#title(U-73の詳細・評価・オススメ装備)

[[艦種別リスト>キャラクター/艦種別]] > ''U-73''
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#contents

*基本情報 [#o602c0d6]
|CENTER:450|CENTER:84|CENTER:90|CENTER:84|CENTER:90|c
|~No.387|>|>|>|~プロフィール|
|&attachref(U-73.jpg,zoom,450x525);|~名前|>|>|U-73|
|~|~レアリティ|>|>|SR|
|~|~艦種|>|>|潜水艦|
|~|~陣営|>|>|鉄血|
|~|~建造時間|>|>|00:11:00|
|~|~CV|>|>| |
|~|~イラスト|>|>|夜ノみつき|
|~|~耐久|D|~火力|D|
|~|~雷装|A|~回避|D|
|~|~対空|E|~航空|E|
|~|~速力|>|>|14|
|~|~SD|>|>|&attachref(U-73-SD.gif);|
|>|>|>|>|~自己紹介|
|>|>|>|>|鉄血潜水艦U-73、数々の出撃任務をこなしてきた、鉄血の狼たちのリーダーよ!|
|>|>|>|>|~入手方法|
|>|>|>|>|期間限定建造(2019.5.23-2019.6.13)|

|>|>|>|>|>|>|>|>|~ステータス(MIN/MAX)|
|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:95|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:95|CENTER:61|CENTER:95|CENTER:96|c
|~耐久|202|1042|~装甲|>|軽装甲|~装填|31|73|
|~火力|8|39|~雷装|101|475|~回避|7|18|
|~対空|0|0|~航空|0|0|~消費|2|7|
|~潜航力|>|188|~弾薬量|>|2|~支援Lv|1| |
|~運|>|35|>|>|>|>|>|~ |

|SIZE(17):4|9|9|9|9|9|9|9|CENTER:4|5|9|9|9|9|9|9|9|CENTER:4|5|9|9|9|9|9|9|9|CENTER:4|5|9|9|9|9|9|9|9|CENTER:4|5|9|9|9|9|9|9|9|CENTER:3|c
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|~支援範囲|
|>|>|>|>|>|>|>|>|~Lv1|>|>|>|>|>|>|>|>|~Lv2|>|>|>|>|>|>|>|>|~Lv3|>|>|>|>|>|>|>|>|~Lv4|>|>|>|>|>|>|>|>|~Lv5|
| &br; &br; &br; &br; &br; | | | | | | | | | | | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | | | | | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | | | | | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | | | | | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | | |
|~| | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | |~|~| | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | |~|~| | |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | | |~|~| | |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|
|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|
|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(yellow): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~|BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(yellow): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |~|~|BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(yellow): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |~|~|BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(yellow): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |~|~|BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(yellow): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |~|
|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|
|~| | | | | | | |~|~| | | | | | | |~|~| | |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): | | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|~| |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |BGCOLOR(#E1696C): |BGCOLOR(#E1696C): | |~|
|~| | | | | | | |~|~| | | | | | | |~|~| | | | | | | |~|~| | | | | | | |~|~| | | | | | | |~|

|~装備枠|~初期装備|~補正(MIN/MAX)|~最大数((各行動時に攻撃を行う砲座数や艦載機数))|
|CENTER:120|CENTER:369|CENTER:160|CENTER:160|c
|魚雷| |110%/125%| |
|魚雷| |105%/120%| |
|副砲| |85%/85%| |
|設備|-|-|-|
|設備|-|-|-|

|>|~スキル名|~効果|
|CENTER:60|CENTER:150|LEFT:610|c
| |空母ハンター|自身の空母へのダメージが5(15)%アップ|
|&attachref(img/ウルフパック-U-81_icon.jpg,nolink,45%); |ウルフパック|出撃時、艦隊に鉄血潜水艦一隻につき、自身の雷装・命中が1.5(6)%アップ|
|&ref(img/全弾発射I_icon.jpg,nolink,45%);|全弾発射-Type VIIB型I(II)|戦闘開始時、特殊弾幕TypeVIIB型I(II)を発動する|



//スキルアイコン→&attachref(img/スキル名_icon.jpg,nolink,70%);
//改造時に習得するスキルは色変え→BGCOLOR(#e9eefd):

|>|~上限突破|
|CENTER:60|LEFT:771|c
|~初段|特殊弾幕スキル習得/魚雷補正+5% |
|~二段| 魚雷装填数+1/支援範囲拡大  |
|~三段| 特殊弾幕強化/魚雷補正+10%  |

|~全弾発射スキル|~特殊弾幕スキル|
|CENTER:415|CENTER:416|c
|-|-|

//下記の表をメモ帳などに貼り付け以下の手順で作成する
//1.' &br; &br; &br; &br; &br; 'をsに変換、中央にy、範囲をrで描く(''の中身)
//2.rを'BGCOLOR(#E1696C): 'で、yを'BGCOLOR(yellow): '、sを' &br; &br; &br; &br; &br; 'に変換する(''の中身)

//&attachref();

//上記情報の参照元:[[http://wiki.joyme.com/blhx/>]]
//大陸版wikiのページ:[[http://wiki.joyme.com/blhx/>]]
***MAXステータス [#jb785ea4]
|CENTER:216|CENTER:216|CENTER:216|c
|>|>|~LV120好感度200|
|~耐久|~装甲|~装填|
|1250|軽装甲|84|
|~火力|~雷装|~回避|
|45|523|37|
|~対空|~航空|~消費|
|0|0|6|
|~潜航力|~弾薬量|~ |
| | | |

//▼改造が実装されたら公開する
//**改造
//|CENTER:100|CENTER:200|CENTER:250|CENTER:70|CENTER:100|CENTER:120|c
//|~改造内容|~詳細|~必要な設計図その他|~費用|~必須レベル|~必須レアリティ|
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||
//|||||||

//▼改造が実装されたら公開する
//***改造後MAXステータス
//|CENTER:216|CENTER:216|CENTER:216|c
//|>|>|~改造後MAXステータス|
//|~耐久|~装甲|~装填|
//||||
//|~火力|~雷装|~回避|
//||||
//|~対空|~航空|~消費|
//||||
//|~潜航力|~弾薬量|~ |
//||||

//▼改造が実装されたら公開する
//***改造後のキャラ絵
//#region(改造後のキャラ絵を開く)
//|&attachref();|&attachref();|
//#endregion

//▼改造ボイスが実装されたら公開する
//***改造後ボイス
//#region(クリックでセリフ一覧を開く)
//|60||c
//|~入手時||
//|~||
//|~||
//#endregion

//▼ケッコン衣装が実装されたら公開する
//*ケッコン
//#region(ケッコン衣装の絵を開く)
//|&attachref();|&attachref();|
//#endregion

//▼着せ替え衣装が実装されたら公開する
*[[着せ替え>着せ替え一覧]] [#i78a85c2]
#region(着せ替え画像を開く)
|>|~理科実験タイム!|
|&attachref(理科実験タイム!.jpg,zoom,450x525);|&attachref();|
|>|[[理科実験タイム!>イベント80_理科実験タイム!]]報酬|
#endregion

//▼着せ替え衣装ボイスが実装されたら公開する
//**着せ替え後(着せ替えの名前)ボイス
//#region(クリックでセリフ一覧を開く)
//|60||c
//|~入手時||
//|~||
//|~||
//#endregion
*ボイス [#q0d1e494]
#region(クリックでセリフ一覧を開く)
|60||c
|~入手時|鉄血所属、U-73が着任した!さあ命令困り事なんでも言ってごらん、お姉ちゃんにお任せあれ!|
|~ログイン|やっほー指揮官、また会ったね!こっちは準備万端、いつでも出撃可能!――あなたの命令一つで、ね♪|
|~詳細確認|まあまあ指揮官、あまり悩むなって〜何事もきっと上手くいくから|
|~メイン1|ずっと潜航してると、たまには水面でぶっ飛ばしたくなるわね…あ!指揮官、海でひとっ走りしてこよっか?|
|~メイン2|母港でじっとしているより、海域で潜航して敵に近づくほうがスリルがあっていいよね……|
|~メイン3|みんなの悩みを聞いたりそれを解決したりするのは面白いよね。お悩み相談室…?とか開いてみようかしら。指揮官って悩みとかあるの?|
|~メイン4| |
|~メイン5| |
|~タッチ|うん?私が助けになれることはある?なんでも言ってごらん?|
|~タッチ2|ふーん、さては指揮官、魚雷を何発もくらいたいのかな?|
|~タッチ3| |
|~任務|任務が来たのね。指揮官、一緒にこなそう!|
|~任務完了|私のサポートがあれば、任務などチョチョイのチョイなんだかんね!|
|~メール|メール来たよ〜あ、私が代わりに確認したほうがいい?|
|~母港帰還|おかえり!ふふん、任せられるものは私に任せて、ちゃんと休めよ〜|
|~委託完了|委託完了!みんな、よくやったよ!|
|~強化成功|これでもっと正確に打撃を与えられるようになったね〜。ふふ〜ん♪|
|~戦闘開始|狼を率いるもの、それが私!|
|~勝利|ふっふん!私の力、見ててくれたかな?|
|~失敗|いやあ……あはは…まさか負けちゃうなんてぇー|
|~スキル|Wolfsrudeltaktik(ウォルフスルタクティク)、発動ッ!|
|~損傷大|わああ!これは回避行動を取るべきね……|
|>|BGCOLOR(#FFFFFF):COLOR(GRAY):CENTER:~▼好感度系|
|~失望|ん…みんなが待ってるから、指揮官ごめんね、先に行ってくる――|
|~知り合い|お、指揮官ようやく一息つけた?少し一緒に散歩しない?|
|~友好|ひっそり近づいて、じっくりチャンスを待ち、いざ奇襲を!――ははは、指揮官、捕まえた♪|
|~好き|お姉ちゃんの魅力、そろそろ気づいてくれた?指揮官、ずっと私のそばにいてね!|
|~ラブ|指揮官、確かに私は潜航するとスピードを保証できないけど……指揮官のことは絶対に捕まえるわよ!特にココロ、ね!ふふん!|
|~ケッコン|ふふっ、こんなに早く来るとは思わなかったけど、これから指揮官はもう私の一部ってことね!いいよ、お姉ちゃんに全部任せてちょうだい!一生面倒見てあげるから♪|
|>|BGCOLOR(#FFFFFF):COLOR(GRAY):CENTER:~▼特定編成時台詞|
|~[[U-81]]、[[U-47]]、[[U-557]]、[[U-556]]のうちの2人と出撃|次は私達Uボートの出番よ!|

#endregion
*ゲームにおいて [#y943775b]
2019年5月23日より開始されたイベント「[[黒鉄の楽章、誓いの海>イベント79_黒鉄の楽章、誓いの海]]」にて実装されたUボート。限定建造でのみ獲得できる。

**性能 [#bf41d1f4]
直前のミニイベントで登場した[[U-556]]に続き登場した5隻目のUボート。ほかのSR Uボートに比べ一人だけ雷装値が20近く高いのが特徴。
ただし[[U-557]]は海域に出る頻度が高い軽巡ハンターであることに対して、こちらは[[U-81]]と同じ空母ハンターであるので1回の出撃ごとの合計ダメージはあちらのほうが高くなりやすい。
性能は全体的に[[U-81]]のレア度を下げ、浸水付与を消した感じというのが一番近いか。
空母が多い艦隊に対し[[U-81]]と同時に出撃させることでかなりの支援効果が見込める。
また支援範囲がLv2に到達すると、潜水艦隊スポーン位置より3行上に2マス広がってるのも特徴になる。実装時点ではこの位置を支援できるのはLv5の[[伊13]]と[[伊19]]のみ。マップ構成によっては潜水艦隊旗艦にすると効率よく支援が可能となる。

***スキル [#o81c932c]
-「空母ハンター」
空母への与ダメージが増えるスキル。
[[U-557]]の軽巡ハンターに比べ少々相手を選ぶため、相手の空母が出る頻度をよく考え編成したほうがgood。
-「ウルフパック」
鉄血潜水艦お馴染みのウルフパック。可能な限り三艦全員をUボートで組もう。
**オススメ装備/編成 [#rdb1030b]
***魚雷/副砲/設備 [#y4bc2631]
基本的に潜水艦の理想装備は2019/6/4現在全員ほぼ同じなので[[U-81]]等の装備項目部分を参照
***編成 [#jb45dabd]
[[U-81]]、[[U-557]]、[[U-47]]、[[U-556]]…ウルフパック要員。特に[[U-47]]以外の鉄血潜水艦は各々ウルフパック系スキル持ちのため、同時編成することで互いにパワーアップする。空母が多い海域では上述の通り[[U-81]]と同時編成してあげよう。
**キャラクター [#j2f3dc02]
 「お姉ちゃん」と自称するVIIB型の潜水艦。
 数々のウルフパックに参加したためか、なんとなく頼れるお姉ちゃん(っぽい)一面が垣間見える…
 が、ほかのUボートと比べると別にそこまで大人っぽくはない。
-貴重な黒髪ロングのKAN-SEN。快活で気前の良いお姉さんで、他のKAN-SENの相談役をやっている。[[「お姉ちゃんにお任せあれ!」>https://twitter.com/mituk1/status/1131522798394810369]]
母港でじっとしているより、最前線で敵と命のやり取りをしている方が好きと言う兵器の鑑。乗っている機械は水上バイクにもなるらしく、これで爆走してみたいとの事。
-意外にも理系。薬品の知識があるらしく学園の理科実験室にて、演習用魚雷をキャンディに変える化学実験を行って爆発させている。[[夕張]]を「先生」と呼び、師事している。
-黒い十字のペンダントは騎士十字勲章を表しており、英空母イーグル撃沈の大戦果で騎士十字勲章を授与された事に由来している。


//▼キャラストーリーが実装されたら公開する
//**キャラストーリー「タイトル」
//を秘書官に設定し、をタップするとキャラストーリー開始。
//" src=
//#region(任務と報酬一覧を開く)
//| |~任務内容|~報酬|
//|~1|を5個準備する(消費)|資金100|
//|~2|任意の艦を10回強化する|資金100|
//|~3|を含めた艦隊で出撃し、20回勝利する|資金100|
//|~4||資金100|
//|~5|の親密度が100に到達 |資金100、家具コイン5、教科書T2×1|
//|~6|を3回限界突破する|資金100、家具コイン10、改造図T2×1|
//|~7|のレベルが100に到達|資金100、家具コイン10、改造図T3×1|
//" src=
//※ストーリーは、図鑑→思い出より確認可能
//#endregion
*元ネタ [#o6161fc6]
//他サイトの文言をそのままコピー&ペーストする行為はそのサイトに迷惑がかかりますのでお止め下さい。

ドイツ海軍が建造したUボートの1隻。1939年11月5日に起工し、1940年7月27日に進水。同年9月30日に竣工した。大洋に放たれた海の狼は北大西洋と地中海を舞台に大暴れし、
多数の敵商船を撃沈せしめた。地中海では英空母イーグルを撃沈し、騎士十字勲章が贈られている。また備砲で対潜機を撃墜する離れ業も披露した。
八面六臂の活躍をしていたが、1943年12月16日に敵駆逐艦3隻に滅多打ちにされて沈没。それでも沈没寸前まで乗員が重機関銃で反撃しており、男らしい立派な最期であった。

#region(U-73くん徹底解剖スペシャル)
//文中での改行はスマホ環境で見づらくなるのでご遠慮ください

&size(21){滄海の天使};
-ドイツ海軍が建造したUボートVIIB型(U-45型)の8番艦。ドイツ語で読むと「ウンターゼーボート(潜水艦)・ドライウントズィープツィヒ(73)」。
VII型は第一次世界大戦下で建造が中止になったUG型を手本にしている。UG型は世界各国の造船所で建造されており、他国の技術が盛り込まれた欲張りセットだった。
U-73の艦名は本艦で三代目になる。

-前級のVIIA型では航続距離不足を始めとする欠点が複数指摘されていたため、これを改善するためにVIIB型が設計された。船体を2m延長し、サドルタンクを大型に変更する事で搭載燃料量を増加させ、
2500海里の増大を実現した。機関はVII型のために製造されたMAN社のMANM6V40/46型とGSF-46型を採用。今までのUボートにはスーパーチャージャー(過給機)が付いていなかったが、
VIIB型より搭載。最高速度が1ノット向上、舵を2つに増やした事で機動性も向上した。加えて出力も700馬力アップしている。前級では横揺れ傾向があったため、これを改善すべく
左右のサドルタンク内に補助タンク(レーゲルレツェル)を設置。海水の注排水調整を行い、水上では注水を、水中では浮力を活用する事で横揺れ対策をした。533mm魚雷発射管を5門有し、
艦首に4門、艦尾に1門を備える。魚雷庫を艦内へ移設する改良を受け、艦尾の発射管は艦内で装填可能になった。14本の魚雷を搭載する。武装はVIIA級からそのまま引き継いだが、
88mm甲板砲を艦橋の後端に移設している(光人社NF文庫出版「Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究」)。甲板砲として半自動装填式の8.8cmSKC/35砲(装填数220発)を装備。
Uボート専用の武装であり、陸軍や空軍が使用する同口径の弾薬とは互換性が無い。砲手は2名で、砲手用に腰当てが支給されている。砲は低い台座に設置され、破片を防ぐ防盾は無かった。
対空砲には初期型装備の単装2cmFlak対空砲を搭載。VII型には改良型シュノーケル装置が搭載された。普段は左舷側上構部に収納されている。しかし装置の頭部弁と排気ガスが
潜望鏡の視界を妨げるという致命的な欠陥があった。船体は単殻構造で、圧力殻には圧延鋼を使用。中央部の厚さは1.85cmで、艦尾は1.6cmとなっている。
上部構造物は耐久性の高い溶接構造を採用している。1938年から1940年にかけて24隻が量産され、有名な同型艦にU-48やU-47等がある。同時実装の[[U-556]]はU-73の改良型であるVIIC型に属し、
生産された数も600隻以上と膨大。VII型は最も活躍したUボートと言われ、連合軍からは厄病神と恐れられていた。1943年9月30日にデーニッツ提督の命令で建造中止になるまで、量産が続けられた。

-U-73はFuMO61ホーヘンツヴァイルUを搭載した数少ないUボートで、艦橋右側に装備されていた。これは対空レーダーで、哨戒機の接近を逸早く探知するためのものだった。
空軍のフォッケウルフFw200コンドルが海上哨戒で使用していたものを転用し、Uボート用に改造した。VII型は長期間、広範囲に渡って運用されたため、公式・非公式ともに
様々な防空対策が施された。U-73のレーダー装置搭載も、この一環と思われる。幅1.5m、高さ1mの四角形のアンテナで、低空飛行中なら約20km先の哨戒機を捕捉できた。
水上艦艇の探知距離は7000mであった。ただ本格的な装備は、完成した1944年3月以降となっており、U-73のものは試作品かそれに準ずるものと思われる。
-潜水艦の悲しい性で、居住性はあまり良くなかった。VII型のコンセプトは、大西洋における通商破壊に適合したUボートで航続距離、武装、航洋性、攻撃に耐える堅牢性、操縦性、
そして迅速な潜航時間が求められた。それでいて比較的少人数での運用を目指したため、居住性は疎かになってしまったのだ。
-乗組員の多くは前方魚雷室に居住するが、ベッドは6台しかなかった。このうち1台は魚雷担当の下士官が使用し、残りの5台は乗組員が適宜使い回して使用する。
他にも士官室、聴音機室、艦長室にもベッドがある。トイレは二ヶ所あるものの、慣習的に航海中は片方のトイレを貯蔵庫に転用するため、必然的に一ヶ所のトイレしか使えない。
4人の士官と4人の下士官には専用ベッドの他に折り畳みテーブルと椅子が支給され、士官・下士官用の食堂まであるなど特権が多かった。負傷者が出た時は折り畳みテーブルを手術台として使う。
とはいえ乗組員、士官ともにプライバシーは皆無に等しく、唯一艦長のみがカーテン付きベッドでプライバシーを保てた。艦長室は指揮所に隣接しており、緊急時にすぐ指示が出せるよう工夫されていた。
VII型は良くも悪くもUボートの伝統的配置が踏襲され、指揮所はとても狭かった。艦橋から出るには二ヶ所の耐圧ハッチを潜り抜けなければならず、何かと不便を強いる内装だった。
艦の操舵は右舷側で行われるが、昇降動力装置やビルジポンプは左舷側に配されていた。
-VII型には調理人が1人乗り込んでおり、24時間働きづめで乗組員の食事を用意する。食糧貯蔵庫は下士官室前方にある冷蔵庫区画だがスペースが全く足りず、後方のトイレを貯蔵庫に
使っても足りないほどだった。食べ物は士気に直結する重要な要素なので、空いたスペースに詰め込まれた。肉や果物は配管に吊るされていたとか。

-諸元は排水量753トン(水上)と857トン(水中)、全長66.5m、全幅6.2m、出力2800〜3200馬力及び750馬力(水中)、航続距離は10ノットで8700海里(水上)((VII型は最大航続距離の航行試験が行われておらず、各機関長が計測したものがそのまま諸元になっている。))、水中速力4ノットで90海里、
安全深度230m、燃料搭載量108トン、急速潜航時間30秒、機雷26〜39発、乗員約50名(内訳は士官4名と水兵40〜56名)。乗員44名とする資料もある。
#endregion

#region(誇り高き巨躯の狼)
&size(21){たゆたう狩人};
-1938年6月2日にリューベック・フレンダーヴェルフト造船所へ発注。当初、VIIB型は輸出用に建造されていたが、途中で発注取り消しとなりドイツ海軍向けに変更した経緯がある。
既に新鋭のIX型やVIIC型が生産されている中、何故旧式のVIIB型4隻(U-73、U-74、U-75、U-76)を追加生産したのかは明らかにされていない。
ちなみにU-73は、先述の同型艦の中では最も長生きしている。
-第二次世界大戦勃発後の1939年11月5日、 ブレーマー・ヴルカーン社で起工。作業番号1番の仮称を与えられて竜骨が設置された。まず60cm間隔で竜骨が設置され、外板が所定の位置で電気溶接される。
床と隔壁を順次追加していき、区画が出来上がると組み立て作業に入る。中央部から外側に向かって溶接と接合が行われ、第五区画の上面出入り口だけを残して各種の装備が装着される。
内部作業は艦首から艦尾に向かって行われ、いよいよ形が出来上がると最後にディーゼルエンジンが積み込まれる。
この作業が完了すると開口部は鋼板を溶接して閉じられ、上部構造物が設置される。1940年7月27日に進水し、8月6日に艤装委員長としてヘルムート・ローゼンバウム大尉(当時)が着任。
同年9月30日に竣工した。母港はヘリゴランド島に定められた。初代艦長にヘルムート・ローゼンバウム少佐が着任した。船体にはデュイスブルク市の紋章(双頭の鷲)が描かれた。
-諸元は全長66.5m、排水量753トン、潜航深度230m、最大速力17.9ノット(水上)、8ノット(水中)、航続距離は10ノットで8700海里。
-竣工した1940年9月30日から訓練と整備を実施。来るべき通商破壊に備えて爪牙を砥いだ。まず10月5日から15日にかけてキールで船体のテストを開始。10月17日より5日間、魚雷の発射テストを行う。
続いてダンツィヒに回航され、10月24日から11月3日にかけて公試。11月6日、ザスニッツに回航。11月10日から15日にかけて、メーメルにて第25潜水戦隊とともに訓練。
11月16日から21日までゴーテンハーフェンで第27潜水戦隊と訓練。翌22日、ダンツィヒのドックに入渠。ダイビングバンカーの修理を行う。11月29日から12月5日にかけて第25潜水戦隊と訓練。
12月6日から12月16日にかけて、ゴーテンハーフェンで第27潜水戦隊と訓練。その後、バルト海で砲撃訓練を行った。一通りの訓練を行ったU-73は、12月22日にブレーメンへ寄港。
入渠して残務作業を全て終わらせた。1月26日に出渠、キールへ回航された。1月30日、戦闘準備完了。
~
-1941年2月4日、キールを出港。カイザーヴィルヘルム運河を通過して、母港のあるヘリゴランド島へと向かった。無事母港に到着し、燃料補給を受けた。2月8日、母港がロリアンに変更。
ヘルベルト・ショーラー少佐率いる第7潜水戦隊((部隊章は鼻息が荒い雄牛。これはスカパ・フローで戦艦ロイヤル・オークを撃沈した武勲艦[[U-47]]の渾名にあやかったもの。))に配備されたため、同日中にシュレスヴィヒホルシュタイン大管区ヘリゴランド島を出撃し、回航。イギリス本島の哨戒網に引っかからないよう
ノルウェー沿岸に寄って航行。フェロー諸島とアイスランド方面に向かったあと、南西に舵を切った。2月23日、ノルウェーに本拠地を置く第40爆撃航空団が敵船団を発見し、通報。
デーニッツ提督は船団攻撃を命じ、Uボート5隻からなる群狼戦法に参加。OB288船団を捜索した。ドイツ空軍から位置情報が送られていたが誤った内容だったため、夕方に接触を失う。
しかしU-73が一時的とはいえ接触に成功しており、これを基に航路を割り出した。OB288船団の東側に回り込み、23日夜に船団の通過地点に集結。ここから散開して敵船団を求めて遊弋する。
翌24日にU-73、U-69、U-96の3隻がOB288船団を捕捉。夜半、OB288船団がスノースコールに紛れながら散開しようとしたため、Uボート3隻とイタリア潜水艦ビアンキが襲撃をかける。
更にイタリア潜水艦マルチェロが加わり、哀れな羊を食い破った。午前3時51分、アイスランド南方でイギリスの貨物船''ウェインゲート''(4260トン)に向けて魚雷1本を発射。
これは外れてしまったが、すぐに2本目を発射し命中。敵商船は沈没し始めた。乗組員は2隻の救命艇に乗ってそそくさと逃げたため、死者は出なかった。曳航されるのを防ぐため、
ダメ押しにもう1本魚雷を撃ち込み、撃沈。最初の戦果を挙げた。OB288船団は散り散りになり、逃走。護衛の敵駆逐艦3隻が分派して索敵を行ってきたが、苦もなく離脱に成功した。
この襲撃で18名の士官と122名の船員を葬った。その後もパトロールを続けたが獲物に恵まれず。2日間に渡って気象情報を報告した後、帰路につく。3月2日にフランスのロリアン軍港に入港した。
--ロリアン軍港は、Uボートの大西洋沿岸拠点の一つで重要な支援港であった。占領後、すぐにUボートが進出。トート建設機関によってブンカーの建設が行われた。
U-73が入港した時点で、港の南方に対空砲付きのブンカーが造られ、VII型やIX型なら完全に隠れる事が出来た。ブンカー建造は活発的に行われ、乾ドック設置やケロマン半島の開拓も
並行して行われた。ただイギリス本土に近いため、事あるごとに空襲された。
-3月25日にロリアンを出港、第10潜水戦隊とともに二回目の哨戒を実施。アイスランド南西で他のUボートとともにウルフパックを形成した。4月1日、僚艦のU-76がグリーンランド南方で敵船団を確認。
発見されたSC26船団はノヴァスコシア発イギリス本土行きで、補給品を満載していた。武装船ウースターシャーの護衛を伴いながら、22隻の輸送船が航行しているようだ。
誇り高き猟犬たちは翌2日に攻囲を開始。4月3日午前3時28分、北大西洋でSC26船団を攻撃。午前4時に商船''ウェストプール''(5724トン)とベルギー商船''インディアー''((撃沈したのはU-74とする説もある。))(6300トン)を、
午前4時25分に油槽船''ブリティッシュ・ヴァイカウント''(6895トン)を、夕方に僚艦U-46が放った魚雷で大破したイギリス貨物船''アセニック''(5315トン)を立て続けに撃沈。
7144トンの鉄くずと燃料油は届けられる事無く水没し、順調に撃沈スコアを重ねた。慢心していた敵は軍艦の護衛を1隻も付けておらず、猟犬の襲撃で6隻を喪失した。そのうちの3隻は
U-73によって沈められた。攻撃は4月5日に終了。U-73は、4月17日まで同海域に留まってパトロールを継続した。
-4月20日深夜、ロックオールの南西で貨物船''エンパイア・エンデュラス''((元はドイツの自動車運送船アルスター。第一次ナルヴィク沖海戦で沈没したところをイギリス軍に拿捕され、改名させられていた。))(8570トン)を捕捉。魚雷を発射し、午前3時32分に直撃させる。あっという間に貨物船は致命傷を負い、
午前3時57分に船体を真っ二つに折りながら沈んでいった。積載されていた46トンの小型巡視船''ML1003''と''ML1037''もまとめて葬った。乗員95名中、船長を含む66名が死亡し、
巻き添えで乗客1名も死亡した。同日夕刻、3隻の輸送船を襲撃し、そのうちの1隻を撃沈する。
-4月24日、サン・ナゼール軍港に帰還。この哨戒で2万6000トンの戦果を挙げたローゼンバウム少佐はUボート・エースの仲間入りを果たし、第一級鉄十字勲章を授与された。
乗員の休息と船体の整備を実施し、次の出撃に備える。Uボート艦内は衛生状態が悪く、乗員の健康を害する事が多々あったため、出撃の一週間前から健康治療を行っている。
--サン・ナゼール港は、U-73が所属する第7潜水戦隊の本拠地であった。しかし整備状況はロリアンに劣り、港の南方に係留ブンカー3基が建造されているだけに過ぎなかった。
だが精力的な建造は続けられていた。一方、水上艦には大変便利な要港で、大西洋方面で唯一[[ビスマルク]]級戦艦の入渠が可能な乾ドックがあった。のちにイギリスに壊されてしまったが。
~
&size(18){勇士の壮烈なる戦死を見届ける};
-5月20日、サン・ナゼールを出撃し、中部大西洋に進出。1941年5月24日16時13分、膨大な数のイギリス軍から逃走中のビスマルクを支援すべく、
デーニッツ提督は最寄りのUボートに参集の命を下す。U-73、U-74、U-97、U-98、U-109、U-556、U-48、U-108が呼応し、数の暴力を受けて窮地に陥っている味方戦艦を救うべく集まり始めた。
Uボートからの誤射を避けるためビスマルクは青の三角旗を掲げており、この事は各Uボートに通達された。ところが「ビスマルクには迷彩が施されている」という事も併せて伝えていて、
これが混乱を生む一端となった。実はビスマルクはベルゲンで迷彩を落としており、情報と実際の姿が食い違っていたのだ。それでもUボート群はオルテガル岬の北西に哨戒線を張ろうと奮戦。
この時、U-73は離れた場所にいたため哨戒線の更に北西に配備された。しかし悲しい事に激しい風雨に妨害されて集結が上手く行かない。
ビスマルクの状況は逐一、潜水艦隊司令部より送られてくる。時間の経過と同時に衰弱していくビスマルクは、悲哀を感じさせるものがあった。
-日付が変わって間もない翌25日深夜、U-74とともにビスマルクが対空砲火を放っている様子を視認。日が昇った午前中、西部方面軍より新たな巡回ラインを形成するよう命じられ、移動。
U-73の他に[[U-556]]、U-97、U-98、U-48が急派されていた。現場に逸早く駆けつける事が出来たのはU-556ただ1隻だったが、この艦は既に魚雷を撃ち尽くしていた。
それでもビスマルクを勇気付けようと、必死に電文を打つ。「全てのUボートに魚雷が装填されています。すぐに助けに行く事が出来ます。ビスマルクに向けて最大戦速中」と。
ビスマルクは既に舵を破壊され、円を描くようにしか航行出来なくなっていた。そこへ圧倒的優勢な敵が群がり始め、今にも惨殺されようとしている。
21時41分、U-73、U-74、U-48、U-97に最大戦速で合流するよう命じられる。だが荒天に阻まれ、上手く近付く事が出来ない。U-98は燃料不足のため脱落してしまった。
あろう事か天候は敵に味方し、Uボートの武装の大半は使用不能と化していた。
-5月27日午前0時15分、助けを求めるようなビスマルクのビーコン信号に導かれ、現場海域に到着。ビスマルクは5隻の敵駆逐艦に囲まれている。午前2時31分、U-73はビスマルクが
敵の包囲下にある事を報告。乱暴に暴力を振るう敵駆逐艦は確認していたものの、付近に潜んでいた敵巡洋艦シェフィールドは発見出来ていなかった。
ビスマルクは集中砲火を浴びて大破、今や海に浮かぶ鉄塊と成り果てていた。U-73は死地のビスマルクを救うべく雷撃しようとしたが、風速9mの風に阻まれて照準が定まらない。
やっとの思いで2回雷撃するも、全て外れてしまった。U-73の発するビーコンによりU-556が救援に来たものの、戦局は覆らなかった。
いつしか[[キングジョージ5世>キング・ジョージ5世]]と[[ロドネイ>ロドニー]]、[[ドーセットシャー]]、[[ノフォーク>ノーフォーク]]が加勢し、ビスマルクを滅多打ちにした。爆発の炎が花開き、
夜の海を煌々と照らす。嵐のせいでU-73もU-556も手出しが出来ず、ただひたすら味方が蹂躙され続けるのを見届ける事しか出来なかった。乗員は不快な思いを露わにしたという。
今際のビスマルクも奮戦したが午前10時40分、ついに沈没した。ビスマルクの絶望的な逃避行は悲劇的な最期を迎えて幕を下ろした。
-U-73とU-74は西部方面軍に沈没地点を報告。ビスマルクの生存者数百名が海面に漂っており、Uボートは今すぐにでも救助してあげたかった。
ところが包囲していたイギリス艦艇の1隻が警報を発したがために、現場のUボートは退散しなければならなくなった。生存者は取り残され、救助が大幅に遅れてしまった。
15時に生存者の捜索を命じられ、U-73を含む5隻のUボートが従事。しかし一向に見つからなかったので19時54分に場所を変更。U-73は一人も見つける事が出来なかったものの、
U-74は3名の生存者を救助。後日、気象観測船ザクセンヴァルトが更に2名を救助した。燃料不足等の理由で味方が次々に離れていく中、U-73は献身的な捜索を続けた。だが5月31日、生存は絶望的として
西部方面軍は捜索打ち切りを発表。U-73、U-108、U-48、U-101に補給艦と合流し、哨戒任務に復帰するよう命じた。助けられたのは乗員2065名中、僅か5名だけであった……。

-気を取り直してU-73はパトロールを再開。僚艦とともにアイスランド南方で獲物を探し続けたが、発見できず。西大西洋に狩り場を移したが、こちらでも捕捉出来なかったので帰路についた。
入港前日、乗員2名にインフルエンザによる高熱が、1名に狭心症が発症するも大事には至らなかった。サン・ナゼール入港。
-6月4日昼、7000トン級の敵商船を発見し雷撃を行う。命中確実だったが、潜望鏡で確認すると敵船は平然と浮いている。不運にも魚雷が不発だったのだ。
7月29日、サン・ナゼール港を出撃したが、8月3日に主機が故障。長期の航海に耐えられなくなったため引き返した。
-8月7日にサン・ナゼールを出撃。アイスランド南西に向かい、8月10日にウルフパック「グロンランド」に参加。Uボート21隻からなる大規模な狩猟であった。
しかし敵船が見つからないため、南へ移動。8月28日、イギリスの沿岸警備隊機に襲われるも被害無し。だがローゼンバウム少佐は哨戒を中止し、帰路についた。9月7日にサン・ナゼール着。
一向に戦果を挙げられないU-73は、潜水隊司令からお叱りを受けている。
~
-10月11日、出撃。北大西洋のウルフパックに参加するよう命じられ、急行した。10月14日、U-553がSC48船団を発見し通報。U-73が攻撃に向かったが、
敵船団は大量の航空機に守られていてとても接近できなかった。結局18日に攻撃が中止され、離脱した。更に10月22日、敵イギリスの船団が暗号表を更新したので
思うように捕捉する事が出来なくなってしまった。同月27日、U-74がアイスランド西方500海里でON28船団を発見。翌28日にU-73と他2隻が攻撃に向かったが、思わぬ邪魔が入る。
護衛についていたアメリカの駆逐艦がUボートの動きを阻害してきたのである。当時のアメリカは中立国であり、手出しが出来ない。前々から中立国の分際で露骨なまでに
イギリスの肩入れをしており、これにはヒトラー総統も苛立っていた。対するアメリカは9月15日に船団を襲撃してきた枢軸国軍の艦船は攻撃ないし拿捕すると宣言しており、
容赦なく攻撃を仕掛けてきていた。中立とは一体何なのか、考えさせられる事態である。このため、Uボート側はアメリカの艦が接近してくると潜航するしかなかった。
追跡は3日間続けられたが、攻撃の機会は得られなかった。やがてU-73、U-502、U-568は燃料不足になり、帰投する事になった。11月11日、サン・ナゼール港に到着。
残念ながら戦果を挙げられなかった。
-11月も終わりが近づくとヒトラー総統は地中海方面の戦局に熱意を見せ始め、Uボートを送り始めた。12月、イタリアのラ・スペツィアのフランツ・ベッカー少佐が第29潜水隊群を設立。
U-73は当隊へ編入される事になり、狩り場を地中海へ移す事になった。地中海への移動は、喪失したUボートの埋め合わせという側面も持っていた(対米戦争の生起が理由とする説もある)。
U-561とU-572も同様の命令を受けて行動していた。
--地中海へ進出する事になったU-73であったが、地中海に入るにはイギリス軍が厳重に警備するジブラルタル海峡を突破する必要があった。突破率を上げるため、船体を明るい青に塗り替え、
さらに海藻類のようなペイントを施して水中迷彩とした。地中海の海水は透明度が高い特徴があり、発見を困難にする効果が期待できた。
それでも突破できるかどうかは運次第だった。U-73より先に海峡突破を目指したUボートが、イギリス軍の監視網に引っかかって引き返したり、撃沈させられたりしていたからだ。
少なくともU-95とU-451が沈没している。それぞれオランダ潜水艦O-21の雷撃と第812海軍航空隊のソードフィッシュの攻撃が原因である。
#endregion

#region(戦火渦巻く地中海へ)
&size(21){海の狼、ジブラルタル海峡を突破する};
-1942年1月3日、出港。南下を開始した。13日深夜からジブラルタル海峡に突入。対岸との距離が14kmしかない上、イギリス軍の警備も厳重で、しきりに哨戒機が飛び回っている。
イギリスの駆逐艦がうようよしているし、近くには敵の牙城もある。加えて逃げ場も無いという突破不可能と言えるような難所であったが、U-73は潮流に身を任せて息を潜め続けた。
万が一所在が特定されれば命は無い。海峡の狭さゆえに探知されやすく、緊張が緩む時は一瞬たりとも無かった。しかしUボートには揺らがぬ強みがあった。
当時の潜水艦はせいぜい深度100mが限界だったが、Uボートは300mも沈降する事が出来た。海峡は最も浅い場所でも345mあり、性能を最大限に発揮できた。勇敢な精神と静穏技術が結実し、
翌14日にジブラルタル海峡を突破。平穏な海が出迎えてくれた。%%不甲斐ないイタリア海軍の応援と%%ドイツ・アフリカ軍団支援のため、地中海に入った。既に6隻のUボートが進出しており、
戦艦バーラムや[[ガラディア>ガラティア]]、怨敵[[アークロイヤル>アーク・ロイヤル]]を屠る大活躍をしていた。敵襲を受ける事無く、1月20日にイタリア領シチリア島メッシーナに到着。燃料と潤滑油の補給を受けた。
ここには本格的な修理施設が無く、イタリア軍の助力で簡易的な整備を行っている。第29潜水隊群への増援はU-73を最後に、おおよそ9ヶ月ほど打ち切られた。
--地中海は大西洋とは勝手が違った。まず陸岸が近いため、高空の対潜兵力に発見されやすい点。必然的に長時間の潜航を強いられ、移動速度も獲物の発見も遅れる問題があった。
2つ目はジブラルタル海峡の潮流である。大西洋から地中海に流れ込む潮流は非常に速く、一度入ると地中海から出られないUボートの牢獄だったのだ。
西にはジブラルタルが、中央にはマルタ島が、南にはトブルクが、東にはアレキサンドリアと敵の拠点が集中している状況も、Uボートの活動を大きく阻害した。
--不利な戦況下、第29潜水隊群は奮戦した。マルタ島と北アフリカ沿岸に補給を送る敵輸送船団を目標に定め、効率的な運用のためにローテーションの維持に注力した。
約3分の1が船団攻撃、3分の1が帰投や移動中、最後の3分の1が基地で修理及び整備となるように計算していた。

-1月31日、メッシーナを出撃。リビアのキレナイカに向かい、トブルクで補給中のイギリス船団を攻撃。2月上旬に敵駆逐艦を撃沈と報告した (ただし戦後の記録に該当艦無し)。
帰路で激しい爆撃を受けたが、2月26日に無事メッシーナへ帰投した。
-3月11日、スペツィアを出港し、リビアの沿岸を航行。深さは40mであった。3月20日、イタリア軍はアレクサンドリアからマルタに向かうMW10船団を確認。これを阻止するため空軍と艦隊を展開。
ドイツも空軍とUボートを送り込んだ。U-73はU-205、U-431とともに船団攻撃に向かったが、嵐と視界不良に阻まれて攻撃できなかった。攻撃はドイツ空軍に譲り、4隻を撃沈した。
3月22日、デルナの北西約50海里でイギリス軍第203飛行隊のブリストル・ブレニムの襲撃を受ける。敵機はU-73を見つけるなり急降下。4発の250ポンド爆弾が投下された。
爆発の衝撃で一時潜航不能になり、深度爆雷が魚雷ハッチ付近で炸裂して損傷するなど窮地に立たされる。トリムを失ったものの、人力操舵で何とか離脱に成功。メッシーナまで退却。
2日間の応急修理を受けたのちに出港。3月26日にラ・スペツィアに到着し、約4ヶ月の修理を受ける羽目になった。
--修理ついでに船体の改良が施された。鋼材にプレッシャーハルとリブを使用し、電気溶接によって弾力性を向上。燃料流出の危険性を下げ、生存率を上げた。
6月中旬、ミルヒクーのU-460から補給を受ける。8月上旬、スペツィア港内の補給埠頭で食糧品や弾薬を積載。反対側の埠頭へと運搬した。
そこには後任の艦長になる予定のホルスト・デッカート大尉がいて、彼の要求で一流の老人シェフを呼び寄せ、U-73に積載する新鮮な野菜、チーズ、フルーツパン、サラミを
シェフにチェックさせて傷みが無いか確認した。修理と補給には時間が掛かる見込みだったが、ジブラルタルから出発した敵の輸送船団がマルタ島に向かっているとの情報が入り、
潜水隊司令より戦備の完了を急かされる。地中海にはUボートが19隻しかなく、この危急を打破するには1隻でも惜しかったのだ。急速な準備によって8月4日に出撃準備が整うが、
様々な欠陥を抱えたままになっていた。
-8月5日、スペツィアを出港。北アフリカ沿岸に跋扈するアメリカ海軍を攻撃するよう命じられ、作戦海域へと移動する。道中でイギリスのペデスタル作戦に対抗するための空母攻撃に参加。
ロンメル中将率いるドイツ・アフリカ軍団は、イギリス軍の執拗な妨害により補給線が寸断されかかっていた。イギリスは更にその妨害戦力を増強しようと企み、
無数の輸送船をマルタ島へ向かわせたのである。これを阻止するため、独伊の空軍とUボートは協力して立ち向かった。U-73はU-295やイタリア潜水艦5隻とともにバレアレス諸島南方に進出。
独伊空軍の脅威となる敵空母を特別攻撃目標にするよう命じられた。しかし翌6日、無理を押した出撃が祟り、方位探知アンテナが故障。加えて排気漏れや潜望鏡の漏水が確認され、
乗組員の三分の一が胃腸炎を患うなど問題百出。乗組員の交代によって乗艦した新人が、閉所恐怖症や不味い食事から来るストレスにさらされ、次々に胃腸炎を発症してしまったようである。
それでも8月7日に定められたパトロール海域に進出し、哨戒を開始した。ローゼンバウム少佐は荒療治を行い、彼らを三日三晩狭い部屋に閉じ込めて閉所に慣れさせた。
一時は空母攻撃任務から外される可能性もあったが、乗組員は基地への帰投を拒んで、任務の続行を切望した。幸いな事に乗員の健康状態は改善。そしてU-73には、最高の舞台と獲物が待っていた。
8月10日、U-331より発せられたWS-21S船団の位置情報を傍受。待ち伏せをするべく移動を開始した。U-331とともに敵船団の航路に潜んでいたが、U-331はハドソン爆撃機の襲撃で損傷。
脱落してしまった。U-73は1隻で、はるかに優勢な敵へと挑む事になる。
~
&size(18){灰色の戦巫女、凶兆の大怪鳥を退治する};
-8月11日、マルタ島へ輸送任務中のイギリス空母''イーグル''(2万2600トン)は独伊軍の偵察機に発見され、16機のシーハリケーン戦闘機を発進させて厳重な対空警戒を施していた。
だが対潜警戒は疎かになり、申し訳程度のジグザグ運動しか取っていなかった。燃料補給のため、護衛艦艇との距離は1800m以上も離れていてまさに隙だらけの状態だった。
しかしながら膨大な数の敵艦がイーグルを警護し、イーグルもまたUボート対策に対魚雷バルジを幅広く装備していた。船団の前方には12隻の巡洋艦が扇形な展開し、
その後方には戦艦と巡洋艦5隻が配置されていた。イギリスお得意の物量作戦だが、実は駆逐艦の数はそれほど多くは無かった。優秀なローゼンバウム少佐は張子の虎だと看破する。

-午前11時30分頃、待ち伏せ潜航中だったU-73は推進器音探知によって大船団の存在を知る。正午頃、前方6.4kmの地点に駆逐艦と空母の艦影を確認。空母の速力を12ノットと見積もった。
敵空母を確認した時、ローゼンバウム少佐は一度だけ興奮した様子を見せた。しかし後は毅然かつ冷静な振る舞いをしており、私情を表す事は無かった。
イーグルは船団の右後方に配置されている。その後、敵駆逐艦が接近してきたため深く潜航し、息を潜める。周囲を警戒する駆逐艦がU-73の頭上を通過し、続いて未探知の艦が通過した。
おそらくラフォーレとウェストコットと思われる。敵艦はU-73に気付かぬまま、去っていった。敵駆逐艦が通過した後、ローゼンバウム少佐は素早く潜望鏡を上げた。
すると西方から輸送船8隻、戦艦1隻、空母1隻、軽巡2隻、駆逐艦8隻の大戦力が接近していた。Uボート乗員の訓練と経験は、まさにこの一瞬のためにあると言っても過言ではない。
午後12時56分、ローゼンバウム少佐は全乗組員に獲物がイーグルである事を説明した。「私たちには最高の獲物が与えられた。イーグルだ!!」
その言葉に、若い乗組員は奮起した。
-さっそくU-73は襲撃準備を行い、果敢に強大な敵に挑みかかる。相変わらず艦内や機器の不調はあったが、不断の努力で乗り切る。U-73は潜航状態のまま最大速力で移動を開始する。
十重二十重に守られるイーグルの左舷側を襲撃目標に定めた。13時、U-73は7隻の敵駆逐艦が警戒する防衛線に突入。
潜望鏡で周囲の確認をし、斉射の準備を整える。この時、U-73の360m以内に敵駆逐艦2隻がいるという非常に危険な状況だったが、対空警戒に気を取られていたため捕捉されなかった。
戦の女神に助けられ、ローゼンバウム少佐は空母の艦影を視認。彼にとって、敵空母イーグルは見覚えのあるものだった。故に敵がイーグルである事にすぐ気付いた。
潜望鏡を覗いた時、その印象をローゼンバウム少佐は「私はこんなに多くのイギリス国旗を見たのは初めてだった」と後に語っている。
13時2分、イーグルと敵巡洋艦を視認する。その前には8隻の輸送船がいたが、それを無視してイーグルに照準を合わせる。上手く位置を取り、U-73とイーグルの距離は近付いていった。
敵艦隊はU-73の存在に気付いていない。ジグザグ運動をするイーグルは、U-73に横腹を見せた。機会到来!
~
-13時15分、バレアレス諸島マヨルカ島南端サリナス岬南方130kmの地点にて、15m間隔で魚雷4本を一斉発射。イーグルの左舷側に向かって伸びていった。まず1本目が襲い掛かったが、
これは命中しなかった。しかしその10秒後に3本の魚雷が次々に直撃。巨大な水柱とともに爆発音が響いた(光人社NF文庫出版「Uボート入門」によると4発命中したと書かれている)。
イーグルの巨体が左舷に15度傾く。あっという間に傾斜が30度に達し、甲板に置かれていたハリケーン戦闘機が海へと落下する。たまたまハリケーンに乗っていたパイロットは
傾斜が深まる飛行甲板から飛び立とうとしたが、むなしい努力だった。彼の機は海面へと突っ込んだ。乗組員は避難しようと上へと登った。浸水により隔壁は粉砕され、4つの機関室は満水となった。
まるで早送りをしているような被害の拡大に、イギリス人は全く対策が出来なかった。イーグルの凋落は、外からも窺い知れた。ローゼンバウム少佐は15分で沈没するだろうと推測。
当初は付近の港へ逃げ込む事を画策していたが、そんな猶予は何処にも無かった。当時、護衛を務めていた敵駆逐艦の乗員はこう振り返る。
「我々は催眠術にかかったかのように、急速に傾斜を増してゆくイーグルを見つめていた……。」
-もはやこれまでと判断した艦長は総員退艦を命じたが、通信システムが使用不能になっていたため伝言ゲームの要領で各員に通達された。敵の乗員は次々に海へと飛び込んだが、
雷撃を受けた時点で逃げ出していた者もいた。そして沈没の際に起こる渦潮から逃れるため、必死に泳いだ。イーグルからはどす黒い重油が血液のように流出し、イギリス人を黒く染める。
イーグルの傾斜は90度になり、海面と垂直になった。大きな煙と蒸気に包まれ、イーグルの姿は見えなくなった。かの空母にはロイター通信の記者が便乗しており、海上へと脱出していた。
その記者は艦長に対し「これでイーグルは終わりだろうか?」と訊くと、艦長は無言で頷いたという。被雷からわずか8分で沈没し、U-73の32倍以上の排水量を誇るイーグルを見事撃沈せしめた。
乗員131名が死亡し、929名が救助された。直掩として発進していた4機を除き、16機のハリケーン戦闘機もまとめて海に没した。この万世不朽の大戦果により騎士十字勲章が贈られている。
-13時17分、U-73はすぐに潜航。イーグルから放たれる爆発音やノイズに耳を傾けた。神経をすり減らすような騒音と隔壁が破壊される鋭い音が、イーグルの奏でる葬送詩となってU-73に届く。
海中に没したイーグルはボイラーを大爆発させ、U-73の船体を揺さぶった。残骸はU-73よりも深い深い海底に沈んでいき、何も聞こえなくなった。爆発の余波は海面に浮かぶ生存者にも
襲い掛かり、多くが重度の脳震盪を受けた。怒り狂った護衛の駆逐艦2隻は血眼でU-73を探し、爆雷を投じてきた。ローゼンバウム少佐は冷静に艦を沈降させ、150m以上の深度で息を潜めた。
敵巡洋艦カリュブディスも加わり、激しい爆雷投射が続く。炸裂する爆雷、揺さぶられる船体。衝撃でビルジポンプから燃料が漏れ、危うく位置を特定されそうになったが、
イーグルから漏れ出した重油と混ざり合う幸運に恵まれ、発見には至らず。軋む船殻は不協和音のように聞こえ、潜望鏡の浸水は更に悪化した。U-73は補助機器を停止し、ひたすら耐え続けた。
命がけの根比べはU-73が勝利した。敵は最後までU-73の位置を特定できず、見当外れの場所に爆雷を投下したのち攻撃を諦めた。遠く、くぐもった爆雷の音は乗組員を安堵させた。
敵駆逐艦の多くはイーグル乗員の救助を優先したため、魔手から逃れる事に成功。もし雷撃に失敗していた場合、救助を必要としないため、より多くの敵駆逐艦が殺到していたであろう。
用心深いローゼンバウム少佐は、爆雷攻撃が終了してからも3時間潜航し続けた。
敵将カニンガム中将が唯一使える空母は、こうして葬られた。ローゼンバウム少佐は、U-73から流れ出た重油が丁度カムフラージュになり、イギリス軍に沈没を信じ込ませたと判断。
-U-73は潜望鏡深度にまで浮上し、周囲に敵影が無いか確認。潜望鏡に敵影は映らなかった。安全と判断して海面に顔を出し、イタリア方面軍司令長官エーベルハルト・ヴァイホルト少将に
緊急電文を送信。船団の構成、速力、進路とイーグル撃沈を報告した。すると方面軍司令から祝電が送られてきた。この輝かしい戦果は同日22時56分の国営ドイツ放送の臨時ニュースで紹介され、
騎士十字勲章の授与を発表した。U-73は退避行動を取りつつ退却。イギリスは航空兵力の4分の1を失い、後続の味方部隊の攻撃を容易なものに仕立て上げた。イーグルの喪失は一旦伏せられたが、
タブロイド紙デイリーエクスプレスにすっぱ抜かれた。
--イーグル撃沈の報は敵味方問わず知れ渡った。かつて敵戦艦バーラムを撃沈した武勲艦U-331は哨戒機の攻撃を受けてスペツィアに帰港していたが、U-73の大活躍を聞いて
艦長ティーゼンハウゼン大尉は奮起。U-73に続けと言わんばかりに翌日出港、敵船団を求めて遊弋した。
-8月14日にジブラルタルへ向かう敵船団を追跡したが、こちらは失敗に終わっている。

-9月4日にスペツィアへ帰投した。入港時、乗組員は船体の上に整列。埠頭には溢れんばかりの人が詰めかけ、U-73の成功を祝った。乗組員が整列する中、U-73と陸岸をつなぐ桟橋の上で
ローゼンバウム少佐は地中海Uボート艦隊司令官から祝辞を受けた。当時の様子を写した写真が何枚か残されている。ヒトラー総統からの騎士十字勲章が、海軍高官の手によって授与される。
乗組員は全員アドラー・デス・アウゲス(鷲の目)をしていた。大物を仕留めた、誇りある鷲の目だった。
翌5日、ローゼンバウム少佐はゲッベルス宣伝相が派遣したナチス党機関紙フェルキッシャーベオバハターの記者からインタビューを受ける。彼の記事とイーグル撃沈の戦果は9月12日に掲載された。
潜水戦隊の高官はイーグルの撃沈について「偶然による成功ではなく、敵との連鎖触接中、慎重に攻撃目標を選定した結果」だと述べている。ローゼンバウム艦長の手腕と乗組員の高い忍耐力によって、
地中海で行動するドイツUボートが歴史に新たな1ページを加えたのである。ちなみにローゼンバウム少佐は自身が受勲した事より、胃腸炎になった乗組員が全員快復した事を喜んだという。
-U-73に武功を立てさせたローゼンバウム少佐であったが、この哨戒を最後に異動となった。10月1日、黒海に新設される第30潜水戦隊の司令に赴任し、U-73から去っていった。
後任の艦長としてホルスト・デッカート大尉((ギリシャ生まれの変わり種ドイツ人で、両親はシカゴに住むドイツ系アメリカ人。1937年に海軍兵学校を卒業した。))が着任した。デッカート大尉はU-73進水時の次席士官を務め、
先任士官、副長を歴任。ローゼンバウム少佐の推薦で艦長コースを卒業した、言わば後輩だった。気心の知れた者が艦長になったため、乗組員一同は安心した。
--余談だがローゼンバウム少佐は新米時代の1933年に[[ケルン]]へ乗艦し、チンタオに寄港。停泊していたイーグルに表敬訪問をしている。
まさか自分がこの巨艦を沈める事になろうとは、夢にも思っていなかっただろう。

-10月18日、ローマに司令部を置く地中海方面潜水艦隊司令部は「以後、巡洋艦以下の艦の攻撃を許可する」と布告。元来、魚雷は商船と敵主力艦を仕留める目的で使用するもので
対潜能力を持った小型艦への攻撃は緊急退避を除いて原則禁じられていた。だが戦況の悪化で獲物の選りすぐりが出来なくなり、その制限を取っ払った訳である。
同時期、地中海方面では敵軍の通信量が激増しており、不穏な雰囲気が流れていた。ヒトラー総統は「北アフリカの戦況は重大な局面を迎え、生きるか死ぬかの瀬戸際であり、
地中海戦域のUボート部隊は全力で敵の野望を打ち砕け!」と檄を飛ばしている。地中海方面は新たな局面を迎えようとしていた。
~
-10月20日、ラ・スペツィアを出港し地中海西部に進出。U-81、U-431、U-455、U-458とともに行動する。11月5日、イタリア軍のスパイから緊急報告が入る。
ジブラルタルに空母1隻、軽巡7隻、モニター艦1隻、駆逐艦17隻、ガンボート11隻、貨物船40隻が集結しているとの事だった。これは連合軍の不吉な前触れであった。
更に不幸は重なる。10月30日、サンダーランドの攻撃でU-559が撃沈され、イギリス軍に暗号書を奪取されてしまったのだ。これが後の攻撃を難しくした。

-11月8日、連合軍はトーチ作戦を発動。モロッコとアルジェリアへの侵攻を開始した。ドイツ軍にとって北モロッコへの侵攻は寝耳に水であった。デーニッツ提督は、
ただちにケープベルデ諸島とジブラルタルの間に所在する全Uボートを投入。U-73も現場海域へ急行した。更に北大西洋のUボートも呼び寄せ、決死の迎撃体勢を整えた。
31隻のUボートと20隻のイタリア潜水艦が急行し、ドイツ空軍も支援を行った。しかし予想通り、連合軍の警備は厳しかった。上陸地点付近には駆逐艦と航空機が嘲笑うかのように展開し。
陸上に設けられたレーダー施設の支援まで受けていた。それでもUボートは恐るべき勇敢さを発揮して、警備網を突破。戦果を挙げるのである。
-11月9日、スペイン沖を航行中にイギリス潜水艦アースラに発見され、5200ヤードの距離から6本の魚雷を撃たれるも回避に成功。
翌10日、U-81、U-259、U-380、U-407、U-565、U-617、U-660とともにウルフパック「ドルフィン」を編成。ヴィシーフランス軍と協力して連合軍を迎え撃つ。同日中に敵戦艦ロドネイを発見。
5kmの地点から4本の魚雷を放ったが、残念ながら全て外れてしまった。
-11月11日午前、U-73は2万トン級のアメリカ輸送船オートラントを捕捉。米第168戦闘団第1大隊が使用する上陸用舟艇10隻が積載されていた。午前11時36分、魚雷3本を発射するが、
2本は起爆ピストルの不発で失敗。11ノットの速力で追跡を続け、事の顛末を在ローマ潜水艦隊司令部へ報告した。連合軍はこの通信を傍受し、発信源がU-73だと特定している。
ちなみに失敗の原因は不発ではなく、魚雷の深度調整ミスだと後日報告された。オートラントは既に積荷を降ろしており、軽くなった分喫水が浅くなっていたのだ。
同日、再びアースラに発見され、今度は砲撃を受けたが無事振り切っている。
--Uボートたちの奮戦とは裏腹に、ヴィシーフランス軍は連合軍と休戦条約を結んでしまい、あっさり抵抗をやめた。11月11日までにモロッコとアルジェリアは占領されてしまった。
-11月13日16時、イギリス空母アーガスとフューリアスを発見するも敵に捕捉され、潜航を余儀なくされる。デッカート艦長はローゼンバウム少佐のように大胆な攻撃が出来なかった。
翌14日早朝、オラン沖でイギリス汽船ラランド(7453トン)を大破させ、乗員64名中7名が死亡した。生存者20名ほどが波間で漂っているのを目撃している。
また監視の目を掻い潜って、アフリカにフランスの破壊工作員を上陸させている。
11月15日、ウルフパックは解散。U-259、U-660、U-605、U-595、イタリア潜水艦4隻、そして歴戦の勇士U-331を喪失する損害を出した。代わりに15隻(8万7818トン)を撃沈し、
6隻に損傷を与える戦果を挙げた。幸いにもU-73は撃沈を免れ、基地まで帰投する事が出来た。
また監視の目を掻い潜って、アフリカにフランスの破壊工作員を上陸させている。11月15日、ウルフパックは解散。U-259、U-660、U-605、U-595、イタリア潜水艦4隻、
そして歴戦の勇士U-331を喪失する損害を出した。代わりに15隻(8万7818トン)を撃沈し、6隻に損傷を与える戦果を挙げた。幸いにもU-73は撃沈を免れ、基地まで帰投する事が出来た。
-ヴィシーフランス領アルジェ、オラン、カサブランカの失陥は地中海方面の戦局に多大な悪影響を及ぼした。敵アメリカ艦隊と航空隊の進出により、地中海全域の制空権・制海権が
奪取される形となり、イタリア本土への道が切り開かれてしまった。北アフリカで奮戦するドイツ・アフリカ軍団も背後を敵に突かれ、危機的状況に陥った。
~
-11月30日、スペツィアを出港。獲物を求めて遊弋を開始したが、12月5日20時45分頃に空襲を受け、損傷。あまりにも損傷が酷かったため、基地への帰投を強いられた。
-12月23日に再出撃。U-73はダグボートに曳航されながら港外へと移動し、そのまま地中海へと出た。同月27日、敵のレーダーに探知され、''ウェリントン爆撃機''から触接を受ける。
ウェリントン爆撃機は高い対潜能力を持ち、まさしくUボートの天敵だった。今までにU-502、U-372、U-165、U-412が撃沈されており、Uボート乗りから大いに恐れられていた。
その死神が今、上空を旋回しているのである。不気味なエンジン音を響かせて――。さっそくウェリントンは爆撃をしてきた。対するU-73はUボート戦隊司令部の通達通り、
潜航せず対空戦闘を実施。Uボートの備砲は貧弱で撃墜は難しいのが通説だったが、戦の女神はU-73に微笑んだ。午前8時17分、見事エンジンに命中させて形勢逆転。
敵機は4発の対潜弾を投棄し、慌てて陸岸の方へ遁走。不要な装備を次々に捨てて生き残ろうとしたが、3分後に墜落して果てた。Uボートが天敵を打ち破るという非常に珍しいケースとなった。
18時57分、U-73はアルジェリア港を偵察。14隻の輸送船と1隻のタンカー、潜水艦1隻、護衛艦及び駆逐艦の在泊と、阻害気球と防潜網がある事を司令部に報告した。
艦首を沖に向け、艦尾魚雷発射管を以ってタンカーを雷撃したが、防潜網に阻まれて失敗してしまった。続いてアメリカ軍が占領するオラン方面へ赴き、
ドイツ・アフリカ軍団の背後を脅かす敵の補給線を攻撃する。
--1942年は、Uボートにとって実りある年であった。撃沈した船舶は1160隻に上り、626万6215総トン。実に連合軍の造船量を超える大戦果を挙げていたのだ。
代わりに87隻のUボートを喪失したが、全体の18.1%に過ぎなかった。まだ393隻のUボートがいて、212隻が作戦可能の状態にあった。
#endregion

#region(はらはらと散りゆく御霊は涙のようで)
&size(21){厳しさが増す魔の1943年};
-1943年1月1日正午、オラン沖で北アフリカ航路UGS3船団を襲撃。艦尾魚雷発射管から魚雷を発射してアメリカ貨物船''アーサー・ミドルトン''(7176トン)に2本の魚雷を船首に命中させた。
敵船はオランに揚陸するための爆薬を積載しており、被雷から17秒後に巨大な爆発が発生。U-73に破片が降り注いだ。その中には「USA」と刻まれたプレートまであったとか。
立った火柱は1000フィートに及び、天を貫く勢いだった。積荷の戦車揚陸船''LCT-21トランス''(255トン)も一緒に沈み、乗員11名全員が死亡した。8名の将官、1名のアメリカ陸軍保安官、
27名の武装兵など81名が乗船していたが、生存者は船尾から脱出した3名のみだった。アーサー・ミドルトンの船首は崩壊し、後部だけがオラン沖3マイルを漂流していたが、やがて沈没。
1月13日にスペツィアへ帰投し、オーバーホールを受けた。
-U-73はフランス語を話す情報員を送り込む極秘任務に就いていた。仔細を知るのは当の情報員と艦長だけで、乗組員には全く知らされていなかった。
3月28日深夜、西部地中海において、僚艦U-77がイギリス第233及び第48飛行隊の猛攻を受け、撃沈された。この時、たまたまU-73は近海を航行しており巻き添えを喰らう形で襲撃された。
爆雷と爆弾が雨のように降り注ぎ、急速潜航で海中に身を潜めるが敵の執拗な攻撃が続く。深度42mで魚雷ハッチが破壊され、艦内に炎が入り込んできた。耐圧船殻も粉砕され、
潜航が出来なくなって急浮上した。瀕死の重傷を負ったものの、強運が味方して離脱に成功。かろうじて基地まで帰りついた。
-5月中旬、機関の試験を実施中に爆発事故が発生。機関室の多くの機器に傷を付けてしまった。損傷を修復して二回目の試験を行ったが、再び爆発事故が発生。
乗組員は何者かの破壊工作を疑った。それでも修理を行い、6月12日にスペツィアを出撃した。

-地中海の戦況は日に日に悪化しつつあった。北アフリカ戦線が枢軸国軍の敗北に終わり、連合軍はハスキー作戦を計画してシチリア島の侵攻を企んでいた。
この頃になると連合軍もUボート対策を身に付け、航空機による索敵システムを構築。地中海は、蠢動する連合軍に支配されようとしていた。
物量に任せて襲い掛かってくる連合軍を妨害するため、U-73は出動。6月21日にアルジェリア西部でイギリス貨物船''ブリンクバーン''(1600トン)に向けて魚雷3本を発射。
うち2本が命中し、あっけなく沈没した。乗員31名中29名が死亡した。戦果確認のため浮上すると、周囲には爆発の衝撃で吹っ飛ばされた缶詰めと75mm弾入りのボックス群が漂っていた。
一部はU-73の船体上に落ちているのが確認された。6月27日17時4分にXTG2船団を襲撃して艦隊給油艦アビーデール(8299トン)を大破に追い込む。惜しくも沈没には至らなかったが、
イギリスの護衛艦に曳航されて戦線離脱。向こう一年復帰できなかった。更にアビーテールは連合軍にとって重要な補給艦だったため、侵攻作戦に大きな悪影響を与える事に成功した。
同日中にU-73の船体に深刻な障害が発生。基地への帰投を余儀なくされた。イタリア方面は危険な状況になりつつあったため、7月1日にトゥーロンへ入港した。
イタリアの脱落は避けられない戦況になり、第29潜水戦隊群は8月1日に拠点をトゥーロンへ移動。フランス海軍の施設を間借りして地中海西部への出撃を続けた。
-8月8日、トゥーロンを出撃。シチリア島沿岸に向かった。イーグル撃沈から丁度1年の8月11日、ブロロ北部にて2隻の駆逐艦に護衛されたポートランド級を発見。
雷撃を行い、2本を命中させたが記録に残っていない。一方、シチリア島上陸作戦支援中のCL-41フィラデルフィアに2本の魚雷を直撃させた記録は残っており、こちらと間違えた可能性がある。
フィラデルフィアは沈没を免れてしまったが、連合軍の反撃は無かったため簡単に離脱する事が出来た。8月19日、メッシーナ海峡に到着した。
--9月9日、イタリアが降伏。地中海の同盟国が脱落した事で、地中海はイギリスが支配する魔の海に逆戻りした。これにより枢軸軍の拠点はイタリア北部とフランス南部に絞られ、
非常に厳しい戦況と化してしまった。これに伴ってUボートの活動も不活発化。6月を境にウルフパックが形成出来なくなり、以降はU-73単独で船団を襲撃している。

-10月5日、トゥーロンを出撃。この時、艦内にはイギリス軍に扮したフランス人工作員が便乗していたが正体はコルシカ人だという。翌日午前5時、ケープの沖合いに到着。
夜明けを待ってから行動し、日中は潜航しながらゆっくりと陸岸に接近。日が暮れた頃、U-73は浮上。ピストルで武装したコルシカ人工作員をゴム製ボートに乗せ、上陸させた。
ちなみにこの工作員は10月11日にケミカル岬で捕縛され、尋問を受けてU-73から来たと証言した。任務を終えたU-73は踵を返してトゥーロンへと向かった。
-10月30日午前7時7分、トゥーロン南東部でイギリス潜水艦アルチマナム(アースラとも)に発見される。アルチマナムは魚雷4本を装填し、9分後に3本を発射。
残り1本は発射管の故障で不発だった。午前7時21分、1本の魚雷が命中。アルチマナムは潜望鏡を上げて周囲を確認、Uボートの姿が消えていた事から撃沈と判断した。
ルチマナムの艦長はU-431を攻撃し撃沈したと主張、イギリス国防省の記録にもそう記されたが、そのU-431は9日前にアルジェリア沖でウェリントン爆撃機の攻撃を受けて喪失しており、
間違っている(1987年11月に修正された)。ちなみに放たれた魚雷はU-73に回避されており、戦果は全く無かった。11月19日、戦功によりデッカート艦長にドイツ十字章金章が授与された。
-11月末にトゥーロンから出港する予定だったが、11月24日にそのトゥーロンが空襲を受ける。爆撃でクレーンが倒され、U-73は軽傷を負ったため修理。
翌25日、U-73乗員の一人がミュールハウゼンからトゥーロンに向かって急行列車に乗っていた。ところが自由フランスの破壊工作員が反対側の線路を爆破し、
負傷こそしなかったものの二時間の遅延が発生した。
-12月13日深夜、小型巡視船に護衛されながら出港。オラン・アルジェリア間で巡視船と別れ、作戦海域へ向かった。13日の日中、U-73は小型船と衝突事件を起こす。
相手は駆逐艦だったとも巡視船だったとも言われ、詳細ははっきりしていない。この事故で魚雷発射管を損傷した。
~
&size(18){夭折};
-最期は15回目の哨戒で訪れた。1943年12月16日15時30分、オラン沖でGUS24船団を発見。16時16分、船団へ向けて3本の魚雷を発射。リバティ船ジョン・S・コブリーに直撃し、
18フィートの大穴を開けて損傷させた。((生存者は駆逐艦に命中させたと証言。))爆発の衝撃で積載品の油が散乱した他、ステアリングギアが故障し、一時は機関を停止させたものの
応急修理で復帰されてしまっている。U-73はコルベット船にも命中させたと思っていたが、これは誤りだった。ここから連合軍の執拗な追撃が始まる。
護衛の米駆逐艦ニブラックとラドローに捕捉され、距離を詰められる。更に[[ブルックリン(CL-40)>ブルックリン]]から2機の艦載機が発進し、触接までされる。
U-73は深度20mの地点で潜航していたが、何故か爆雷攻撃は無かった。だが駆逐艦1隻からの追跡を受け続けた。招かれざる追跡者から逃れる事には成功したが、通報を受けた
敵駆逐艦ウールジー、トリベ、エジソンがメルセルケビールから這い出てきた。敵艦が現場に到着した時、U-73は既に海中へと身を潜めていたが……。
-18時15分、ソナーによって捕捉される。整備不良で駆動音が想像以上に大きくなっており、これが位置を探知される原因となってしまった。18時39分に米駆逐艦ウールゼイから爆雷攻撃を受けた。
一度はレーダー上から消失して振り切ったが、執拗な追撃は続いた。約1時間後、今度はウールゼイとトリベから爆雷を受け、U-73の真下で爆発。機械区画への浸水が発生し、
全てのバラストタンクが吹き飛んで潜航不能になった。圧搾空気が殆ど無くなったため、急いで浮上しなければならなかったが浸水によりディーゼルエンジンが使用不能に。
やむなく艦首を上下動させ、強引に海面を目指す。電気の供給が止まり、艦内は真っ暗だった。
-19時27分、U-73は敵艦から1.5マイル離れた暗闇の中に急浮上。すぐに敵艦のレーダーに探知され、すっ飛んできた。運良くディーゼルエンジンが息を吹き返し、艦長は「4分の3前進!」と命令。
U-73は水上航行で逃走を図るが、俊足の魔物に回りこまれた。絶望的状況の中でも乗組員は敢闘精神に満ちていた。重機関銃を取り出し、敵艦を銃撃する。
対する敵駆逐艦はレーダーで探知し、U-73をサーチライトで照射した。激しい銃撃戦でウールシーの乗員3名を負傷させるも、砲撃や銃撃を喰らって満身創痍と化す。
銃撃戦の余波で乗組員にも死者が出た。デッカート艦長は船体の破棄を命令。力尽きたU-73は19時35分に艦尾から沈んでいった。沈没場所はオラン北西40km。皮肉にも、この海域は
イーグルを葬った栄光の場所だった。艦長を含む乗員34名がエジソンに捕獲され、16名が死亡した。その後、彼らはオランに連行されて捕虜となった。((光人社NF文庫出版「Uボート入門」によると攻撃を受けたのは12月3日、捕虜になったのは翌4日となっている。))
~
-最終的戦果は8万9820トン。巻き添えを含む12隻を撃沈し、3隻を撃破。戦闘航海は392日間に及んだ。1944年2月、生存者を尋問して得られた情報が冊子に纏められている。
戦後、ホルスト・デッカート元艦長はU-73を沈めた敵駆逐艦の乗組員と文通し、記録を残している。U-73で使用していた地中海方面の海図も残されている。
#endregion


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