船の場合は特に設計が大変な事もあり、設計を使い回して何隻か作る事が多い。
しかし、ただ設計しただけでは実際に造ってみないと船として性能が発揮できるかを確認しきれない。
この新規の設計を元に船を建造し、船として問題が無い事が確認されて竣工し、その時に初めて設計に名前を付ける。
このとき設計の名前に、最初に設計が問題ないと実証した船の名前、すなわち
この設計で一番最初に建造された船の名前を命名する習慣がある。
この事から、設計の名前を決める船である建造第一号の船を「ネームシップ」と呼ぶ。
艦級が同じ艦は設計が同じなので、起工から
船殻を作り進水するまでの工程は、造船所により少々の差異はあるものの、基本的に同一の物が出来上がる。
進水後、艦を仕上げる工程である艤装に入ると、艦によって一つ一つ異なる特注仕様になる為、同じ艦級の船は、特に水上部分に偏って細部が違う作りになる。このページの
艤装も参照。
尚、かつての大日本帝国海軍では、「艦籍に載っている事」を基準としてネームシップを定めていた。
なのでネームシップが沈み艦籍から取り除かれると、同時に級名を決める艦が繰り下げられるという事が起き、級の改名が頻繁に行われた。
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