしながら敵軍もその事は見越しており、防潜網、ソナー、管制機雷によってガチガチに固められていた。スィザ水道とホイ水道も同様に防備が施されていた。残されたのはカーク水道だけだった。ここは潜航できるだけの水深が無く、防潜網が設置されていなかったのだ。10月1日、デーニッツ提督は、U-47の艦長であるギュンター・プリーン少佐に白羽の矢を立てて司令部へ呼び出した。事前に任務の危険性を説明し、彼に48時間の考える時間を与えた。プリーン少佐はあらゆる海図と資料を十分に研究し、決行するとデーニッツ提督に伝えた。こうして、U-47は困難なミッションに挑む事となった。攻撃決行日は10月13日の夜とした。この日の夜は潮の流れが止まる時で、しかも新月なので非常に暗く、U-47が発見される確率は低かった。敵に余計な警戒を抱かれないよう、10月4日にオークニー諸島周辺からUボートが退却。翌5日、作戦命令第16号が発令され、正式にスカパ・フロー攻撃が命じられた。

• 10月8日午前11時、大任を帯びてキールを出港。カイザーウィルヘルム運河を通過し、約1100km先の目的地に向かった。スカパ・フロー攻撃は副長にすら伏せられ、命令を知っているのはプリーン艦長ただ一人であった。敵に発見されるのを防ぐため日中は潜航、夜間のみ水上航行を行ってオークニー諸島に接近。10月11日夕刻、オークニー諸島近海で浮上して艦の正確な位置を把握する。22時から23時30分にかけて沿岸灯が点けられており、これが道しるべとなった。10月13日午前4時17分、水深90mまで潜航。17時に朝食を取った後、プリーン艦長は乗組員に任務の内容を伝えた。困難な任務を前に乗員の士気は最高潮に達し、天を突く勢いだった。早速襲撃の準備が行われ、2本の魚雷が装填された。日没後の19時15分に浮上し、全員で温かい夕食を取った。そしてU-47は敵地へと向かった。ところがU-47を闇夜に隠してくれるはずの夜空は昼のように明るかった。実は当日はオーロラが異常な活動を起こしていたのだ。だがプリーン艦長は作戦を続行。この日を逃せば、次に潮が止まる日は数週間後である。今、やらなければならない。U-47はスカパ・フローへの侵入を開始した。23時7分、浮上航行中に敵商船を発見。慌てて潜航したため何とか発見されずに済んだ。23時31分に浮上し、7分後にカーク水道へ繋がるホルム水道に到達する。しかし、ここで流れの速い潮流に足をすくわれた。オークニー諸島の周りにはタチの悪い潮流があり、熟練した操舵手でなければ突破は難しかった。また沈められた閉塞船が障害物として立ちふさがり、U-47の進軍を阻む。北側に配置された閉塞船の横15mを突破する時、運悪く潮流に捕まった。船体が右舷側に強制回頭させられ、イカリ網に絡め取られてしまったのである。この影響で左舷エンジンが停止、潮流によってあらぬ方向へと流されてしまう。海底にこする受難を味わいながらも、何とか危機を脱出。途中で敵の警戒艇を目撃したものの、幸い発見されなかった。途中で道を間違え、誤ってスカリー水道に侵入したうえ座礁するという窮地に立たされるも、何とか離礁。一難さってまた一難、今度は陸上を走るタクシーのヘッドライトに照らされてしまう。が、運転手は通報する事無く立ち去った。四苦八苦のすえ、どうにかカーク水道に戻った。
• 10月14日午前0時27分にカーク水道を突破。ついにスカパ・フロー内部に潜入した。事前の偵察では本国艦隊が停泊しているはずだったが、U-47が到着する前日に出港していて停泊中の艦艇は少なかった。湾内を西進するU-47は周囲を偵察。湾の南側には何も無かったが、北側には2隻の戦艦と数隻の駆逐艦が停泊していた。1隻はリベンジ級戦艦、もう1隻はリパルス級巡洋戦艦だろうか。約3600mの所まで接近し、艦首魚雷発射管から3本を発射。4本目は故障で撃てなかった。魚雷はリベンジ級に向かっていったが、1本は早爆、2本は外れてしまい、アンカーチェーンを切断するだけに終わった。今度は艦尾魚雷発射管から1本を発射したが、これも外れてしまう。やむなくU-47は一旦離れた。イギリス側は雷跡や不審艦艇を発見できなかった事から雷撃に気付かなかった。予想された爆雷攻撃は無く、その隙を突いて乗組員が予備魚雷を前部発射管に装填した。大胆にもU-47は浮上し、湾内の様子を確認。
• 午前1時16分、リベンジ級戦艦ロイヤル・オーク(2万9150トン)に向けて魚雷3本を発射。このうち2本が見事命中し、大爆発が発生。破片はU-47のところにまで降り注いだ。本国に停泊中だったためロイヤル・オークの防水扉は殆ど閉められておらず、一気に浸水。あっという間に右舷へ15度傾斜した。電力は喪失し、コルダイトへの引火により艦内に火の玉が走った。午前1時22分、弾薬庫に引火して傾斜が45度に達し、午前1時29分に転覆・沈没。士官と乗組員809名を道連れにし、その中には第2戦艦戦隊司令官のヘンリー・ブラグローヴ少将も含まれていた。ロイヤル・オークはイギリス海軍が最初に失った戦艦となった。ようやく敵は湾内の異常に気付き、駆逐艦がサーチライトを照射すると同時に無数の高速艇が捜索を始めた。プリーン艦長は機関全速を命じ、カーク水道へと向かった。U-47の航跡は白く光る泡になってハッキリ見えたので、プリーン艦長は見つかる事を覚悟したという。それを裏付けるかのように、1隻の敵駆逐艦がサーチライトを照らしながら迫ってくる。ついに最期か、と思われた瞬間、敵艦は急に針路を変えて見当違いの場所に爆雷を投下し始めた。その隙にU-47は力いっぱい走る。少しでも速度を上げるべくディーゼル機関に電動機を加える。潮流を強引に突破し、カーク水道の狭い入り口へと辿り着いた。手際よく水道を通り抜け、とうとう港外への脱出に成功した。第一次世界大戦終結時、ドイツの高海艦隊が一斉に自沈した因縁の場所でU-47は成功したのだった。10月14日昼、イギリスのBBC放送はロイヤル・オークの沈没を発表。この放送はU-47でも傍受され、撃沈の確認を取った。スカパ・フローからは敵軍の追っ手が現れ、10月15日午前6時に水深72mへ潜航。午前10時以降に爆雷投下を受け、少なくとも32発が炸裂したがいずれも遠かった。18時23分、U-47は浮上。すると前方にノルウェー汽船メテオがいるのを発見。威嚇射撃を加えて停船させた。臨検の結果、238名の乗客を乗せているだけと判明し、解放した。10月16日午前7時2分、3つの浮遊機雷を発見して難なく回避。敵に発見されないよう、一日中潜航していた。10月17日午前11時44分、ついにヴィルヘルムスハーフェンへと帰り着いた。
  • 無事帰投したU-47は、レーダー提督の出迎えを受けた。停泊中のシャルンホルストからも乗組員が盛大な歓迎をした。プリーン艦長は第一級鉄十字章を、全乗組員に第二級鉄十字章が授与。更に帰投した日の15時30分に空路でベルリンに飛び、ヒトラー総統と謁見する誉れに預かった。また豪華な祝宴が催され、乗組員の心身を癒した。この戦功によりプリーン少佐は「スカパ・フローの雄牛(おうし)」の異名が付けられ、U-47乗員がプリーン艦長に贈呈した「鼻息を荒くする牛の絵」が描かれた。やがて牛の絵は第7Uボート戦隊のエンブレムとなった。デーニッツ提督も代将から少将に昇格。ドイツ国内でも高々に宣伝され、国民はプリーン少佐を英雄視。彼のための寄付が5万ライヒスマルク以上が集まったと伝わる。プリーン自身もまた「ドイツの潜水艦がこれまでに着手し、達成することができた最も誇り高い行為」と胸を張り、伝記作家のフランクは「その場所で1918年の恥を、前代未聞の大胆さで復讐した」と評している。ちなみに侵入路となったカーク水道は、U-47が襲撃する翌日に閉塞船が沈められる予定だった。もし1日でも攻撃が遅れていたらロイヤル・オークの撃沈は叶わなかっただろう。ちなみにU-47の放った魚雷は長らくスカパフローに残っていたようで、2002年9月に浮き上がった魚雷がノルウェーのタンカー「ペトロトリム」に発見され、イギリス海軍の爆弾処理班が処分している。また2016年4月16日にも、U-47のものと思われる魚雷を爆破処分した。
• 10月20日、ヴィルヘルムスハーフェンを出発。翌日にキールへと入港し、10月24日から11月13日までクルップゲルマニア造船所で入渠整備を受ける。
  　
• 11月16日、作戦命令第11号に従ってキールを出港。ブルンスビュッテルで仮泊してG7e魚雷を受領し、翌17日に出撃した。北海を突破し、イギリス諸島を回ってビスケイ湾へと進出。この頃にはUボートを縛っていた戦時拿捕船規程が撤廃され、中立船舶への無警告攻撃が許可されていた。手枷と足枷が外されたU-47の快進撃が始まった。この頃、イギリス諸島周辺では暴風が吹き荒れ、U-43からアイリッシュ海で南西の暴風が吹いていると報告が寄せられた。海軍最高司令部はUボートに不利な気象状況だった事から、12月2日にU-47とU-48に燃料の残量を報告するよう命じ、悪天候で行動不能に陥った時も報告するよう命じた。だが、U-47は上手く獲物にありつく事が出来た。12月5日14時15分、ビショップロックの西方でOB46船団を発見。14時40分、英商船ノヴァソタ(8795トン)に1本の魚雷を撃ち込んで撃沈。敵の駆逐艦から爆雷投射を受けたが、無傷で離脱に成功した。翌6日19時58分、単独航行中のノルウェー汽船ブリッタ(6214トン)を発見して追跡。中立国船舶だったため戦隊司令部の指示を仰ぎ、撃沈許可を得た。20時29分、ロングシップ灯台の南西で左舷から雷撃し、魚雷を命中させる。ブリッタは真っ二つに裂け、撃沈された。12月7日午前5時20分、ブレスト北西でオランダ商船タジャンドゥーエン(8159トン)を捕捉。4分後に魚雷1本を撃ち込んで大破炎上させ、撃沈。12月11日に本国への帰投を決め、12月17日にブルンスビュッテルに到着、翌日キールへと帰投した。クリスマスと年越しは造船所で過ごした。
  　
• 1940年1月14日から26日にかけて内部燃料タンクの修理に着手。加圧してみると燃料漏れが確認され、造船所のスタッフは爆雷による損傷が原因と判断した。燃料タンクの修理には意外と手間取ったが、2月12日に出渠。2月26日には魚雷が装填され、戦備を整えた。2月29日、着任したばかりの新米操舵手のため訓練に出発。タグボートに曳航されながらヘリゴラントに向かったが、道中のブルンスビュッテルで流氷に閉じ込められて立ち往生する一幕があった。3月1日13時44分、どうにかヘリゴラントに到着。翌日から訓練を開始した。しかしながらヘリゴラントは敵機の攻撃を受けやすい立地だったため、緊張感は実戦そのものであった。3月3日15時、乗組員は要塞見学の名目で上陸し、羽を伸ばした。23時17分、ヘリゴラントを出港して潜航試験を実施。水深52mまで潜った。3月5日午前8時20分、浮上。ヴィルヘルムスハーフェンに向けて回航する。3月11日午前7時40分、U-30、U-34、U-46、U-49、U-51とともに獲物を求めて出撃。しかし今回の戦闘航海は実りが少なかった。獲物に恵まれず、大洋を彷徨する羽目になる。翌12日午前8時2分、駆逐艦の推進音らしき音を探知。遠方に39発の爆雷を投下している様子だった。濃霧が発生していたので水上航行で振り切った。この日は漁船しか見つからなかった。3月16日午前10時38分、敵の大型飛行艇が接近。U-47は急速潜航を行って難を逃れたが、メインドレンポンプが故障。修理が完了するまで浮上できなかった。3月24日16時12分、ようやく獲物となりうる2隻の武装トロール船を発見。雷撃しようと準備に取り掛かったが、突然艦に激震が走った。メインバラストと第4予備燃料タンクが吹き飛ばされる。後方から敵駆逐艦2隻が接近してきており、爆雷攻撃を受けたのだった。やむなく急速潜航を行い、敵艦を振り切った。3月25日午前4時30分、ようやくデンマーク北部沖でデンマーク汽船ヴリッタ(1146トン)を発見。追跡を行い、午前5時40分に1本の魚雷を発射。前部に命中させて撃沈する。午前7時43分、爆雷攻撃が始まった。少なくとも3隻の駆逐艦がいるようだ。水深50mまで潜航し、じっと耐えるU-47。15時30分に4発の至近弾を受けるも、この攻撃を最後に敵は引き上げて行った。脅威が去った後、U-47は浮上して換気を行った。3月29日13時36分にヴィルヘルムスハーフェンへ戻った。ノルウェー及びデンマークへの侵攻作戦ことヴェーゼル演習作戦が控えており、急速に戦備が進められた。3月30日に乾ドックへ入渠し、船外塗装を実施。4月1日に出渠して早速魚雷を装填。翌日にはどうにか戦闘準備が整った。

• 4月3日13時、ヴェーゼル演習作戦を支援すべく5回目の出撃を行う。しかしこの航海は魚雷の不調に泣かされる回となった。4月4日16時20分、敵機の接近を受けて急速潜航。また道中にはノルウェー軍のものと思われる武装トロール船がうようよしており、事あるごとにU-47に爆雷を浴びせてきた。4月5日16時、多数の武装トロール船に包囲され、水深40mまで潜航。18時5分から20時30分の間に29発の爆雷が投下された。翌6日14時35分にも爆雷投下を受ける災難に遭った。武装トロール船や度々飛んでくる敵機に苦労しながら獲物を探していると、4月11日午前11時32分に4隻の敵重巡洋艦を発見したとU-48から報告が入った。4月12日、ナルヴィクで敵に包囲されて孤立した味方の駆逐隊を支援するため、U-38、U-48、U-49と戦闘グループを編成。ウェストフィヨルドで遊弋する。翌13日15時、BdUから敵の軍艦がナルヴィクへと入っていった事が告げられた。17時20分にはヒトラー総統から「ナルヴィクへの攻撃を撃退せよ」と念押しをされる。しかしナルヴィクへの入り口であるオフォトフィヨルドは敵艦隊がガチガチに固めており、侵入する隙間さえ無かった。4月14日、通信傍受により敵の輸送船団が通過する可能性が高いと判定されたビグデンフィヨルドへ偵察に向かう。4月15日夕刻、ノルウェー沿岸ビグデンフィヨルドで6隻の敵輸送船を発見。各船とも3万トン級の巨体で、敵の上陸部隊が満載されていた。直ちに追跡に移り、22時から23時までに4本の魚雷を発射。距離は700〜1400mであり、プリーン艦長の手腕を持ってすれば外れないはずだった。しかし、いつまで経っても爆発音は聞こえてこなかった。4本とも不発だったのだ。敵は雷撃を受けた事にすら気付いていない様子。プリーン艦長は副長とともに魚雷を念入りに点検し、真夜中にもう一度雷撃を試みた。今度は放たれた4本の魚雷のうち1本のみが爆発…ところが敵船ではなく断崖に当たった事に因るもので、かえって敵に警告を与えてしまう格好となった。失敗を悟ったプリーン艦長はすぐさま離脱を図るが、座礁してしまう。身動きが取れないU-47に迫る敵駆逐艦の艦影。ぎりぎりのところで離礁に成功、爆雷攻撃が始まるのと同時に逃走した。20時間の根比べを制して辛くも包囲網から脱したU-47であったが、機関部に損傷を負った。4月17日、北海にて敵戦艦ウォアスパイトを発見。距離800mの地点から2本の魚雷を発射したが、残念ながら2本とも外れる。このうち1本は走り切ったすえに爆発。異常に気付いた敵の駆逐艦が四方八方からU-47に近づいてきた。絶体絶命の窮地だったが、この包囲網を脱する事が出来た。4月20日、北方に向かう敵輸送船団を発見したが、既に魚雷への信用を失っていたプリーン艦長は雷撃すら命じなかった。とりあえず追跡をU-38とU-65に託し、エンジンを修理するために帰路についた。4月26日にキールへ帰投。この結果にはプリーン艦長も激怒しており、BdU(Uボート戦隊司令部)への報告で「木銃で戦争をさせられてたまるか！」と不満を述べた。
  • ノルウェー沖ではプリーン艦長以外にも魚雷の不調が相次いで報告され、ドイツ海軍は魚雷調査委員会を発足。原因の究明に当たった。調査したところ、磁気魚雷の不調を招く原因はスカンジナビア半島に埋蔵されている大量の鉄鉱石だと判明。この鉄鉱石が魚雷の起爆を妨げているのだった。1940年6月以降から磁気魚雷の配備は取りやめとなり、撃発発火式のみとなった。この対策により不調は改善されたものの、威力の低下を招いて2本以上撃ち込まなければならなくなった。

• 6月3日、キールを出撃。ドイツ軍はイギリス海軍の暗号を解析する事に成功し、敵船団の航路を比較的容易に割り出せるようになった。その恩恵を早速U-47は受けられた。6月12日、U-25、U-28、U-30、U-32、U-51とウルフパック「プリエン」を形成。6月14日18時39分、アイルランド南方でHX47船団を発見。計42隻の輸送船が7列に並んで航行していた。護衛は僅か5隻の駆逐艦のみ、格好の獲物だった。応援要請によりU-38が加わったが、速力の差からあっさり引き離されてしまう。たまたま近くにいたU-52も追いつく事が出来ず、唯一U-30のみが攻撃を行った。天運に見放されたかに見えたU-47だったが、船団が去った方角に1隻の輸送船が落伍しているのを発見。相手は航空機を輸送中の英商船バイモラルウッド(5834トン)だった。おこぼれを得る事に成功し、19時44分に魚雷1本を発射。バイモラルウッドは約2時間漂流したのち、沈没していった。6月18日、U-47は20隻からなる別の船団を発見。護衛にサンダーランド飛行艇がついていたため、日没を待ってから攻撃した。6月21日20時7分に英商船サン・フェルナンド(1万3056トン)を雷撃。しかし沈没を確認する前に汽船が迫ってきたため深度100mに潜航、サン・フェルナンドの最期を確認できなかった。ちなみにしばらくサン・フェルナンドは浮いていたが、曳航に失敗して沈没している。6月24日午前2時18分、時化の中でパナマ商船キャスリン(1885トン)を雷撃するも命中せず。午前2時41分に二度目の雷撃を行ったが、これも命中しなかったため浮上。ケープクリア島西南西で甲板砲113発を発射し、命中弾12発を与えて撃沈した。脱出した船長を尋問した結果、キャスリンの行き先はアントワープだと判明。生存者にパンとソーセージ、ワイン2本を渡して去った。今回の供与でU-47の食糧に余裕は無くなった。
• 6月27日午前1時53分、ノルウェー船リンダ(4005トン)を捕捉。午前3時8分より、コーク北西で3回雷撃したが命中せず。やむなくU-47は甲板砲での攻撃に切り替え、午前3時45分に浮上。午前4時までに26発の砲弾を撃ち、23発を命中させて炎上させる。積み荷の木材に燃え移り、消火が困難になったリンダはそのまま沈没した。同日15時15分、汽船を発見して狩りを開始。17時5分から17時28分までアイルランドのミゼンヘッド西南西で後方300mから砲撃を仕掛け、オランダ商船レティシア(2580トン)の足を止めた。プリーン少佐は船体の放棄を許可したため、乗組員は救命ボートで脱出。18時11分、空となったレティシアを砲撃で沈めた。脱出が遅れた3名のエンジニアはU-47に救助され、着替えとシュナップスを与えられながら尋問を受けた。最後は解放し、救命ボートにワインとソーセージを与えて離脱した。6月28日、U-47はスペインでの給油を求めたが拒否されたため帰路につく。
• 6月29日午前5時15分、アイルランドのファストネット南西で英商船エンパイア・トゥーカン(4421)トンを発見。甲板砲5発で威嚇射撃を行い、停船させた。午前5時38分、魚雷1本を撃ちこんで撃沈した。船体は真っ二つに折れたが、それでも救難信号が船内から放たれており、通信士の勇気をプリーン艦長が賞賛している。6月30日14時45分、ケープクリア島西南西でギリシャ船ゲオルギオスキリアキデス(4021トン)の右舷側から雷撃。あっと言う間に撃沈した。7月2日午前7時29分、巨大な旅客船を確認。午前7時58分にマリンヘッド北西にて兵員輸送船アランドラスター(1万5501トン)を雷撃し、乗組員は続々と救命ボートで脱出し始めた。撃沈確実と見たプリーン艦長は午前8時48分に離脱した。これまでの不漁を一気に吹き飛ばす大戦果を物にした。魚雷を使い果たしたので、7月6日にキールへ帰投。全ての魚雷を使い切るまで狩りをしたU-47は、司令官から称賛された。
  • アランドスターにはイギリスの追放政策で追い出されたドイツ人479名とイタリア人734名が乗船させられており、ニューファンドランドに向かっている途中だった。U-47の雷撃でアランドスターは沈没し、計713名が死亡した。この事件によってイギリス国内では世論が紛糾し、以降の追放政策は見直される事になった。

• 8月23日、バルト海で船団護衛に従事。8月27日にキールを出発し、輸送船団とともにバルト海を航行。クリスチャンサンで船団と別れ、単身大西洋へと向かった。7回目の出撃では、イギリス諸島を迂回してアイルランドの南を狩り場としている。9月2日、SC2船団の予測航路が伝えられ、U-65、U-101、U-124と攻撃に向かう。このうちU-124は気象観測の役割を担った。この日、ベルギーの旅客船ビルドモンス(7463トン)を撃沈。9月3日21時21分、U-47はOA207船団を発見。魅力的な獲物が取り揃えられていた。翌4日午前1時24分、敵の駆逐艦に向けて魚雷を発射するも失敗。が、流れ弾が英商船タイタン(9035トン)に命中。12分以内に沈没した。9月4日、U-47はSC2船団が通過するであろう海域に到着。待ち伏せを実施する。9月6日、U-65が船団発見を報じ、U-47も現場に急行。海上は荒天による視界不良に見舞われており、間もなくU-65は接触を失った。13時50分、いよいよSC2船団を発見。追跡を開始したが濃霧に阻まれて見失ってしまう。それでも追走を続けていると翌7日午前3時12分、複数の敵船を確認。午前3時36分から順次3発の魚雷を発射。2本目までは外れたが、最後の魚雷は英商船ネプチュニアン(5155トン)に直撃。7分以内に沈没させた。午前5時16分に再度雷撃を行ってホゼ・デ・サラゴサ(5303トン)を2つに引き裂いて沈め、午前5時33分の雷撃でノルウェー商船グロ(4211トン)を6分以内に撃沈した。その後、悪天候によってSC2船団を見失ったU-47は、翌8日にU-65と情報交換を行う。9月9日午前0時、U-99とともに再びSC2船団を発見。25分後、魚雷を発射した。魚雷は狙いの敵船から外れたが、流れ弾がギリシャ商船ポッシドン(3840トン)に直撃して撃沈せしめた。U-47のためだけに、SC2船団は5隻もの商船を失ったのだった。
• 9月20日、西から向かってくる輸送船団の航路情報を入手したU-47は早速待ち伏せを開始。しかしこれまでの狩りで魚雷を殆ど使い果たしていたため、周囲のUボートに位置情報を通報して僚艦に攻撃を委ねた。9月21日午前2時25分、HX72船団を発見。要請を受けてU-99が応援に現れた。U-99の雷撃で英商船エルムバンクが被雷して落伍。午前5時35分、U-99とともに砲撃してエルムバンクを撃沈した。撃沈の要因を作ったのはU-99だった事から、撃沈の手柄はU-99の物になっている。通商破壊を終えたU-47は、9月25日にドイツ占領下となったロリアン軍港へ初めて入港した。フランスからの心のこもった贈り物である大西洋沿岸の軍港は、Uボートの出撃拠点として大いに役立てられた。

• 10月14日、ロリアンを出発。10月17日午前3時、U-48が船団を発見したと通報したが、距離が遠すぎてU-47は攻撃に参加できなかった。10月19日午前7時50分、北アイルランド沖でイギリスに向かうHX79船団を発見。U-47は僚艦を呼び寄せ、U-38、U-46、U-48、U-100が馳せ参じた。20時27分の雷撃でオランダ商船ビルダーダイク(6856トン)を撃沈。23時31分に二度目の雷撃を行い、シラクに損傷を与えて船団から落伍させた。このシラクはU-48によって討ち取られた。15分後、英商船ワンビー(4947トン)に魚雷を命中させる。ワンビーは積み荷の木材を撒き散らしながら沈没していった。翌20日午前0時37分の雷撃で英商船ラ・エスタンシア(5185トン)を、18分後の雷撃でホワイトフォードポイント(5026トン)を撃沈。午前2時4分の雷撃でAthelmonarchを撃破せしめた。僚艦と合わせて17隻(11万3100トン)を葬る大戦果を得る事が出来た。この狩りに参加したUボートのほぼ全艦が魚雷を使い果たし、ロリアンへ向かった。この戦闘航海は10日ほどで終わり、10月23日にロリアン到着。上手く僚艦を呼び寄せた事、闇夜を巧みに利用した襲撃はまさにお手本のような鮮やかさであり、教本に載った程だった。U-47は造船所に入渠し、整備を受ける。10月31日に魚雷を装填、11月2日にトリムテストを実施した。
• 11月3日、小雨が降りしきる中、U-137とロリアンを出撃。海へ出ると次第に天候が悪化し、水上航行でも僅か4.5ノットしか発揮できなくなった。11月5日午後12時42分、水平線上にUボートらしき艦影を発見。間もなく見えなくなった。警戒のため、一応16時までジグザグ運動を取った。襲い来る荒波や暴風により航行に支障が出始めたため、20時に航路を西へ変更。11月7日14時38分、ドイツ空軍機より1隻の戦艦、3隻の重巡洋艦、2隻の駆逐艦からなる敵艦隊を発見したとの報告が入った。攻撃のため移動を開始するも、右舷ディーゼルエンジンの燃料ポンプが故障。20時30分、エンジンを停止して修理を行う。1時間20分後、無事修理は完了した。11月8日午前0時、目標海域に到着したが、敵艦の姿は見えなくなっていた。午後12時21分、パラグアイ商船ゴンサロ・ヴェーリョを発見。敵はジグザグ運動をしてらおず、気付いていないようだ。相手は1595トンの小型船だったため、プリーン艦長は魚雷が当たらないと判断。13時45分に浮上し、甲板砲による威嚇で停船を試みた。右舷1000m先にいる敵船に向けて射撃し、船首に命中させた。ゴンサロ・ヴェーリョは停止し、U-47による臨検に応じた。その間、船が不規則な動きを見せた事から体当たりを疑われ、2発目を撃ち込んでいる。船長は英語を喋れなかったので、副操舵士が代わりに疎通を担った。臨検の結果、船はレイキャビク発ポルト行きで積み荷は1800トンのタラと判明。疑わしい所は無かったので解放。U-47は北へ、汽船は西へと消えていった。11月9日正午、司令部より毎日午前2時と14時に気象情報を送るよう命じられた。11月16日午前7時、U-29とともに気象観測を担い、他のUボートの狩りを支援する。またU-47とU-93は哨戒区域に敵船団の往来が無い事を報告した。11月20日15時、U-47の周りを残骸や漂流物が過ぎていった。空のブリキ缶が混ざっていたので近くで船が撃沈されたのだろう。17時には大量のコルク片が浮遊しているのが見受けられた。11月25日、BdUに戦果を得られていない旨の報告を行う。2日後、燃料不足で帰投したU-93の穴埋めのためノース海峡の南西へ移動。13時16分と15時30分に敵機の襲撃を受け、急速潜航でやり過ごした。23時30分、暗闇の中で輝く光を発見。救命イカダからの信号と思い、近づいているも何も無かった。11月28日午前1時30分にも光が見受けられ、近づいたものの何も発見できなかった。11月30日21時50分、原因不明の故障が5ヶ所発生し、ありとあらゆる装置が不調と化す。高速航行をすれば重油が漏れ出す重大な問題まで抱えた。修理に必要な時間は最低でも6週間と見積もられた。やむなくプリーン艦長はBdUにロリアンへの帰投とオーバーホールの準備を要請。そんな中、幸か不幸か獲物と遭遇する事になる。
• 12月1日18時、U-101が敵輸送船団を発見したと通報。U-101からの誘導信号を受け、現場に急行する。12月2日午前3時18分、HX90船団を発見。U-52、U-95、U-99、U-94、U-101とともに狩りを行う。午前4時9分、ゴールウェイ北西部でベルギー商船ヴィル・アルロン(7555トン)の右舷に魚雷を命中させ、撃沈した。U-47は凄まじい勇気を発揮し、なんと船団の真ん中に侵入。午前5時25分に最も近い位置にいた英商船コンチを雷撃して撃破。敵船に囲まれているため、すぐに別の獲物へと注意を向けた。コンチは船団から落伍し、のちにU-95とU-99に襲われて沈没している。午前6時頃、全くの別方向から照明弾が発射され、増援来襲と判断したU-47は攻撃を中断。離脱を図った。狩りを終えた後、燃料と魚雷が不足したU-47は離脱。12月6日午前10時5分、ロリアンへ帰投した。
  　
• 1941年2月12日、北海峡での通商破壊を命じられ、出撃準備に取り掛かる。2月20日、10回目の戦闘航海に出撃して北大西洋に向かった。そして、これが最後の航海となった。2月25日19時2分、アイルランド西部でOB290船団を捕捉。U-47はFw200コンドルを誘導し、自身は潜航して追跡を行った。コンドルが去った後はU-47が攻撃を引き継ぎ、翌26日14時11分に船団を再度捕捉。魚雷でベルギー商船カソンゴ(5254トン)、スウェーデン商船ライドボホルム(3197トン)、ノルウェー商船ボルグランド(3636トン)を撃沈し、英商船ディアラを撃破した。ディアラはその後、U-533とU-587に襲われて沈んでいる。敵機から爆雷攻撃を受けて急速潜航し、17時に船団を見失った。2時間後の19時に浮上し、追跡任務をU-97に託した。更に2月28日、英商船ホルムレア(4233トン)を撃沈。3月1日、フェロー諸島・シェットランド諸島間の海域に移動。翌2日、スタヴァンゲルに帰投中の味方機2機が敵輸送船団を発見。3月3日午前10時、U-70、U-95、U-99、U-108、U-552と迎撃に向かう。
  　
• 殊勲のU-47は1941年3月7日午前5時5分、フェロー諸島の南西でイギリス船Terje Vikenを雷撃して撃破。間もなくU-99がトドメを刺した。しかし、ここでU-47から連絡が途絶えて消息不明になった。敵駆逐艦ウルヴァリンによって撃沈された説が有力視されていたが、ウルヴァリンはU-47とは違う別のドイツ艦U-Aを攻撃していた事が明らかになり、直接的な原因では無かった。魚雷の爆発説、別の敵駆逐艦による爆雷攻撃説などが語られているが、現在に至るまでハッキリとしていない。プリーン少佐の死は長らく隠匿されたが、2ヵ月後の5月に公表された。沈没までに31隻の連合軍商船を血祭りに上げ、19万3808トンを撃沈した。
  • ロイヤル・オークを撃沈したU-47乗員の一部は撃沈される前に異動となり、何人かが戦争を生き残った。戦後はロイヤル・オークの生存者と交流し、親睦を深めたという。2019年10月9日の慰霊式には、約150人の元乗員の親戚と子孫が参加した。

末尾の番号が若いほど、古いログになります。

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