ソビエツキー・ソユーズ

イベントストーリーでのソビエツキー・ソユーズはもともと不具合により艤装が機能不全に陥っていた。それが南極にて発見された特殊鉱物に触れたことにより再構築され不具合が治り、それどころか出力が向上するに至っている。
だが、ヘレナMETAによると、この特殊鉱物はオブザーバーが作ったまやかしであり、艤装研究に役立つ代物ではないとのこと。
そしてソユーズに起きた現象はオブザーバーが彼女の「制限」を外した結果であるらしい。
あくまでヘレナMETAの予想であるため「制限」についての詳細は不明だが、作中の描写では真っ白な空間の扉の先でアンジュ博士たちが「概念」の埋め込みと定着の話をしていたこと、最終的に竣工しなかったソユーズの話をしていた情報が解禁されている。
同じような空間はアンカレッジのリュウコツを調査した時にも訪れており、ヘレナMETAの説明ではリアリティレンズのオリジンである自然演算システムに接続してしまったせいで、そこに残っているアンジュ博士の記録を見てしまったという説明だった。
KANSENにかけられた制限としては他には、KANSENの覚醒を目指すためにMETA化を抑制する機構が存在する。この機構はバミューダの事故の後にオースタ博士がアンジュ博士のために作ったものであり、エネルギーの抽出率と安定性のバランスに最適化された物だが、隕石に接続したクロンシュタットのように激しい負荷がかかると抑制機構が解除されてしまう危険性も存在する。
この機構が出来上がる前は、プリンストンMETAのように出力を上げる代わりに表層までリュウコツの侵食を受け入れる方法を取っており、臨界点を越えるとメンタルが不安定になったり心を失う危険性を伴っていた。

基準排水量：59150ｔ
機関主力：21万馬力
速力：28ノット
搭載兵装：50口径406ｍｍ三連装砲B-37　3基9門
　　　　　57口径152ｍｍ連装砲B-38　6基12門
　　　　　56口径100ｍｍ連装高角砲B-34　6基12門
　　　　　67口径37ｍｍ四連装高角機関砲70-K　8基32門

革命を経て成立したソビエト連邦。それにより再出発した海軍だったがそのとき保有していた戦艦は超弩級戦艦ですらないガングート級弩級戦艦の四隻のみだった*2。これでは日本とドイツに対抗できないとして、1934年頃からアメリカやイタリアにかけあって超弩級戦艦の保有を目指すことになる。

イタリアのアンサルド社のヴィットリオ・ヴェネト級の拡大案、アメリカのギブス＆コックス社の10581号計画艦など、多くの案が提示されたが、最終的にはイタリアが出した設計案を基に1937年10月15日に設計が完了した。

ソビエト連邦初の超弩級戦艦である本級の基準排水量はなんと約6万トン。これは実際に建造された中で本級より大きい戦艦は大和型しかいない程である。同じランドパワー国家寄りのドイツ*3ですら装甲艦から段階を踏んだのに……流石ソ連。

以下各国の排水量が近しい戦艦（計画止まり含む）同士の比較。

しかし、やはりこの巨大戦艦をいきなり造るのは無謀だったのか、1938年から順次建造を開始するも、資材不足、部品の滞納、経済への多大な負担により遅々として進まず、挙句の果てには独ソ戦が勃発してしまい全艦建造中止となった。

建造中止後も、ソ連は新戦艦の保有を諦めず、戦後に建造を再開させたり、改良型の23NU設計戦列艦、拡大発展型の24設計戦列艦*4等の設計が続けられたが、どれも完成・実現には至らず、果ては大戦で大破したガングート級戦艦ペトロパブロフスクを改装する案（27設計戦列艦）すら実行に移せずに終わる始末だった。

同型艦は15隻の予定だったが、1939年度計画にて8隻の建造に縮小され、うち4隻が起工された。
名前は一番艦は国名、二番艦以降はソビエト連邦を構成する15の構成国から。実際に全艦建造されてたら一国ハブられてた……？

一番艦　ソビエツキー・ソユーズ（工事完成度21.19％で建造中止）
二番艦　ソビエツカヤ・ウクライナ（工事完成度17.98％で建造中止）
三番艦　ソビエツカヤ・ベラルーシア（起工後即建造中止）
四番艦　ソビエツカヤ・ロシア（工事完成度0.97％で建造中止）
五番艦　ソビエツカヤ・グルジア（1941年にバルト海工場で起工予定だった）
六番艦～八番艦（計画のみ）
九番艦～十五番艦（1939年計画破棄）

ちなみに残る構成国はウズベク、カザフ、アゼルバイジャン、リトアニア、モルダヴィア、ラトビア、キルギス、タジク、アルメニア、トルクメン、エストニア。

World of Warshipsではソ連戦艦tire9にソビエツキー・ソユーズ、ソビエツカヤ・ロシア(アズレンコラボ艦艇として)、空母tier10にプロジェクト23AV型と言う設定の架空艦として空母改装型のアドミラル・ナヒーモフが実装されている。
ソ連戦艦Tier10に位置するクレムリン、スラヴァ、Tier☆に位置するアドミラル・ウシャコフは24設計戦列艦を元ネタとする。
参考までに、クレムリンについて簡単に紹介
24号線間として計画された超戦艦。18インチ砲を搭載し、機動力も強化されたため、アメリカのアイオワ級戦艦やモンタナ級戦艦に十分に対抗できる強さを秘めている

末尾の番号が若いほど、古いログになります。

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